犬がストレスを溜めている際に見せる行動5つ

人間と同様に感情を持っている犬達は、日々の中でたくさんのストレスを抱えています。

そして言葉を発することができない犬達は、行動でそのストレスを訴えることしかできません。

そこで、犬のストレス行動にはどのようなものがあるのかをご紹介します。

必要以上に無駄吠えする

犬が飼い主に対して何か要求をしていて、それが満たされていないときに無駄吠えが多くなります。

散歩へ連れて行ってほしい、かまってほしいなどという感情的な要求をしている場合と、お腹が空いた、のどが渇いた、トイレが汚れている、部屋が暑い(寒い)など、犬が生活していく上で必要な住環境を整えてほしいという要求をしている場合があります。

前者の場合は、わがままな吠えでない場合、かまってあげられるのならたくさんかまってあげましょう。

その中でしつけなど練習を取り入れながらコミュニケーションをとっていき、信頼関係を築いていきます。

また、たっぷりと散歩の時間をとってあげて、心を満たしてあげましょう。

時間をとってあげられるときは相手をしてあげるようにすれば、感情的な欲求は自然とおさまってきます。

わがままで吠えてくるときは、きちんとダメだと教えてあげるなどメリハリをつけて接してあげましょう。

後者の場合は、生活環境を整えてあげることで無駄吠え症状はなくなります。

人間の子共だってお腹空いた、何か飲みたい、トイレが流れていない、暑くて眠れないという言葉を発します。

それと同様だと考えましょう。

環境を整えてあげて、ストレスが無い状態を継続してあげれば、問題行動はなくなります。

足をなめたり、体を噛んだりする

分離不安や欲求不満による自傷行為です。

分離不安は、飼い主が普段から犬と一緒にいすぎて、犬が精神的に自立できていないときに起こります。

常に飼い主がいないと不安になってしまい、少し買い物へでかけただけでも大きなストレスを感じて足をなめたりかんだりする行為をしてしまいます。

また、あまりにもかまってあげていない、コミュニケーションをとってあげていない場合もこのような行動にはしる場合があります。

犬は噛んだりなめたりして遊ぶ習性があるので、退屈で自分の足をなめたり噛んだりおもちゃ代わりにして遊んでいることも考えられます。

犬との生活を思い返し、思い当たるところがないか考えましょう。

わざとトイレ以外のところで排泄をする

飼い主の気を引くためにやっている行動で、毎日の留守番が突然長くなったり、分離不安の症状がある犬に多い症状です。

今までは3時間程度だった留守番が8時間を超えるようになったとか、それが毎日のように続くようになったといった急激な環境の変化は、犬にとっても大きなストレスとなります。

その結果、排泄をわざと違う場所ですることで飼い主の気を引こうとしています。

留守番も練習をする方法があるので、徐々に留守番に慣れさせてあげるようにしましょう。

いきなり大きなストレスを犬に感じさせてしまうと、問題行動も大きく出てしまいます。

治すのにも時間がかかってしまうこともありますので、少しずつ慣れさせてあげることが大切です。

物を破壊する、かじる、噛む

飼い主がいないときにやるストレス行動で、散歩が足りていなかったり、かまってもらえていないときに起こる問題行動です。

退屈でやることがないので、家の中の柱や家具、壁、カーテンなど、かじれるもの壊せるものは何でもおもちゃにして、かじったり壊したりすることで遊んでいます。

犬としてはストレスを解消するためにやっている行動ですが、ある程度の年齢になっている犬は、怒られるとわかっていて破壊行動をしている犬もいます。

飼い主の気を引こうとする気持ちが強いと考えられます。

かじってもいいおもちゃや、壊してもいい安全なものを犬用に用意してあげて、退屈な留守番にならないように考えてあげましょう。

家にいるときはたくさん相手をしてあげて、物に気が向かないように逸らしていってあげましょう。

突然攻撃的になる

穏やかだった犬が突然攻撃的になったり、何かの瞬間だけワンワンすごい勢いで吠えるようになったという場合は、何かに恐怖心を持っていることが原因である場合が多いです。

留守中にとても怖い音がしてそれに怯えた時間があったとか、インターフォン越しに知らない人の声がして怖かったとか、飼い主のいなかったときに怖い思いをして、それを引きづっています。

この場合は恐怖の原因をまず見つけてあげて、怖くないよ大丈夫だよということを伝えてあげましょう。

良い条件と結び付けてあげる(インターフォンがなるといいことがある)と学習させてあげると症状がおさまります。

犬のストレスを解消してあげよう

言葉を話せない分、1つ1つの行動にとても意味を持っているのです。

飼い主にできることは、日々の様子を注意深く観察してあげること、1日に1回は必ず向き合う時間を持ってあげることです。

犬のストレス行動を知り、犬の気持ちを少しでも理解してあげられるようになると、より楽しく犬との生活を送ることができるでしょう。