鼻が短く愛嬌のある顔が特徴のブルドッグ。

飼い主に従順なのは他の犬種と変わりませんが、ブルドックはとても意思が強く頑固な一面もあり、しつけには飼い主の忍耐が必要です。

そんなブルッドッグを飼う際のポイントには、一体どんなものがあるのでしょうか。

ブルドッグの性格に合わせた飼育を

ブルドックはイギリス生まれ。

ブルドッグという名前は牛と戦わせる「ブルベイティング」が由来とされています。

ブルベイティングは牛と犬を戦わせるといったゲームで、これが13世紀頃のイギリスで流行り、これに適す犬種として生み出されました。

当時はかなり獰猛な性格であったようですが、ブルベイティングが禁止になって以降の改良で現在のブルドッグになりました。

基本的には温厚で優しい性格の子が多く、子供や他の犬とも仲良くなれます。

飼い主への忠誠心も強く、とても甘えん坊。

ムダ吠えはほとんどありませんが、危害を加えるものに対してはしっかり応戦。

番犬としても、とても優秀と言えるでしょう。

しかし、頑固な故に自分が納得しないと、言うことを聞いてくれないことも…。

しつけをする際は毅然とした態度で妥協を許さず、根気強く行ってくださいね。

体調管理のポイント

ブルドックはあまり丈夫とはいえません。

寒さには強いのですが、高温多湿にはとても弱く、夏場はエアコンによる体調管理が必要です。

また、皮膚が弱いので、暑い時期は汗疹に注意。

週に一回はお風呂に入れてあげ、顔のシワの部分も清潔に保ってあげましょう。

まめにブラッシングしてあげることも忘れずに。

また、目の病気にもかかりやすいので、洗眼もしてあるようにしてください。

大変食欲旺盛なブルドックは肥満になりやすいのですが、運動が得意ではありません。

長時間の運動よりも、10~20分ほどの短い時間のお散歩が調度良いでしょう。

歩くペースもブルドックに合わせてあげることが大切です。

また、泳ぐことが苦手なので川や海での遊びには注意しましょう。

ちなみに、適切な体重はオスが25キロ、メスが22キロ程度が目安です。

また、ブルドッグは骨盤が小さく、出産には帝王切開が前提になっています。

かなりのリスクを背負うのは必然なので、赤ちゃんを産ませたいと思っている方はそれをしっかり考えてから選択してください。

平均寿命は8~10年程度。

寿命が短い犬種ではありますが、例外に10歳を超える犬もいます。

定期的な検診を受けるなど、飼い主の最善の配慮で長生きをさせてあげたいですね。

しつけ

何度もお伝えしている通り、ブルドッグのしつけには根気が必要です。

おっとりマイペースなため、指示を出してから行動に出るまでもゆっくり。

お散歩に出たときも、座り込んで動かなくなってしまう子もいるようです。

飼い主も心に余裕をもって焦らず教えてあげましょう。

幼犬の頃からしつけてあげるのが理想です。

一度飼い主を自分より立場が下だと思ってしまうと、なかなか正すのに時間がかかるそうです。

しつける際は、徹底して一貫した態度で臨みましょう。

大きな声で怒ることは逆効果で、低くい声で冷静に叱りましょう。

そして、求めていたことができたときは、これでもかというぐらい褒めてあげます。

あとはこれの繰り返しです。

元々はとても頭が良く、愛情も深いブルドックです。

我々が愛をもってコミュニケーションを取っていけば、必ず応えてくれるはずです。

頑固で頑ななところもあるブルドッグですが、陽気で愛嬌のある表情は他の犬達とはまた違った魅力です。

人間に長所・短所があるのと同じで、それがブルドッグの個性であると認めて、全てを含めブルドックであると理解して、しっかり愛してあげましょうね。

食事のポイント

度重なる改良により生まれたブルドッグは、いささか犬としては無理のある体の作りになっています。

そのため、少しでも肥満になると脱臼等のトラブルが起きやすくなります。

それを防ぐためには、しっかりとした体重管理が必要です。

できたら、仔犬の内から行ってあげることが理想です。

何故かというと、成長期に肥満になったブルドッグは、成犬になってから減量させることが大変難しいからです。

コロコロとした容姿も可愛いような気がしますが、健康を損なってしまっては、元も子もありません。

1日の食事量の目安は体重(標準)20キロ前後で約290グラムほど一般的だと言われています。

犬の運動量などにより、必要な量も変わってきますし、ドッグフードのカロリーもメーカによって違うので、飼い主さんが体重の管理をしながら、増やしたり減らしたりしてあげる必要があります。

ブルドックを飼おう

なかなか手がかかりそうなブルドッグですが、一度飼うと、見た目と反する陽気で明るく、優しい性格のブルドックの虜になってしまう人が多いそうです。

ブルドッグの魅力に気付けば、手間をかけることも苦ではないかもしれません。

ブルドックから与えられる、温かい気持ちは何ものにも代えられませんね。