狂犬病という病気をご存知でしょうか。

おそらく、犬を飼っている方で知らない方はいないくらい有名な犬の病気です。

でも、有名であるが故に、日本は清浄国だとか日本での発症例はもう何十年も見られていないといった情報をご存知の方も大勢いらっしゃることでしょう。

そして、狂犬病ワクチンを打つことは、犬も痛いしお金もかかるしデメリットしかしかないのではと考えている方もいると思います。

では狂犬病を打たないことによるデメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。

感染による愛犬の死亡リスク

まず狂犬病という病気について説明しますが、狂犬病は狂犬病ウィルスというウィルスによって引き起こされる感染症です。

また、狂犬病には犬という文字が使われていますが、かかるのは犬だけではありません。

ほぼ全ても哺乳類が感染する可能性があります。

実際海外では狂犬病の蔓延は犬によるものよりも、タヌキやアライグマなどの野生のイヌ科の動物や、コウモリなどの犬以外の動物によって引き起こされています。

そして、この病気は動物だけでなく私たち人間にも感染します。

狂犬病が今尚恐れられている原因は、その死亡リスクによります。

発症してからの治療法は全くないため、発症した場合ほぼ100%の確率で死亡します。

しかし、この死亡リスクは感染前にワクチンを接種していれば、ほぼ間違いなく感染を食い止められます。

また、感染した後にワクチンを接種することで発症を阻止した例も何件かありますが、その確率はあまり高くありません。

そのため、愛犬の命を確実に守りたい場合はワクチンを打っておく必要があります。

また、これは愛犬に限った話ではありません。

もしも愛犬が発症してしまった場合、あなた自身やあなたの子供まで命の危険に去られてしまいます。

そして、ワクチンの効果は一度接種したとしても一生続くものではなく、だんだんと弱くなってしまうため、毎年接種する必要がありあます。

愛犬に気軽に触れなくなる

日本には狂犬病の清浄国なので、1957年の猫による狂犬病の報告を最後に発生していません。

しかし、世界全体で見ると狂犬病は一般的な病気であり、さらに日本には毎日たくさんの船や飛行機が到着しており、この中にネズミやコウモリが紛れ込んでいない保証はどこにもありません。

その中の一匹が狂犬病ウィルスを持っている可能性があります。

そして、もしもあなたが愛犬を屋外で飼育している場合、夜中にどんな来訪者が来ているかなんてわかりません。

ニュースで狂犬病を持ったコウモリが日本に侵入したと報道された後、愛犬の頭を撫でてあげることができるでしょうか。

狂犬病ワクチンを毎年打つだけで、このような不安から解放されます。

ペットホテルに預けられない

全てのホテルではありませんが、狂犬病ワクチンの接種証明書の提示を求められることがあります。

ワクチンを打ってない場合このようなホテルに預けることはできません。

急な海外出張や親族の不幸など、どうしても急にペットをあ受けなければいけない場面は出てきます。

そのようなとき、スマートに預けられないことは結構ストレスになるかもしれません。

自分の愛犬は絶対に病気になってないのに、なぜ証明書の提示が必要なんだと考える人もいるかもしれません。

しかし、ペットホテル側からしたら無用のリスクは負いたくないのです。

毎日ペットホテルには様々な犬や猫が預けられ、引き取られていきます。

もしも一匹でも病気の犬が泊まりに来て、別のペットに移してしまったら大変です。

証明書の提示を求め、ペットを守ることこそがペットホテルの信用につながります。

ドッグランで遊ばせられない

ペットホテル同様、ドッグランでもワクチン接種の証明書の提示を求められるかもしれません。

ペットホテルではケージに入っているため、他にぬと直接的に触れ合うことはありませんが、ドッグランでは他の犬と直接ふれあいます。

時にはケンカになることもあります。

そんな時、相手の犬が何か病気を持っているかもなんて思ったら不安になりませんか。

それは向こうだって同じです。

自分の愛犬の周りには、自分の犬と同程度の衛生状態を求めるものです。

愛犬を守り、気持ちよく遊ばせるにはワクチンを接種した方が良いはずです。

狂犬病ワクチンを打って安心で楽しい愛犬との生活を

狂犬病は決して過去の病気ではなく、今現在狂犬病で苦しんでいる動物や人は世界には必ずいます。

そして、自分の短絡的な考えでワクチンを打たないことは他人を不快にさせ、巡り巡って自分が不幸になります。

ワクチンは打たないメリットよりも打つメリットの方が必ず大きいはずです。

そして、もちろん全ての犬がワクチンを接種することが理想ですが、てんかんなどの副作用でワクチンを打てない犬もたくさんいます。

ぜひこれから飼う愛犬の状態をチェックして、快適な愛犬との生活を送ってください。