犬は普段の生活の中でいろいろな表情やしぐさを見せてくれますが、中でもびっくりした時の反応にはどのようなものがあるのでしょうか。
その犬の性格によっても様々な反応がありますが、今回は一般的な犬がびっくりした時の行動をご紹介します。
対象物に吠える
犬がびっくりした時に一番多くとる行動としては、吠えることです。
犬は警戒心を持っている時や威嚇として吠えるので、びっくりした対象物に対して吠えます。
例えば家で掃除機をかけているときに、掃除機に慣れている犬なら吠えませんが、慣れていない犬の場合は掃除機に向かって吠えます。
掃除機はかけている動作によっては犬に向かってくるようにも見えるため、余計に警戒心を持つかもしれません。
それから散歩へ出かけたにすれ違うバイクやトラック、自分より大きな犬に出会ったとき、救急車やパトカーの音が近くでした時など、いろいろな音や自分より大きい生き物など犬によってびっくりし、警戒する行動は違ってきます。
吠えてしまう行動は、対象物が怖くないとわかれば吠えなくなることもありますし、その音や物にはずっと反応してしまうという場合もあります。
安全な場所に隠れる
ものすごく怖がりな犬に多いのが、とにかくびっくりさせる対象を避け、自分のケージや寝床など安心できる場所へいってしまうという行動です。
警戒心を見せることもせず、とにかくサッと自分の落ち着く場所へ避難し、その動向をじっと見つめています。
見つかりたくない場合はケージ内のクレートなどに隠れてしまう犬もいます。
このような行動をみせる犬は、割と色々な経験を積んで年齢を重ねた犬に多いでしょう。
危険ではないけれど自分の好きな音じゃないとか、苦手なものだとかそういったことを把握していて、その上で犬自ら安全な場所へ移動することが多いのです。
落ち着いて物事を判断できる犬といえるのかもしれません。
走って逃げる
これはパニック状態になってしまっています。
びっくりしてどうしたら良いかわからないけど、とにかくこの場から離れなくてはという必死な行動です。
吠えるのも忘れてとにかく逃げ回ります。
でも隠れてしまうわけではなく、なんだろうとびっくりさせる対象を気にしつつも、またびっくりする行動をとると走り回って逃げるという行動をとる犬もいます。
こうした行動をとる犬は、半分びっくりしている気持ちと半分遊んでいる気持ちとが次第に混ざってくるでしょう。
やがてその対象物に驚かなくなるという成長をしていくことができる犬です。
そのかわり初めての刺激の場合は注意が必要です。
特に散歩中の場合は、びっくりしたあまり飼い主の力を上回ってリードを離してしまいかねない力で逃げようとします。
こういう性格の犬は、色々な刺激に触れさせてあげる環境を常に作ってあげると落ち着いた犬になるでしょう。
怯えてその場で震える
このタイプの犬は本当に怖がりで小心者で、もはや吠える勇気もない犬です。
気の弱い小型犬に多く、その場でぬいぐるみのように固まってしまい、ぶるぶる震えているだけで動くこともできなくなってしまいます。
人間もあまりにも驚いた時には腰を抜かしますが、そういった状況に近い状態だと思われています。
びっくりして怖かったけど怖すぎてこの先どうしたら良いのかわからない、体が動かない、どうしようという心境なのでしょう。
こうした犬の場合は、飼い主さんが抱き上げて大丈夫だよと優しく声をかけてあげましょう。
このタイプの犬はあまり刺激になれるタイプではないので、びっくりするようなことを極力しない方が良いです。
震えるほどのびっくりは恐怖ですので、あまりびっくりする機会が多すぎてしまうと大きなストレスがかかってしまいます。
繊細なタイプなので飼い主が気を付けて、なるべく刺激を避けて生活してあげましょう。
飛び上がって興奮する
これは珍しいタイプの行動ですが、人間もとてもびっくりしたときはひっくり返ったり、飛び上がるようなしぐさになってしまうことがありますが、犬も同じでびっくりするとピョーンと飛び跳ねる犬がいます。
対象物が危険でないと判断すれば、それ以上吠えたりすることもないのですが、その瞬間だけピョーンと跳ねるので、リアクションが人間のようでとても面白いと思ってしまうこともあります。
小型犬~中型犬くらいの犬に多い行動です。
犬が飛び上がるほど驚くというのも面白い行動ですね。
びっくりした犬も可愛い
犬がびっくりした時の行動には様々なものがあります。
その表現の仕方は犬の性格や経験、年齢でも随分と違ってきますが、そのタイプによってどう対処してあげたら良いかは変わってきますので、面白がって何度も驚かせたりするのはあまりよくありません。
日常生活の刺激の中でびっくりしてしまうことは普通のことなので、犬がびっくりした行動を見せた時は飼い主が落ち着かせてあげると良いでしょう。