何だか最近、うちのインコが、かゆそうに体をかいてる。
一見するといつもと変わらず、元気なように見えるけど、病気になっていたらと思うと、心配だなぁ、ということありませんか?
もともとインコは、羽繕いをする生き物ですが、それがあまりにも多いと不安になると思います。
そこで今回は、インコが体をかいている時の理由をご紹介します。
換羽期である
インコは換羽期になると、かゆがって筆毛を何とかしようと、もがくことがあります。
特にセキセイインコの換羽期は、文鳥などと違って一年中まんべんなく来ますので、そういうことが考えられます。
では、そのまま放置をしても良いのかと言われると、そういうケースばかりでもありません。
換羽期のかゆみにより、インコが自分で羽を掻き毟ってしまい、傷が出来てしまったり表皮がかぶれてしまったりするかもしれません。
何はともあれ、もしものことがある可能性もありますので、一度、動物病院を受診された方が良いかとは思います。
寄生虫がいる
この場合は、インコの健康に被害が出たり、飼い主や、飼っている他の動物にも被害が出る可能性があります。
ですから、すぐに処置をしなければいけません。
ご自宅でインコの寄生虫を駆除するには、インコに水遊び、または砂遊びをさせてあげてください。
夏場であれば、水の入った霧吹きを体に吹いてあげるという方法があります。
逆に冬場であれば、水はインコにとっても寒いので、砂遊びの方が良いでしょう。
何か入れ物を用意して、中に砂を入れておけばインコが自分から砂の容器に入って、勝手に遊んでくれます。
また、どうしても心配なようであれば、一度動物病院を受診された方が良いかとは思います。
動物病院に行けば薬をもらえるので、より確実に寄生虫を駆除できます。
毛引き病にかかってしまっている
毛引き病とは、鳥が羽繕いをするときに異常な羽があると、羽繕いを過剰に行いすぎて、自分の毛を抜きすぎてしまう病気です。
これによって、酷いときには全ての毛を抜いてしまうだけではなく、皮膚や肉を傷つけてしまうこともあります。
毛引き病は主にストレスによって引き起こされます。
これを解決するのは困難です。
しかし、稀にすぐに解決できるケースもあります。
それは、インコの羽に疥癬(かいせん)とよばれる小さな虫がついていて、それによって毛引き病が引き起こされている場合です。
この場合は、疥癬を駆除すれば治ります。
すぐに動物病院を受診して、治療してもらいましょう。
放置すると、最悪くちばしが変形してしまったり、目が開かなくなってしまったりする可能性もあります。
飼い主の都合などにより、動物病院に行くまでに日数がかかる場合、特に冬場は、暖房の温度を高めに設定してインコを凍えさせないようにしたり、部屋にぬらしたタオルや服をかけるなどして保湿をしたり、インコのケージやえさ入れなどを熱湯消毒したりしてください。
ストレスによる場合は、正直、飼い主さんにしか原因はわからないと思います。
動物病院を受診して、身体的なケアをしていくとともに精神的なケアも、同時にしてあげてください。
最近かまってあげていない、うるさくしてビックリさせることが多い、間違えて強く叩いてしまった、誰かが家に来たその日の夜からインコの様子が変…など、心当たりはありませんか?
心の傷は、体の傷よりも癒すのは時間も労力もかかりますがインコは、あなたが選んだペットです。
そして、大切な家族です。
飼った以上は、最後まで面倒を見るのは義務なので、根気よく愛して癒してあげてください。
ダニがいる
ダニがインコの羽にいて血をすっているため、インコがかゆみを感じてくちばしで、かいてしまっている場合もあります。
この場合は、上記の2.の解決方法で書いたこととおおむね同じ方法で、解決していただけると思います。
インコにダニがいる場合は、同じ空間で暮らしている飼い主のあなたも腕や、足、顔などにかゆみを感じているでしょう。
(ダニに血を吸われると、人間・動物関係なく血を吸われたところが小さく腫れてさらに、かゆく感じます。)
ですから、もしあなたが体のどこかが慢性的にかゆい、と感じているのならば、インコが羽を掻き毟っている原因は、ダニかもしれません。
内蔵に疾患がある
インコは内臓に疾患があると、その部分に違和感を感じて、掻き毟っているかもしれません。
この場合は、ただちに動物病院を受診しましょう。
最悪の場合、放置すると死に至る可能性が大いにあります。
もしかしなくても、手術をしなければならないという事態になるかもしれません。
前もって心の準備と、覚悟をしておいた方が良いでしょう。
また、インコが手術を受けることになったときには、手術の前後は保温、保湿をするなどインコの体調管理に気をつけて安静にさせてください。
インコが体をかく理由を見極めよう
インコが体を掻く理由は様々です。
軽い理由もあれば、すぐに対処が必要な重い理由もあります。
ですので、基本的には素人判断せずにお医者さんを頼るようにしましょう。