チョウセンブナってどんな魚?性格・寿命・価格・歴史を知ろう

最終更新日:2017年1月4日

「チョウセンブナ」という魚を知っているでしょうか。

聞いたことがあるような、ないような名前ですよね。

名前からしてフナの仲間だから地味で目立たない魚なのだろう、と思われている方が多いと思います。

しかしこの「チョウセンブナ」はとっても魅力あふれる魚です。

チョウセンブナとは

チョウセンブナは別名を「ジシンブナ」「闘魚」とも呼ばれる、スズキ目オスフロネムス科に分類される魚です。

名前からしてフナの仲間だと思われがちですが、実は「ベタ」や「グラミー」等の熱帯魚の仲間です。

「チョウセンブナ」という名前なので原産地は朝鮮半島のように思われますが、元は中国の揚子江以南に生息していた魚です。

日本には1914年頃に朝鮮半島から入ってきたことでこの名前が付けられたようです。

いま日本にいるチョウセンブナは全て1914年に朝鮮半島から入ってきたものがルーツと言われています。

しかしそれ以前にも「チョウセンブナ」は既に存在していて、江戸時代には将軍家に献上されたこともある高貴な魚でした。

チョウセンブナの日本での歴史

先に挙げたように、チョウセンブナは1914年に朝鮮半島から入ってきたことをきっかけに、日本でも繁殖されるようになります。

戦前までは用水路などでも見られる、比較的メジャーな魚でした。

特に関東大震災のすぐ後に関東一円で頻繁に繁殖・販売されるようになった為、「ジシンブナ」という別名が生まれたとされます。

しかし戦後になると農薬が使われるようになったことから急激に数を減らし、1955年~1965年までの10年間の間にほぼその姿を消してしまいました。

今では繁殖している業者もほぼ見られなくなり、国内では新潟県や長野県の一部に野生の個体が見られるだけとなってしまいました。

その為外来魚でありながら、1994年に天然記念物に指定されています。

チョウセンブナの生態

チョウセンブナは「ベタ」や「グラミー」の仲間ですので、同様に「ラビリンス器官」と呼ばれる特殊な空気呼吸ができる器官を持っています。

それにより溶存酸素が少ない場所であっても生きていけます。

またチョウセンブナは他のアナバス系の魚と同様に水質の悪化にも強く、身体もかなり丈夫です。

寒さに弱い他のアナバス系と比べると、日本国内でも繁殖できる位ですので、寒さにも非常に強いです。

外見もアナバス系の魚の特徴である鮮やかな体色や優雅で長いヒレを持ち、観賞魚としての価値も十分にあります。

飼育し易く、寒さにも強い、まさに理想的な観賞魚です。

しかし薬には非常に弱く、観賞魚用の薬液で死亡してしまった、と言うケースさえ数多く見られる程です。

繁殖はベタと同様に、水面に泡を出して巣を作り、そこでオスが卵を保護して孵化させます。

繁殖期は6~7月で、主に水田や池などの流れのない場所の浮き草の間で行われることが多いです。

チョウセンブナの性格

チョウセンブナはベタの仲間で、「闘魚」という名前からも分かるように、非常に好戦的で気が強い性格をしています。

特に同種間のオス同士は縄張り意識が強く、同じテリトリー内に入ると激しく威嚇し、場合によっては殺し合うことさえあります。

また雄は雌に比べて攻撃性が強く、雌雄であっても気に入らない場合や繁殖期でない場合は雌をボロボロになるまで攻撃することもよくあります。

その為チョウセンブナの飼育を考えている場合は、単独飼育が基本になります。

とはいえチョウセンブナは獰猛で嫌な性格をしているように思われますが、これはあくまで複数飼育をした場合に見られる行動です。

単独で飼育をしている場合は、むしろ大人しくボーッとしていることも多い魚です。

また飼い主の顔を覚えてエサを強請るなど、可愛らしい一面もあります。

チョウセンブナの入手法

チョウセンブナは日本国内でも数が少なく、天然記念物に指定されています。

また専門に養殖をしている業者もほとんどいない為、ペットショックで見かけることも少ないです。

チョウセンブナを入手したいのであれば、通信販売を利用する、ブリードしている人から譲ってもらう、自分で採集する、の3つが主な方法でしょう。

一番楽な入手方法は通信販売を利用することです。

価格も500円前後で販売されていることが多く、普通のベタやグラミーを購入するのと変わりません。

しかしチョウセンブナを扱っているお店は少なく、また入荷数も少ないのが難点です。

既にチョウセンブナを飼育している人が友達にいれば、その子供を譲ってもらうこともできますが、いない人にはできない方法です。

主流なのは自分で採集することです。

昔はほとんど姿が見られなかったチョウセンブナも、最近ではその数を増やしていますので、生息地を調べて採集しに行く人は多いようです。

チョウセンブナの特徴を知ろう

チョウセンブナはベタとその生態が非常に酷似した魚です。

食性や習性もベタとほぼ変わらず、寿命も3年程度とやはりベタと変わりません。

しかしチョウセンブナはベタとは違い「熱帯魚」ではありませんので、水温の低下にも強く、飼育はむしろベタよりもずっと楽です。

必要最低限の機材揃えば繁殖も容易に行えますので、自宅で簡単に「天然記念物」の繁殖ができますよ。

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