インコの飼い主さんには、「インコの臭いが大好き」という方が少なくありません。

確かにインコは独特の臭いを持っています。

できるのであれば、少しでもその臭いを抑えたいものですよね。

ここではインコが臭い時の対処法をご紹介します。

水浴び・砂浴びをさせる

水浴びをさせない事で不潔になり、臭くなる事があります。

もちろん、水浴びは人間のように毎日する必要はありません。

水浴びがしたい時、インコは必ずサインを出します。

例えば自分の飲み水をくちばしでパシャパシャしたり、足を飲み水につけてみたり・・・そんな時は小屋から出して、広い所で水浴びをさせてあげましょう。

ちなみにインコにも水浴びの得意・不得意や好き嫌いがあります。

嫌いな子や苦手な子には、飼い主さんが手で水を1滴ずつかけてあげるという方法も良いと思います。

広い場所で少しずつ水をかけられる事に慣れていくと、その内自分から水をかけてもらいに来るようになります。

また、オカメインコなどの乾燥地帯に住んでいるインコの場合は、水浴びより砂浴びの方が好きな事もあります。

ただし、水浴びの際にはお湯を使ってはいけません。

羽を覆っている脂が流れて羽の保温効果が薄れてしまい、インコが風邪を引いてしまいます。

小屋を清潔にする

いくらインコ自身がキレイになっても、小屋が汚れていては意味がありません。

インコは脂粉というフケのようなものを出します。

小屋の掃除をするとわかるのですが、この脂粉が意外と落ちて溜まっているため、そのままにしておくと、人が通った拍子などに舞い上がり、インコ自身に付いてしまう事になります。

また、糞も同様です。

乾燥した糞は粉状に崩れていったり、またはインコ自身がかじって遊んだりしてしまいます。

そのため、糞の粉が舞い上がってしまいます。

糞が乾燥する前でも、インコが糞を踏んだり羽に付いたりしてしまう事もあります。

それらが溜まってしまう事で、インコ自身がいくらキレイにしたとしても、小屋の汚れがついてしまい、臭くなる原因になってしまいます。

また、不潔な小屋はその他病気の原因にもなってしまいます。

ぜひ小屋は清潔に保ってあげましょう。

発情を抑える

初めにお話ししたように、インコには独特の臭いがあります。

実はこの臭い、発情期になるとかなり強くなり「臭い」と感じるようになる事もあります。

また、発情すると糞もかなり臭くなります。

たまに発情する程度であればそれ程悪い事ではないのですが、「過発情」と呼ばれる状態になるとインコの体調にも影響が出てきてしまいます。

例えば、発情し続けると体のバランスが崩れ、換羽などの代謝が上手く行かなくなります。

また、メスの場合は無精卵を生み続けてしまうと体力が落ち、恐ろしい卵詰まりの原因になってしまいます。

毎日のように発情するようであれば、発情を抑える必要があります。

発情を抑えるために、「規則正しい生活をさせる」「脂肪分の多いエサを控える」「こまめにカゴの位置を変えたりする事で緊張感を持たせる」「体を撫でない」という事に気をつけてあげましょう。

エサを替える

インコ自体ではなく、実はインコの糞が臭かった、という事もあります。

インコの糞は、2.で挙げたように、発情で臭くなる事があります。

また、妊娠から子育てまでの間は糞を体内に溜め込むようになっているため、糞が体内で発酵し、臭くなります。

その他糞が臭くなる理由として、エサの問題があります。

インコのエサは大きく分けて、麻の実などシード類と、ペレット食の2通りあります。

特にシード類が主食のインコは、その他栄養を補うために、ボレー粉や塩土、野菜等を食べているはずです。

そういったエサの中に、糞になった時に臭くなるものが含まれている可能性があります。

どれが原因かはなかなかわかりづらいかと思いますが、色々なエサを試してみるのも手かと思います。

また、病気の治療で薬を飲んでいる場合には、薬の影響で糞が臭くなる事もあります。

病気を疑い病院へ連れて行く

上記1~3に当てはまらない場合、何かインコの体に異常がある可能性があります。

例えばインコが下痢をしている事で、何か臭いが出ているのかもしれませんし、またインコの口から臭い臭いが出ているのかもしれません。

どちらにしろ、原因も無くインコが臭くなる事はありませんので、そのような症状が出たらすぐに病院へ連れていきましょう。

特に口から臭い臭いが出ている場合、そのう、と呼ばれる器官に炎症を起こしている可能性もあります。

もちろん、上記1~3に当てはまったとしても、あまりにも臭い状態が続いたり、何か他に気になる事があればすぐに病院へ連れて行く事が大事です。

インコの臭いに過敏になり過ぎないようにしよう

インコは動物ですので元々臭いは出てしまいます。

あまり臭いに過敏になり過ぎると、インコにも負担がかかってしまいます。

臭いを気にしなければならない時は、今までと違う臭いが出たり、特に臭いにおいが出た時だけです。

ぜひ普段のインコの様子をしっかり観察し、何かあればすぐに気付けるようにしておきましょう。