インコはもともと鳴くペットです。
でも普段元気に鳴くインコが鳴かないと、心配になる飼い主もいるはずです。
ではインコが全然鳴かない時は、どのようなことが考えられるのでしょうか。
ここでその原因をご紹介します。
1.環境の変化によるストレス
インコはストレスをためやすい動物です。
人間も何か理由があると、ストレスで精神的に苦痛になることがありますが、インコも同様です。
インコがストレスになる原因は様々です。
その中の一つに、環境の変化があります。
特にインコをペットとして、初めてお迎えをした時に見られます。
インコは周囲の変化に戸惑って、緊張感が強い状態になります。
このような原因で、全然鳴かない時はよく見られることです。
インコはケージ内を自分の縄張りとします。
そのためケージ内の環境が変わるだけでも、ストレスを感じてしまいます。
またデリケートな面があり、ケージの置き場所が変化してもストレスになります。
でも少しずつ環境に慣れてくると、元気であれば鳴くようになります。
お迎えをして2日から3日くらいは、インコを無理に刺激しないことが重要です。
インコが全然鳴かなくても、焦らず対応しましょう。
少しずつ声掛けをしたり、触ってあげることが大切です。
2.眠いから
インコは様々な仕草で、感情を表していることがあります。
眠い時もいろいろな仕草を見せます。
羽を膨らませるようにして目を閉じたり、何かをつぶやいていることもあります。
片目を閉じるような時もあります。
またインコが鳴かないと、病気ではないかと心配になる飼い主もいます。
でも単に眠いという理由で、全然鳴かないような時もあります。
インコは一日に12時間から16時間くらいは、睡眠に費やすと言われています。
昼行性の動物で、睡眠が浅いという特徴があります。
さらに警戒心が強くて、周囲で物音がすると、起きてしまうこともあります。
インコが睡眠不足になることで、病気になることもあるので注意しましょう。
インコが寝る時は、暗くて静かな環境を整えてあげることが大切です。
さらに日中眠ることが多かったり、鳴かずに元気がない場合は、病気の可能性があります。
そのため動物病院に受診するようにしましょう。
3.高齢のため
インコは高齢になると人間と同様、病気になりやくなります。
種類によって違いが見られたり、個体差はありますが、6歳くらいから高齢になっていきます。
インコは高齢になっても、見た目はそれほど変わりません。
でも代謝などは少しずつ衰えていきます。
またかなり高齢になると、若い頃のように元気に鳴かない時があります。
活動が減ったり、じっとしていることが増えることもあります。
でもインコがぐったりしていたり、鳴かないことが続くようなら注意が必要です。
病気の可能性もあるので、すぐに動物病院に受診しましょう。
インコが高齢になったら、病気の予防への配慮がさらに必要になります。
暑さ寒さに注意をして、室温管理もしっかりと行うようにしましょう。
4.寿命が近いため
一概にインコと言っても、様々な種類があります。
寿命も種類によって、違いが見られます。
セキセイインコの寿命は、8年から10年くらいですが、個体差もあります。
オカメインコの場合、15年くらいは生きると言われています。
インコの寿命が近くなると、全然鳴かなくなることがあります。
明らかに弱っている状態になって、数日で亡くなることもあります。
どんな生き物でも寿命はあり、仕方のないことです。
でも飼い主の配慮で、インコに長生きしてもらえる可能性はあります。
インコの栄養バランスを考えた食事を与えたり、過ごしやすい環境作りを心掛けましょう。
このような普段の積み重ねが、インコの長生きにつながっていきます。
5.病気の可能性
インコが全然鳴かない時は、体調が悪い可能性があります。
何らかの病気にかかっているケースもあります。
疥癬症や腸炎、腫瘍などは、インコによく見られる病気なので注意しましょう。
野性の鳥達は弱っている姿を見せてしまうと、敵に狙われてしまいます。
そのため自分の病気を隠そうとします。
飼い主はわずかな様子の変化を、見逃さないことが大切です。
鳴かないという症状の他に、食欲があまりないようであれば、すぐに動物病院に受診しましょう。
またインコは特に早期発見、早期治療が重要な動物です。
普段からインコの食事の食いつきや、フンの状態など、しっかりとチェックしましょう。
くちばしに変化が見られることもあるので、よく観察することが大切です。
インコが全然鳴かない時は、刺激を与えず観察しよう
インコが全然鳴かない時は、いろいろな原因が考えられます。
環境の変化によるストレスや、単に眠いという場合もあります。
でも何らかの病気にかかっているため、体調を崩している可能性もあります。
インコが全然鳴かない時は、刺激を与えないように、観察することが大切です。
気になる症状が見られる時は、動物病院に受診しましょう。