猫の体重のが減るのには、色々な原因が考えられます。

季節的に暑く、食欲が落ちて体重が減るのは、生活環境をすごしやすいように改善すれば直ります。

問題なのは、食欲には変化ないのに痩せてきたという場合です。

エサが合わず、消化不良が続いている

猫によっては、もともと胃腸が過敏でエサを変えただけで、お腹を壊してしまう子もいます。

猫自身は、自分の胃腸が過敏なんて考えないでしょうから、お腹が空けば自分に合わないえさでも食べます。

食欲もあり、よく食べているのに、そして元気もあるのに痩せてきた場合は、エサを元に戻してみましょう。

それでも嘔吐したり、軟便が続くようであれば、他に原因があるのかもしれません。

動物病院を受診しましょう。

お腹に寄生虫がいる

お腹の中に寄生虫がいても痩せます。

特に、猫がしばらく脱走していたとか、他の動物に接触したようなことがある場合。

そんな猫には、便に寄生虫が見えなくとも、虫が潜んでいることはありますので、一度、動物病院で、便検査を受けてみましょう。

簡単に結果も出て、駆虫も薬で簡単に出来ます。

ストレスを感じている

猫も人間と同様にストレスを感じます。

猫は意外と繊細な動物で、その上、人間に依存するよりも環境に依存する動物です。

ですから、自分の生活環境が落ち着かないだけでも大変なストレスを感じるようです。

猫がストレスを感じる原因もたくさんあります。

・絶え間なく音楽が大音響で鳴っていたり、大きな騒音がある家
・猫にとってはあまりよくない匂いが常に漂っている(アロマキャンドルやアロマオイルなど)
・同居している動物と相性が悪い
・同居している人間と相性が悪い(子供に追い掛け回されてり、怖い思いをさせられる)
・退屈
等々です。

ストレスのサインとしては、あまり遊ばない、イライラしていて怒りやすい、毛並が悪くなる、食欲が落ちる等です。

猫も鬱になると言われているので、気をつけましょう。

人間が良かれと思ってやっていることが、猫にとっては迷惑なこともあります。

口内炎や歯肉炎になっていて、痛くて食べれない

人間でも口内炎が出来ると、痛さのあまり食欲が落ちますよね?

猫も同じです。

猫の口内炎や歯肉炎は慢性化しやすいので、痛みが続けば、食べれず痩せてきます。

口の中を見て、口内炎らしきものがあったり、歯茎が部分的に赤くなり腫れているようでしたら、歯肉炎です。

口内炎や、歯肉炎になる原因は色々ありますが、大きな病気の前兆だったりすることもあるので、動物病院を受診されることをオススメします。

何らかの感染症に罹患している

ワクチン接種を受けていないと、色々な感染症にもかかりやすくなります。

人間も風邪をひいて鼻が詰まると、味覚も狂い、食欲も落ちます。

熱が出ても食欲は落ちます。

猫も同じです。

子猫や高齢の猫だと、悪化もしやすいし、慢性化もしやすいです。

風邪をひいているのかな?と思ったら、早目に動物病院を受診しましょう。

腎不全

猫は生来、とても腎臓に負担のかかる動物です。

加齢とともに腎不全を発症しやすくなります。

年齢に関係なくとも、生活環境や体質で若く発症する子もいます。

腎臓が働かなくなると、外に排出すべき毒素が排出されなくなるので、気持ち悪くなり、食べれず痩せます。

腎不全の兆候としては、多飲多尿。

びっくりするぐらい沢山の水を飲むようになり、色が薄いか、まったく透明の匂いも少ない尿をするようになります。

糖尿病

猫も糖尿病になります。

年齢に関係なく発症しますが、やはり加齢とともに発症率は上がります。

太っていた猫が急に痩せたりしたら、糖尿病の可能性もあります。

ひどくなると、高血糖症になり命に関わることもありますので、急激に痩せてきたら、健康診断を受けてみましょう。

肝臓障害・胆嚢障害

肝臓・胆嚢障害も、気分が悪くなるので、食欲が落ち、痩せます。

症状が進むと、嘔吐や、黄疸があらわれます。

耳の内側や皮膚が黄色くなり、おしっこもまっ黄色になります。

胆嚢が悪くなると、緑がかった便をするゆになります。

猫は、エネルギーとして多くの脂肪分や良質なたんぱく質が必要な動物です。

ダイエットさせようと急激に食事を減らしたりすると、肝臓は悪くなりますので要注意です。

腫瘍・白血病・リンパ腫・猫エイズ

人間と同様に、悪性疾患があると、食事をしていても痩せて来ます。

これらの病気には兆候がありますので、気をつけましょう。

風邪や、口内炎、歯肉炎が薬を服用してるのに改善されない場合は、精密検査を受けてみたほうが良いかもしれません。

猫が痩せてきたのはなぜか考えよう

体重の大きな変動には、理由があり、病気の兆候だったりします。

猫は非常に我慢強い動物ですので、症状が出てきてからでは手遅れということもあります。

そうならないように、日頃から、えさの食べ具合、排泄物の状態、体温等には気を配ってあげてください。