ペットとしても人気のインコですが、人間とは違った生態を持っています。
特に睡眠に関しては野生の生活を維持できるように飼い主が気を付けてあげる必要があります。
インコの睡眠時間、寝せる時に気を付けるポイントを理解しておきましょう。
インコの睡眠の特徴
人間の睡眠は7~8時間が最適と言われています。
しかし、インコはもっと長い時間の睡眠を必要とします。
というのも、インコの睡眠は終始浅いので、その分時間を多くとる必要があるのです。
野生の世界では、夜であっても敵に襲われる可能性があります。
そのため、音や気配に気づくことができないほどの深い眠りにはならないのです。
寝ていても何かあったら動けるように浅い眠りなので、質よりも量で体を休めているのです。
そのため、インコを飼う場合は人間よりも長く休ませるという意識を持っておかないと、インコにとって負担になってしまい、休息が不十分になってしまう危険があります。
インコはなぜ長時間眠るのか
では、実際にインコはどれくらい寝ているのでしょうか。
インコだけではなく鳥類は自然に対応した暮らしをしていますので、生活リズムも自然そのものです。
日が昇ると起きて、日が沈むと眠ます。
ですので、日が感じられる明るい場所に置くのは8時間、暗い場所に置くのが16時間がある程度の目安になります。
睡眠時間となると、10時間程度は確保してあげることが目安になります。
睡眠時間はだいたいですので、多少長くても、短くても大きな問題にはなりません。
特にペットのインコは外敵がいない分、昼間もリラックスと安心で短時間の睡眠もとる傾向があります。
従って、多少短くなっても睡眠不足にはならないのです。
しかし、あまりに短い、長期間に渡って睡眠が少な目の場合は改善した方がインコの健康には良いでしょう。
寝る時間と起きる時間が大切
睡眠時間はだいたい10時間くらい確保できれば良いのですが、それと同時に寝始める時間、起こす時間も重要です。
人間でもそうですが、体のサイクルがあり、それによって体の機能が正常に動くので、就寝や起床時間も大切です。
日が暮れる時間からは暗い空間になるように工夫しましょう。
場合によっては、置き場所を移動させても良いでしょう。
逆に朝は太陽を感じられるようにするとスムーズに起きてくれます。
しかし、人間と一緒に暮らしていると、日が沈む時間は人間にとってはまだ活動時間です。
電気を消したり物音をまったく立てないことは無理ですので、日の入り時間よりも遅くなってしまっても問題はありません。
しかし、真夜中になってしまっては遅いですので、ある程度の時間になったら、インコだけは暗くて静かな場所に移し、就寝を促すようにしましょう。
また、できれば毎日同じ時間に起こして、同じ時間に寝せるを徹底させた方が体のリズムも整い、元気に過ごしやすくなります。
インコの睡眠と発情期の関係
インコの睡眠においては、暗い、静かなところに移すのが必須です。
日が暮れると眠るという体になっているので、人間と一緒に暮らすなら、その様な環境を人間が作ってあげることが必要です。
しかし、一緒にいると夜でも照明によって明るいままですので、インコにとっては日がまだある状態です。
つまり日照時間ととらえられます。
日照時間が長くことは、自然界では春や夏ですので、出産に適した時期となります。
インコは明るさを一定以上長く感じると、出産できるシーズン、つまり発情期になります。
ですので、ペットして発情期は不要ならば、長く明るい時間を作らない方が良いでしょう。
照明の下に置いておくのも発情の要因になってしまいます。
個体によっても異なりますが、耀次官が10時間を超えると発情すると言われています。
起床時間から逆算して、あまり遅くまでリビングなどで照明を浴びさせないような環境にしましょう。
起床は人間がわざわざ起こすのではなく、太陽の光が自然に入ってくる空間ならインコが自分で起きて、さえずりで人間が起きるような一番良い状況を作りましょう。
インコが睡眠不足だと毛引きの原因になる
睡眠不足になってしまうと、インコは毛引きをしてしまいます。
毛引きとはインコが自分の羽をむしってしまうことで、ひどいとその下の皮膚もくちばしで傷つけてしまい、出血して化膿したり、羽が生えなくなったりしてしまいます。
ストレスが原因になることが多いのですが、睡眠不足でもイライラしたり、ストレスを感じやすくなったりしますので、毛引き行動を起こしてしまいます。
せっかくのキレイな羽を自分で傷つけてしまってはかわいそうです。
また、睡眠不足は免疫力も下がるので病気になりやすい体質になってしまいます。
インコの健康のためには十分な睡眠が必要です。
人間よりもかなり早く寝るということをしっかりと把握しておく必要があります。
インコの睡眠時間を知ろう
インコには日が沈んだら寝る体制を作り、日が昇ったら活動させる環境が必要です。
ペットとして飼うなら、飼い主がその環境をコントロールする必要がありますので、1日10時間を目安に休めるように整えてあげましょう。
また、昼間でも夜間でも寝ている時にはあまり覗き込んだりせずに、静かにそっとしてあげましょう。