インコは色々な仕草で感情を表現します。

それらはインコの状態を知るのに役立ちます。

鳴き声や体の動きでもある程度理解できます。

でも、話すことはできませんので、よく観察し、どんな状態かを知るようにしましょう。

では、インコが体を膨らませているのにはどんな意味や心理があるのでしょうか。

寒い時の体温調節をしている

インコは人間より体温が高く寒さには強い方ですが、室温が10度以下になるなどして、気温が低い冬場、部屋に誰もいなく暖房器具が付いていない場合は気をつけなければなりません。

そういった状況の場合、体温を下げないようにするため、羽を膨らませてじっとしていることがあります。

体温を外に逃がさないようにするため、羽をふくらませて空気の層をつくり温めているのです。

そういう時には、足を片方丸めて羽毛の中に入れたり、頭を後ろに向けてくちばし、鼻を羽毛の中に入れたりして寒さをしのぐことがあります。

室温を適温に設定するか、鳥かご用の保温用品、ヒーターなどで暖かくしてあげましょう。

夜間は、ゲージに布をかけてあげたりすることもできます。

でも、インコは暑すぎることは嫌うので気をつけてください。

病気の可能性がある

室温がきちんと調整されているのに、食欲や元気がなく、体をふくらませているときは体調が悪いと考えられます。

下痢をしている、止まり木に止まれない、飛べなくなったという症状なども共に現れるかもしれません。

ただ体をふくらませているだけでなく、普段の状態と違う点が見つかるなら気をつけなければなりません。

どんな病気なのか、また、きちんとした対処を知るには専門の知識を持つ方に聞くのが一番なので、なるべく早めに病院に行くことをオススメします。

気になるので様子を見てあげることも大切ですが、大好きな飼い主さんが見えると元気なフリをしてしまうこともあります。

部屋を温めると共に静かにできる環境にして、落ち着けるようにしてください。

リラックスしている

インコは非常に臆病な生き物なので、大きな音や急な動き、突然の光などでとても驚きます。

驚いた時インコは体をとても細くして頭を下げウロウロします。

インコの近くであまり大きな動きをするとびっくりしてしまいますので、気をつけなければなりません。

それとは逆にリラックスしている時は、体をふっくらさせて、ゲージの中でずーっとさえずっていたり、毛づくろいをしていたりします。

飼い主さんに慣れて、手のりであれば、手や肩の上でもそのようにすることがあります。

飼い主との関係もあると思いますが、良かれと思ってすることでも、驚いてしまうこともあるので気をつけましょう。

眠い時

リラックスしているということにつながるかもしれませんが、眠い時インコはふっくらしています。

目を閉じて静かにしています。

日中でもそのようなときがあります。

そんな時は、静かに休ませてあげると良いでしょう。

夜遅くまで、一緒に遊んだりしたいという気持ちになるかもしれませんが、夜更かしは体調不良の原因にもなります。

なるべく、毎日決まった時間帯に静かな部屋で、薄暗くしてあげるならお休みモードになるでしょう。

1日12時間ほど眠れると健康的な生活と言えます。

10時間以上明るい状態が続く生活をしているなら、発情にも影響するので気をつけなければなりません。

発情している

発情して興奮している時は頭を振ったり、尻尾を上下させたりしていますが、そのような時は全体的にふっくらしています。

発情期は元気でいつもより人なつっこい一面もあります。

しかし、度がすぎるなら発情は色々な病気につながります。

メスなら、卵を産むようになり、体力や栄養がとられてしまいます。

産んだ後も、孵化しないたまごを温め続けるという、かわいそうな状態になってしまいます。

オスであれば、精巣腫瘍という病気になる可能性があります。

手術が必要になることもあるので気をつけなければなりません。

発情の対象となるようなもの、それは飼い主さんということもありますが、その時期は、それらをゲージから取り除くことも必要かもしれません。

少し、寂しい思いはありますが、インコとの距離を取り、あまり必要以上に接することを避けることも必要かもしれません。

インコの様子をよく観察する

このように、体をふくらませる原因は様々なものが考えられますが、普段からその他の様子もよく見てあげるようにしましょう。

普段の元気な時の食欲や糞の様子も記録しておくなら、いざという時に役立つでしょう。

そして、いつもと明らかに様子が違い、食欲や元気がないなら早めに病院に行きましょう。