美しい白い毛が特徴のマルチーズ。
温厚で、とても利口な犬種です。
そしてなにより、飼い主に従順であることが彼らの魅力でしょう。
今回はそんなマルチーズの具体的なしつけ方をご紹介します。
叱る、褒める
これは、全てのしつけの基本になります。
「しつけ」となると、叱るイメージのほうが大きいかと思いますが、大事なのは「褒める」こと。
こちらがしてほしいことを犬ができたら、わかりやすく、少し大袈裟に褒めてあげましょう。
叱るときも、褒める時も彼らにわかりやすくしてあげることが大切です。
無駄吠えは基本「無視」
無駄吠えをするマルチーズは多いです。
鳴き声からもわかるように、小さな体のわりに意外と気が強いのも彼らの特徴。
しかし、まずそれは、飼い主を守るための行動であることを理解してあげましょう。
無駄吠えをやめさせるには無視をすることが、まず大きなポイントです。
吠える度に飼い主が反応をすると、犬達は「吠えると、ご主人様が何かしてくれる」と思ってしまいます。
これはかなり根気のい要るしつけになるので、諦めずに無駄吠えしなくなるまで続けていきましょう。
社交性を身に着けさせる
上記の無駄吠えは、マルチーズが人見知りの性格の子が多いということも原因の一つだと思われます。
知らない人にはなかなか懐かないのも、そういうことでしょう。
それを軽減させるには、仔犬の内に多くの人に会わせる、また、頻繁にお散歩に連れて行き、他の犬達とコミュニケーションをとっていくことも方法の一つです。
こういうところは、少し人間と似ているかもしれませんね。
痛い
続いて飼い主が悩むのが噛み癖。
ご主人様が大好きなマルチーズに一番効果的なのは、噛まれたときに大きな声で「痛い」とオーバーリアクションをすることです。
そのときは、しっかりと「痛い」という顔をします。
そうすると、賢い彼らは、ご主人様のその表情を理解して、やってはいけないことだと理解します。
犬を促す、成功したら褒める
次はトイレのしつけについてです。
サークルの外に出しているときは、できるだけ見ていてあげること。
そして、犬がもじもじし出したらおトイレに誘導してあげる。
ちゃんとおトイレで排泄ができたときは、大袈裟に褒めてあげます。
これが基本です。
サークルも上手く活用しましょう。
外に出して20~30分遊ばせてからサークルに入れて、排泄が出来るまで、扉を閉めておきます。
きちんとおトイレで用が足せたら、オーバーに褒めてサークルから出して遊ばせてあげます。
覚えるまで、しっかり続けましょう。
ちなみに叱ることは逆効果になることが多いです。
怒られてしまうと、犬達はおしっこやうんちをすること自体がいけないことだと思い込んでしまい、我慢して我慢しておもらしをしてしまう…そしてまた怒られる、と悪循環です。
失敗したときに怒るということよりも、上手にできたときに褒めることに重点を置きましょう。
それから、言葉を覚えさせるのも大切です。
おしっこがトイレでできたときは「おしっこできたね、偉いねー」と声をかけてあげます。
それが彼らの中で定着してくると、飼い主が「おしっこは?」と促すと、トイレに向かうようになるでしょう。
上下関係をはっきりさせる
愛犬は我が子のように可愛いくて、ついつい甘やかしてしまいがち。
しかし、それが仇となって、犬達は、自分の方が立場が上だと思ってしまい、とんでもなく我儘になってしまうことも…。
そのためにも、心を鬼にして、しっかり上下関係を築きましょう。
一番行いやすいしつけ方法は、コミュニケーションをとりながら服従ポーズをさせること。
遊んであげるついでに、犬を仰向けにさせて、お腹を撫でてあげるようにします。
その時、顔を近づけて、しっかり犬と目を合わせ「私の方が強いんだぞ」と目力で教え込むのがポイントです。
そして、次に上下関係を築くときに大切なことは、全部「私たちが決める」こと。
ご飯のタイミングやお散歩など、おねだりされるとついつい言うことを聞いてあげたくなってしまいますね。
しかし、「私がご主人様である」ということを示すには、全て飼い主発信にしなければいけません。
遊んであげるときも、こちらから始めて、こちらのタイミングで終わりにする。
それを繰り返していくことで、犬達は「自分が中心ではない」と理解します。
マルチーズをしつけよう
しつけはタイミングと根気が大切です。
また、できるだけ仔犬の内に教えてあげることも重要なことです。
何より大切なことは、やはり叱るときも褒めるときも愛情をもって接すること。
彼らは人間が思っているよりも賢く、私たちの気持ちを汲み取ってくれます。
愛を与えれば与えるだけ、彼らもお返しをしてくれ、必ずご主人様の期待に応えてくれることでしょう。
しっかり絆を作ってお互い最高の環境で生活していきましょう。