猫は人間と同じようにおならをします。
でも普段よりおならが臭い時は、病気にかかっていないか、心配になることがあります。
では猫のおならが臭い時は、どのような原因が考えられるのでしょうか。
ここで紹介していきます。
1.動物性たんぱく質の過剰摂取などにより、おならが臭くなる
猫のおならが臭い時は、食事の内容が原因の場合があります。
キャットフードは、動物性たんぱく質を豊富に含んでいる物が多いです。
動物性たんぱく質は、猫のカラダの臓器や筋肉を構成するために、必要不可欠な栄養素です。
でも摂りすぎは良くありません。
動物性たんぱく質を摂取し過ぎると、おならのニオイが臭くなることがあります。
その他腎臓に負担がかかる恐れもあるので、注意が必要です。
そのためキャットフードの量を考えていくことも大切です。
またキャットフードに含まれるたんぱく質が、猫と合っていない時も、おならが臭くなることもあります。
キャットフードにはいろいろな種類があります。
たんぱく質の成分に注目しながら、キャットフードを選んでみると良いでしょう。
ささみなどのおやつを食べ過ぎたことが、原因の場合もあります。
おやつの回数や量、内容なども同時に見直してみましょう。
2.エサを早食いするため、猫のおならが臭くなる
猫のおならは腸内にたまったガスを、排出することで起こります。
人間と同様、生理現象の一つでもあります。
でも猫のおならは多少ニオイがしますが、音がしないことが多いです。
猫が何気に通り過ぎた時などに、おならをしたと気づくこともあります。
おならは消化できなかった食物から発生します。
他にも食事の時に、一緒に空気を飲みこんでしまうと発生することがあります。
猫はお腹が空いている時など、エサをがっつくようにして早く食べる時があります。
間隔をあけながら、適切な量をあげることが大切です。
また普段から早食いをする癖のある猫もいます。
エサを早く食べようとすると、空気を飲みこみやすくなります。
そのためおならの回数が多くなったり、普段よりも臭くなることがあります。
早食いをすると、量を食べ過ぎてしまうこともあるので良くありません。
早食いを防止する食器も販売されているので、活用してみましょう。
3.ストレスがかかっているため、猫のおならが臭くなる
猫も人間と同様、強いストレスを感じることがあります。
ストレスになる原因は、周囲の騒音や環境の変化など様々です。
猫がストレスを感じると腸の調子が悪くなるなど、体調を崩してしまうことがあります。
これは自律神経が大きく関わっています。
猫にストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れて、腸の働きが乱れてしまうことがあります。
そのためおならの回数が増えたり、臭くなることがあります。
猫のストレスは腸の働きに影響を与えるので、できるだけストレスのない環境を作ってあげることが大切です。
猫のおならが臭い時は、ストレスになっている物はないか、見直してみるようにしましょう。
4.腸内環境が乱れているため、猫のおならが臭くなる
猫の腸内にはたくさんの常在菌が存在しています。
腸内細菌は大きく分けて、善玉菌と悪玉菌があります。
悪玉菌が増えてしまうと、腸内環境が乱れてしまいます。
腸内環境が乱れる原因は様々です。
ストレスがかかっていたり、食生活が乱れることでも起こります。
特に老猫になると、腸内細菌のバランスを崩しやすくなります。
腸内細菌が乱れてしまうと、猫のおならが臭くなることがあります。
うんちのニオイが、普段よりも強くなることもあります。
このような場合、腸内細菌を整えてあげると良いです。
善玉菌などのサプリメントを与えるといった方法もあります。
また動物病院で、相談にのってもらうのも良いでしょう。
5.小腸性下痢症にかかっているため、猫のおならが臭くなる
猫は小腸性下痢症という、病気にかかることがあります。
この病気は細菌感染や寄生虫、腫瘍など、いろいろな原因によって起こります。
猫が小腸性下痢症にかかると、おならが臭くなることがあるので注意が必要です。
この他におならの回数が増えたり、口臭などが見られることがあります。
よくお腹が鳴ったり、はっているようなこともあります。
特に下痢をして、体重減少が見られるといった特徴もあります。
小腸性下痢症の症状が見られるようなら、すぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。
下痢止めの投与や輸液を行って、症状の改善が行われます。
また基礎疾患の治療も行われます。
獣医の指示に従って、適切な治療を受けましょう。
早期発見のために、普段からおならやうんちの状態、体重の増減などをチェックすることも重要です。
猫のおならが臭い時は注意深く観察しよう
猫のおならが臭い時は、何らかの原因で腸の状態が悪い場合があります。
普段から猫のおならの状態を、把握しておくようにしましょう。
ニオイがいつもより強い場合は、注意深く観察することが大切です。
一時的であればしばらく様子を見ましょう。
でも臭いおならが続いていたり、気になる症状が見られる時は、動物病院に受診しましょう。