口をパクパクするインコ

インコは色々な仕草をしますので今の状態を知ることができます。

ときどき、口をパクパクさせていることがありますが、これにはどんな心理があるのでしょうか。

体温調節

インコはどちらかというと、寒さよりも暑さを嫌います。

それで、暑い時は脇を広げるように羽を少し上げて、口をパクパクさせていることがあります。

そうして、体温を調節しています。

放鳥していて、飛ぶのが大好きなインコであれば、飛び続けて疲れたり、暑くなった時は、休憩をしているかのようにゲージや肩の上などで、その仕草をすることがあります。

そのような時は、あまり飛びすぎないようにして、室温を調整し、休ませてあげます。

ゲージの外に空気を冷やせるもの、例えばアイスノンなどを置いて冷やすこともできます。

エアコンを使うときには、直接インコに風が当たらないように設定しておきましょう。

水浴びが好きなインコなら暑いとき、自分で台所や洗面台などに飛んできて、水浴びをしたいと催促することがあります。

ただ、水浴びは寒い時は室温が低すぎると体調を崩してしまうかもしれないので要注意です。

ストレス、怯え

インコはとても臆病なので、少しのことでもビックリします。

インコの近くで大きな音を立てたり、大きな動きをすることも避けましょう。

かわいいインコのためにと思って飼い主がやったことが、逆効果で驚かせてしまう原因になる事もあります。

驚いたり、恐怖を感じたりして興奮状態になると、口をパクパクさせていることがあります。

そういう時に落ち着かせようとして無理に捕まえようとしたり、逆に遊びたいからといって無理にゲージから出そうとするのは避けてください。

インコが落ち着けるように、なるべく静かにして見守ってあげます。

初めて、口をパクパクしているのを見ると飼い主の側が驚いて、どうしようと慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いて対処します。

話そうとしている

インコは小さいですが、とても賢く、人間の言葉を真似することができます。

インコに言葉を覚えさせたいと思って飼われる方も多いかもしれません。

何度も根気よく教えることで、覚えますが、人間の言葉はインコのさえずりとは違うので、その言葉を出すときに声にならない言葉のように、話そうとして口をパクパクさせていることがあります。

飼い主が、行った言葉をすぐに真似して言おうとするインコもいます。

言葉をよく覚えるのは特にオスと言われています。

メスも短い言葉なら覚えてくれるでしょう。

とても嬉しいですが、過度に反応すると驚くので気をつけなければなりません。

くちばしを削っている

インコのくちばしは人間の爪のように、伸びてきます。

インコはそれを自分で削ることができます。

エサを食べているわけではないのに、くちばしをカリカリ言わせて、口をパクパク動かしている時は、くちばしを削っているということです。

たいていはそうして、くちばしが伸び過ぎるのを防ぎます。

ですから、たいていの場合は、くちばしを削るために飼い主が何かをしなければならないことはありませんが、少しくちばしの長さが気になる時は、硬い木の枝をゲージの中に入れてあげると良いです。

インコは物をかじることによってもくちばしを削れるので、木の枝を使って削り始めるでしょう。

ただ、落ちている木の枝を拾ってきた時は、虫がいる可能性があるので、煮沸消毒して、よく乾かしてから使いましょう。

今では、ホームセンターなどで、くちばしを削るのを助ける商品、例えば硬めに作ってあるインコ用のクッキーなどもありますので、それらを活用することもできます。

何かをかじることで、ストレス解消にもなるので一石二鳥です。

病気の可能性

食欲がなく、元気がない状態が続いていて口をパクパクさせているなら病気の可能性があります。

糞の状態も加えてよく観察して、鳥専門の病院で診てもらえるなら早めに診てもらうことをオススメします。

病院に行くまでは、室温が熱くなりすぎないようにしながら、ゲージの半分にくらいに布をかけたりして、静かに落ち着ける環境を作って過ごさせてあげてください。

専門の病院ではレントゲン検査や糞の検査もしてもらえる所もあるので、心配なら糞を持って行くこともお勧めします。

インコが口をパクパクする理由を探ろう/h3>

どんなペットを飼うときもそうですが、どんな環境で飼うのが最適かあらかじめ知っておくと、後々発症するかもしれない病気を未然に防ぐことができます。

インコがなるべく落ち着いて、安心して過ごせる環境を作って迎えてあげましょう。

そして、日頃からよく観察して、元気な時のインコの状態をよく知っておくようにしましょう。

気になることをメモしておくと、いざという時や、少し気がかりなときに見直せます。

インコに過度のストレスを与えないようにしながら、インコとのスキンシップをとって、良い関係を築いていきましょう