じゃれるインコ

インコになかなか触らせてもらえずに、噛まれてしまうとか逃げられてしまうといったお悩みを抱えている方も多くいらっしゃると思います。

そこで今回は、そういったなついてくれないインコをなつかせるためのポイントをご紹介します。

普段はケージの近くで過ごす

読書をする時など、ゆっくりする際はなるべくケージの近くでしましょう。

そしてインコが機嫌よく鳴き声を上げているようであればそれに返事をしたり、一緒に鳴き真似をしたりすることで、インコも「この人と一緒に過ごすのは楽しい」「この人は無害だ」と思ってくれます。

大事なのはインコにとって一緒にいても良い人間であると認識させることです。

そのように認識してくれればなつかせやすくなります。

無理に手を出さない

インコがなついてないうちから無理に触ろうとしたり手を近づけることは避けましょう。

無理に触ってしまうと飼い主自体や飼い主の手が怖くなってしまい、なつかせることは難しくなります。

ケージの中もインコにとって縄張りなのでなるべく手などは入れないようにしましょう。

最初のうちはケージの外から話しかけたり、ケージの金網越しにおやつをあげたりして、少しずつ慣らしていきましょう。

インコが向こうから近づいてくれるようになってきたら、今度は金網越しでなく指から直接餌やおやつをあげてみます。

このように少しずつ距離を縮めていけば、最終的に向こうから触ってくれるようになります。

焦らずに向こうから触ろうとしてくるまではこちらから触らないようにしましょう。

とにかく声をかけてあげる

インコは鳴き声でコミュニケーションを取ります。

飼い主の方からも声をかけてあげることでインコの信頼度は間違いなく上がります。

時々名前を呼んであげる、鳴き声をあげたら返事をしてあげるといったことから始めてみましょう。

他にも、出かける時に「いってきます」、帰ってきた時に「ただいま」、餌を食べている時に「おいしい?」といった些細な声がけからで構いません。

積極的に声をかけてあげましょう。

徐々にインコの警戒心も安らいでいき、なつきやすくなります。

スキンシップをとる

インコがもし触らせてくれるようになったら、スキンシップを取るようにしてあげましょう。

まずは頭の周りやくちばしの下などを指で優しく掻いてあげます。

ある程度信頼している飼い主にされれば、喜んでくれると思います。

信頼度が高いと自ら頭を押し当てて「搔いてくれ」とねだってくることもあります。

手や肩に乗ってくれる状態であれば乗せてからスキンシップをとりましょう。

インコが不機嫌なときは避け、嫌がっているように見えたらすぐにやめましょう。

決して暴力は振るわない

インコを飼育していると噛まれることがあります。

慣れてないうちに手を近づけてしまった、怖いことがあってパニックになっている、本人はスキンシップのつもり、など噛む理由は様々です。

血が出るほど強く噛んでくることもありますが、だからといって仲良くしたくないということではないのです。

もし噛まれてしまっても、絶対に叩いたり無理に振りほどいたりしないようにしましょう。

インコは暴力を振るった人間を絶対に信頼することはありません。

噛まれてしまったら、叱りながらも痛いのは我慢してインコの側に押し返したりフッと息を吹きかけると離してくれます。

決して暴力に頼ることはしないようにしましょう。

羽をクリッピングする

インコの風切羽を切って自由に飛べなくしてしまうことをクリッピングと呼びます。

クリッピングはもともとインコの脱走や事故の防止に行う行為です。

実はクリッピングをすることでインコは移動に人間を頼ることが多くなり、なつきやすくなります。

「かわいそう」と思う方もいらっしゃると思いますが、利点はなつきやすくなることだけではないので、よく考えた上でクリッピングをしてみてはいかがでしょうか。

クリッピングは飼い主がやってしまうと「怖いことをする人だ」と認識させてしまいなつきにくくなります。

また慣れてないと余計な怪我をさせてしまいます。

お金はかかりますが、なるべく専門の獣医か慣れているペットショップの店員などにやってもらいましょう。

若いうちから単独で飼う

インコはなるべく若いうちからお世話することでなつきやすくなります。

これから飼育を考えている人は、生後2週間~2ヶ月くらいの雛から飼い始めるととてもなつきやすくなります。

このくらいの雛になると挿し餌を1日3食程度、手ずからあげなくてはならずとても大変ですがそれだけ飼い主を強く信頼してくれます。

十分育ったインコでも根気よく信頼関係を築けばなつきますが、なるべく若いうちから人間に慣れさせるほうが良いです。

また、インコは基本的には同じインコ同士のほうが仲良くなりやすいです。

複数同時に飼育すると人間ではなく同じインコにばかり気を取られてしまい、なつきにくくなります。

特にペア(つがい)で飼ってしまうと、ペア同士で過ごすようになってしまい、より人間にはなつきにくくなるでしょう。

なつかせたいのであれば単独飼いが望ましいです。

インコの性格に応じてなつく様に努力しよう

インコによって性格は千差万別です。

気難しい子、臆病な子、気性が荒い子などはなかなかなついてくれないと思います。

しかしゆっくりでも着実に信頼関係を築いていけば必ずなついてくれるはずです。

何年もかかるかもしれませんが根気よくお世話してあげましょう。

よくなついてくれると手や肩でご機嫌よく歌ってくれたり、親愛のしるしに鼻や唇にキスしてくれることもあります。

インコがなつくように頑張っていきましょう。