セキセイインコなどの小型のインコを飼育したことのある人は多いのではないでしょうか。

子供の頃に実家で飼っていた、なんて人もたくさんいると思います。

今回はそんなインコ達を家族に迎え入れる時に気を付けてあげたいポイントをご紹介します。

インコ用のケージの準備

当たり前のことですが、インコを飼う際には鳥かごが必要です。

止まり木に止まれるぐらいに成長しているインコであれば普通のケージで構わないでしょう。

しかし、小さな雛鳥のうちから飼育をして手乗りインコに育てたいという場合がほとんどではないでしょうか。

小さな雛鳥は止まり木には止まりませんので、少し成長して中ヒナになるぐらいまでは、昆虫の飼育に使用するプラケースを使用するのが良いです。

普通の鳥カゴの糞きり網を外して使用しても構わないでしょう。

どちらの場合も、床にはおがくずや刻んだ新聞紙などを敷いてあげます。

クッションとなり足を痛めてしまうことを防ぎます。

保温効果もあり、ヒナ鳥を寒さから守る効果もあります。

例えばHOEIの鳥カゴはインコの怪我防止のために溶接部分が外にあったり、おやすみカバーなどのオプション品も充実しており、愛鳥家に人気が高いです。

また、なんでもかじってしまうインコに害のないよう、ステンレス製の鳥カゴもあります。

インコが一日のほとんどの時間を過ごす鳥カゴ、過ごしやすく快適な環境を整えてあげましょう。

インコのエサの準備

インコのエサには数多くの種類があり、どのエサを購入するか迷いますよね。

お迎えしてしばらくの間は、購入したペットショップや小鳥店で与えていたエサと同じものを与えるほうが良いでしょう。

インコを購入する時に、今与えているエサと同じものを下さいと店員さんにお願いすると教えてくれるはずです。

また、与える量や時間なども詳しく確認しておきます。

ヒナ鳥の場合は練りエサをスポイドかスプーンで与えますので、練りエサの作り方や水分量も確認しておくと安心です。

少し前までは、お湯でふやかしたアワ玉を与えるというのが一般的でしたが、現在ではヒナ用のパウダーフードをお湯で練って与える方法が主流です。

アワ玉でもヒナは育ちますが、栄養的には十分ではありませんので、ぜひパウダーフードを使用して下さい。

練ったパウダーフードにアワ玉を入れて与えるのも良いでしょう。

冷えてしまったエサは食べない場合が多いです。

38℃前後の温度に調節してあげて下さい。

40℃を超えると火傷の恐れがあるので注意が必要です。

作ったエサが余った場合は捨て、次の挿しエサの時には新しいエサを作って下さい。

インコのための温度調整

インコのヒナは環境の変化に非常に弱いです。

中でも寒さには気をつけたいものです。

春から夏にかけての温かい季節にお迎えをするのがベストですが、そうではない場合も多くありますよね。

お迎えして初めての冬を乗り切れば、二年目からそれほど寒さに敏感になる必要はないでしょう。

最初の冬が肝心です。

人間が快適に過ごせる程度の暖かさで十分ですが、夜中など冷え込みが予想される場合には、小動物用のヒーターを利用すると良いでしょう。

ホッカイロを利用するという手段もありますが、インコがかじってしまう可能性も0ではありません。

また、温度調節がきちんと出来るわけではありませんので、緊急時以外は避けたほうが無難です。

インコが体調を崩した際、家庭でできる一番の対処法が保温です。

成鳥になった後でもヒーターがあると役に立つ場合もありますので、ぜひ用意しておきましょう。

24℃〜28℃前後の気温がインコにとって過ごしやすい温度ですが、健康なヒナであれば10℃を下回らない程度の温度があれば十分です。

寒い時には羽を膨らませてボールのようにまん丸になったり震えたりします。

寒がっている様子はないか、インコをしっかり観察してあげましょう。

インコを迎えたら早めに動物病院に連れていく

できればお迎えしたその日に動物病院に連れていき、なにか健康上に問題はないかを調べたいところです。

お迎え当日が無理な場合でも、一週間以内には健康診断に連れていきましょう。

落鳥してしまう原因のほとんどがもともとの病気によるものです。

たくさんのヒナ鳥が一つのケースに入れられて販売をされているので、その中で病気が感染してしまうことも多いのです。

また、インコが病気になった時にきちんと診ることのできる獣医師を探しておくことも大切です。

鳥を診ることのできる獣医師は少なく、多くの場合はただ「見る」だけで適切な処置はされません。

しかし、しっかり鳥を診ることのできる獣医師であれば、適切な処置を行い必要な薬を出してくれます。

そして必要な時には手術もしてくれます。

信頼できる動物病院を必ず見つけておきましょう。

しばらくはインコをそっとしておく

これが一番大切かもしれません。

可愛い姿をずっと見ていたいでしょう。

ケージから出して一緒に遊んだり触ったりしたいでしょう。

でも、インコが環境になれるまでの間はそっと見守るだけにしておきましょう。

特にお迎え当日は急激な環境に変化でインコは疲れきっています。

一緒に遊べる日はすぐにやってきますから、少しの間は我慢です。

インコがやってきた日に気をつけるポイントを知ろう

簡単なようで意外と気を付けることが多いのがインコとの暮らしです。

小さな生き物ですが、私たちの生活に素敵な彩りを与えてくれます。

そんなインコ達の命を大切に可愛がっていきたいですね。