インコがかかりやすい病気7つ

かわいいペットが病気にかかってしまったら、飼い主としてはじっとしていられませんよね。

インコがかかりやすい病気について知識をもっておけば、ペットの異常に早く気付くことができ早期治療につながります。

人間と同じように早期発見、早期治療は健康な状態に戻るためには非常に重要です。

初期症状はどの病気でも似た反応を示すことが多いので、体を温めるために羽毛を逆立て膨らんだ状態になっていたり、ケージの端っこにうずくまっていたり、元気がない、食欲がない、生あくびを多くしていたりなどです。

このような様子を少しでも感じたら病気の可能性もあるので、注意深く観察し病院に連れて行ってあげましょう。

風邪

寒い場所に長時間にいたり、温度変化が激しいと免疫力が低下し風邪をひくことがあります。

暖かいお湯で水浴びしたりすると脂肪が溶けてしまい風邪をひきやすくなることもあるそうです。

このような状況になるべくならないようにし風邪を予防してあげましょう。

症状はくしゃみをしたり・鼻水がでたり・気だるそうにうずくまっていたりなど。

下痢をすることもあるようです。

抗生物質の投与などの治療が一般的な治療方法です。

人間の症状同様ですが放っておくと、風邪が悪化し肺炎などを起こし死に至る場合もあるので、注意してください。

そ嚢炎(そのうえん)

ケージ内の衛生状態が悪い、人間の食べ物を与える、ヒナの場合はエサを与えすぎることなどが原因でそ嚢炎になってしまうようです。

そ嚢という器官に食べ物がたまり腐敗してしまうことなどで、細菌やカビの温床になり炎症をおこすようです。

生あくびが増えたり、急激に水をたくさん飲むようになったりするなら、そ嚢炎の可能性があります。

首の付け根が腫れたり、口臭がしたりという症状から気付くこともあります。

抗生物質・抗真菌剤・ビタミン剤を投与するなどの治療が一般的ですが、悪化状況よっては切開手術が必要です。

もしそ嚢炎になってしまったら早めに気づいて治療してあげましょう。

また、ケージ内を清潔に保ち、特に生野菜や果物以外の調理した人間の食べ物をあげたりすることなどはやめましょう。

疥癬(かいせん)

外部寄生虫による疾患ダニによる皮膚の病気です。

顔にかさぶたができていたり、脱毛やくちばしの変形などがあることもあります。

まぶたやくちばしの付け根、足などによくダニがついてしまいます。

皮膚がガサガサしてかゆみを伴っているようなら疥癬の可能性がありますので、病院で検査してください。

重症化するとくちばしの変形などの後遺症が残る場合があります。

皮膚炎なので薬の塗布での治療が一般的です。

清潔にしていてもダニはどこにでもいるので、免疫力の低下などが原因でなってしまうことがあるようです。

可能性があるようでしたら病院で検査してもらい、予防の注射を打ってもらうこともできます。

気道炎アスペルギルス症

不衛生な環境によって、特にヒナや抵抗力が弱い時期になってしまうことが多いです。

抗生物質の与えすぎが原因の場合もあります。

口を開けたままくるしそうにしていたり、呼吸に混じってゴロゴロと妙な音がしていたら気道炎の可能性が高いです。

カビによる感染症で伝染力も強いので、他のインコに移らないように隔離したり、ケージの消毒も必要です。

致死率も高いようなので、可能性があるようでしたら急いで病院に連れて行き適切な治療を受けさせてあげましょう。

吸入療法や薬剤の投与などの治療が一般的です。

開口呼吸や呼吸困難、病状が進行すると下痢や神経症状がでることもあります。

カンジダ症

こちらもカビによる感染症で食料不信や体重の減少、元気が無くなる、止まり木からおりてうずくまっているなどの症状が見られたらカンジダ症を疑いましょう。

酵母の異常繁殖が原因で、ビタミン不足や長期間におよぶ抗生物質の与えすぎでカンジダ症になってしまうことがあるようです。

ビタミンの補給や抗真菌剤の投与などの治療が一般的です。

衛生管理を徹底して、清潔な状態を溜まっていることで防ぐことができます。

嘔吐や口内炎ができたり、口臭がきつくなったりという症状もあります。

痛風

足の関節に白い節ができていたり、片足を上げたままにしているなどの様子があれば、痛風の可能性があるので病院で検査しましょう。

葉っぱ類のエサを与えていないと、発症することがあります。

毛引き症

自傷行為です。

インコはとても賢く嫉妬したりすることもあり、自分で自分の毛をむしったりするなどの自傷行為をしている様子があれば、ストレスから毛引き症を患っている可能性があります。

最近可愛がってくれない…など、飼い主の愛情の変化を感じ取ることもあります。

インコはとても人懐っこい鳥なので、コミュニケーションはこまめにとってあげましょう。

かわいいインコのために飼い主さんにできること

病気になる前に、いい病院、いい獣医さんを見つけておきましょう。

いざ、病気の症状があらわれてから病院に連れて行こうと思っても、どこに連れて行っていいのか迷ってしまいます。

できればインコが健康なうちから、簡単な検査などを受けるなどして病院を見つけておいたほうがいいでしょう。

知り合いから教えてもらうのもいいかもしれませんが、実際に行ってみるといざというときに安心です。

また、普段から気をつけて観察してあげることもとても重要です。

動作・羽や体の状態体重をこまめに量ったり、フンの状態がいつもと変化がないかなどに気を付けてみてあげましょう。

ケージ内を清潔し、ペットヒーターや白熱灯などでケージ内の温度を適切に保っておくことも、病気の予防にとても役立ちます。