インコは人間と同様に、ちょっとしたことでもストレスを受けてしまいます。

ちょっとした環境の変化、飼い主のスキンシップの違いで問題行動に至ってしまう可能性があります。

それをうまく解消してあげるにはどうすればいいでしょうか?

今回は、そんなインコのストレスを解消・軽減してあげるちょっとしたテクニックをご紹介します。

まずは「おもちゃ」を与えてみる

インコは精神的に落ち着きがない場合、様々なものをかじるクセがあります。

よく観察しているとわかるのですが、カゴをかじっていたり、止まり木をかじっていたりとソワソワしていることはありませんか?

その行為は「かまってほしい」という証拠です。

その行為がエスカレートし、しだいに「羽かじり」までいってしまうと皮膚病や出血、怖いワダニに咬まれて病気にもなりかねません。

そこでインコに与えてみてほしいのは、「おもちゃ」になります。

最近のペットショップで売られている市販のものは種類が豊富で、インコにとって絶好の遊び道具になってくれます。

かじり棒やバスケットボール、投げ縄などの他に、インコの顔の模型やインコそのままのマネキンもあります。

その他に、余った布を短冊状にしてかじりやすくしたモノもオススメです。

ただ、おもちゃに依存しすぎて発情してしまうこともありますので、ほどほどが大事です。

静かな環境を作ってあげる

インコは危害を加える恐れのあるものが近寄ると怖がります。

一緒に飼っている(もしくは近所)犬、猫はいませんか?

カゴの前で騒いでしまうようなお子さんはいらっしゃいませんか?

下手をすると、踏まれたり叩かれたり、咬まれてしまうこともあります。

お子さんの場合は、突然近寄ったり、大声を上げたり。

たったこれだけでもインコはストレスを感じ、カゴの中を逃げ回ります。

びっくりさせないためにも、できるだけ静かな環境にしましょう。

他にも、ベランダにカゴを置いておくと、車の騒音や天敵のカラスやノラ猫、ヘビなどが近寄ってきて、ストレスを与えてしまいます。

ですので、できるだけ落ち着いた場所にかごを置くようにしましょう。

一緒にいる時間を増やす

忙しい方は、家事や仕事に追われて、大切なインコを放置する時間が増えてしまいがちです。

人もインコも、同じく孤独を嫌います。

ですので、人気のない場所より、飼い主の存在を感じて、安心できる場所にインコを置いてあげましょう。

みんなのいる食卓の近くやリビングなどだと、孤独を感じにくくなります。

その他にも、名前を頻繁に呼んであげる、遊んであげる、顔を近づけてあげる、それだけでもインコは安心し、カゴから可愛い顔を覗かせてくれるはずです。

大きなかごにしてあげる

意外と見落とされがちなのが、インコの住まいです。

まだヒナでしたら、専用のケージが一番ですが、だんだんと大きくなるにつれ、羽をバタつかせて、飛ぶ練習を始めます。

そんな頃になり始めたら、鳥カゴにお引越しの時期です。

成長段階に合わせて、カゴの大きさを変えても良いのですが、後々のことを考えると、飼われているインコの成鳥の平均的な大きさに合わせた一番大きなカゴを用意してください。

気持ちよさそうに羽をバタつかせて、うまくストレスを発散してくれます。

毎日飲み水を変えてあげる

インコはお腹を壊しやすく、下痢をすることがあります。

暑い時期は特に注意が必要なのですが、インコの飲み水を毎日換えてあげてください。

一見キレイに見える飲み水も、意外に汚れていることがあります。

インコの水浴びとフンが汚れのその原因。

キレイ好きで知られるインコ、注意して観察していると、寒い時期でも水浴びをしていることがあり、羽の汚れや抜け毛を効率よく落とすと考えられています。

その際に、フンを落とすこともしばしば。

フンや汚れを放置してしまうと、カビの原因になり環境悪化にもつながります。

病気を引き起こさせないためにも、飲み水は積極的に換えましょう。

放鳥してあげる

インコのストレスの原因には飛べないこともあります。

狭いカゴに閉じ込められて一日いるなので、そのストレスを解消させるためにも、カゴから出してあげるのがオススメです。

ですが、その際の注意点があります。

・そのまま逃げだしてしまいますので、窓は閉めてからインコを出しましょう
・万が一、料理しているナベやポッドに触れてしまうと大ケガのもとになります。熱いものが多い料理中は出さないようにしましょう
・カーテンを閉める見落とされがちですが、インコに限らず鳥類は窓ガラスを認識できません。ですので、激突を防ぐためにもクッション代わりとなるカーテンは閉めておきましょう

これらの注意点を守って放鳥してあげましょう。

インコのストレスを解消しよう

インコは、その飼いやすさから人気のあるペットです。

しかし、様々な飼い主の環境に順応しやすいインコだからこそ、ストレスにも敏感です。

日々、飼い主がその行動を観察し、異常がないか確認することをオススメします。

問題行動を起こす前に気づいてあげる、インコの気持ちを察してあげることがストレスを与えず、長く一緒にいるコツになります。