体調がよくなさそうなインコ

インコを飼っている時に、日常と違う動きとか姿勢が見られた場合はなるべく対応を早くする必要があります。

インコは人間と同様に多くの病気にかかる可能性があります。

しかし、インコ自身からは、体調不良を訴えることはできません。

飼い主がしっかりと日常の健康管理をする責任があります。

いつもと違う症状が出れば、必要であれば動物病院へ連れていきましょう。

全体的なインコの健康チェック項目

毎日のインコの観察で注意して見なければいけないのは食欲・動き・体・糞の状態です。

食欲については、毎日食べているエサの量とか飲んでいる水の量に変化がないか、食べたものを吐いていないかをチェックします。

動きについては、元気かどうか、眠る姿勢・鳴き方に変わりはないか、生あくびを頻繁ににしていないかを見ます。

体の状態は羽が抜けていないか、肛門の周りの羽がキレイか、目や鼻の周りはキレイか、体重の増減があるかどうかもチェックします。

糞をチェックすることは、インコの内臓の状況を反映している為、非常に重要です。

毎日、鳥かごを掃除する時に必ずチェックをして、水分量、糞の量の増減・糞の色の変化及び硬さを見ます。

正常な糞の色は緑色に所処に白色が混ざっており、この白色は尿の色です。

糞は絵の具のような硬さが正常です。

糞が下痢状態の場合は、強いストレスが原因の場合と腎臓に障害がある場合が考えれますので、水分の与える量を控える必要があります。

しかし、一般的に病気の原因となりやすいのは不潔な、鳥かご・エサやり場・水やり場ですので、毎日掃除して常に綺麗にしておくことが大事です。

羽が膨らんでいる

いつもより羽が膨らんだ状態は、空気を羽に取り入れようして体温維持を図ろうとしている為です。

人間と同様に、体温調節がうまく働いていないことは、様々な病気のサインですので、なるべく暖かい環境にすることが必要です。

この症状が、鳥の体調不良の中で一番分かりやすい症状ですので、注意して見て下さい。

眠り続けている

いつもと違って、長時間に渡って眠り続けている状態があるとすれば、これは一生懸命に体温を維持しようとしているサインです。

この症状は羽が膨らんでいる症状より重篤な症状の場合が多いので、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

動きが鈍い

いつもの動きと違って、ゆっくりとした動きのような状態が続く場合、または動くのが辛いような場合は脂肪が多すぎることが考えられます。

また、場合によっては肝機能障害も考えられます。

但し、メスの場合にかごの隅の方でうずくまっている状態の場合は卵を産む準備に入っていることが多いので、心配することはありません。

口の呼吸が違う

口を開けたまま苦しそうに呼吸をしている場合は、室温の影響の場合か病気の場合の二通りが考えられます。

夏場であれば、室内の温度が暑いことが原因である場合がありますので、室内の温度を下げて様子を見ます。

それでも同じような口呼吸を続けているとすれば、病気としては、気道の炎症とか真菌が原因で発症するアスペルギルス症が考えられます。

また、普段の呼吸音と違う不快な呼吸音が聞こえる場合は、呼吸器や肺に炎症が起こっていることが考えられます。

または、甲状腺腫の場合もあります。

口の臭いが違う

口臭がひどいときには、他にもいつもと違う症状があるかどうか見て下さい。

例えば、生あくびをする・食べ物を吐く・水を頻繁に飲むのような症状が見られる場合は、そ嚢に炎症が起きている場合があります。

このような付帯する症状がない場合は、しばらく様子を見て臭いが止まるかどうかを観察して下さい。

口臭の予防の為には、常ににエサ入れとか水入れの中を定期的に掃除してキレイにしておくことが必要です。

鼻水、くしゃみをする

人間と同様に、鼻水とともにくしゃみが頻発に起こる場合は、風邪が疑われます。

風邪の場合には、市販薬を水に混ぜて飲ませる方法にて対処することもできます。

姿勢・体が違う

顔・頭を傾ける場合には、耳の中の炎症や、神経障害が考えられます。

また、同時に糞をチェックして、普段と違う糞の場合は食中毒の可能性もあります。

全体的に痩せてきていると見られる場合、体重減少が考えられます。

しかしいつも通りにエサを食べている場合は寄生虫がいることが考えられますし、または肝臓に何等かの病気を持っている場合が考えられます。

もし、糞をするときに、踏ん張ってお尻を振ることが見られた場合には、卵管のような生殖器に炎症がある、お腹の中に腫瘍ができる、または腹水が溜まるといった原因が考えられますので、動物病院にて受診して下さい。

普段からインコの様子を見ておこう

インコは様々な感染症にかかりますので、人間と同様に早期発見が一番大切です。

野生の鳥は敵から自分の弱みを隠そうとする習性がありますので、どうしても体調不良の場合もそれを隠そうとします。

その為に、飼い主がきちんと日常と違うサインを見つけて体調管理を行ってあげることが必要です