私たち人間もおいしいものを食べると楽しいですよね。
猫たちの数少ない楽しみの一つにご飯を食べることがあります。
喜んで食べてくれる姿は、見ていて幸せを感じられますし、愛おしさが倍増します。
しかし、そんな中、ご自身の猫が食欲がないのかご飯をあまり食べてくれなかったら、とても心配になるでしょう。
そこで、猫が餌を食べない時によくある理由をご紹介します。
ご飯が気に入らない
ご飯の種類を急に変えたりしていませんか?
猫たちはとてもナイーブな生き物です。
少しの変化を敏感に察知し、警戒することがよくあります。
もしそういったことが思い当たる場合、または今後その御予定がある方は、まずはほんの少量から新しく変えるフードを混ぜ込むことから始め、徐々に割合を増やし、最終的に新しく変更するフードのみにできるよう変化を緩やかにしてみると良いでしょう。
また、風味が気に入らない場合でもご飯を食べてくれないことがよくあります。
お肉の風味、お野菜の風味、おさかなの風味、またカリカリしているドライタイプ、トロッとしているパウチタイプ、お肉のムースのようなウェットタイプなど様々なフードの種類があります。
病気との兼ね合いで療法食を食べている猫は選択肢が狭まってしまうこともありますが、その中からいろいろ試してみるのも良いかもしれません。
食器が気に入らない
猫は先ほどとてもナイーブな生き物というお話をしましたが、同時にとてもこだわりの強い生き物でもあります。
お水の飲み方一つをとっても、容器や飲み方にこだわる子がいることでも有名です。
そんな中、実は食器にもこだわる子もいるのです。
猫用の食器も様々で、足のついているもの、陶器のもの、金属製のものなどがあります。
食べてくれないことが続いた場合、容器を変えてみるのも解決策になるかもしれません。
場所が気に入らない
たびたび前述していますが、猫はとてもナイーブな生き物です。
例えばいつも同じ場所で食べることにこだわっていたりもしますが、その場所で嫌なことが何か起こった場合、それがトラウマとして残り、その場所でご飯を食べるのを嫌がることがあります。
具体的に挙げると、その場所から聞こえる工事の音であったり、そのお部屋に新しくお迎えした犬や猫等のにおいがしたり、その場所に来ると同居猫がいる場合ご飯を盗られてしまうなど、トラブルの起こる場所であったりという、何か落ち着かない要因がある場合です。
猫も人間と同じで、ご飯は落ち着いてゆっくり食べたい子が多いのです。
思い当たることがあった場合、落ち着ける場所にご飯場所を変えてあげると良いでしょう。
体調の問題
何か体の方にトラブルがあって食欲がわかないというケースです。
様々な体調悪化の原因は考えられますが、起こりやすく、軽度のもので挙げられるのは口内炎や便秘症です。
口内炎ですが、猫で口内炎を引き起こすことが多くあります。
免疫機能の低下や猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス、猫カリシウイルスなどの感染が原因と考えられていますが、それ以外でも口内炎を起こすことはあり、その痛みにより食べられないこともあります。
この場合治療が必要となるため、動物病院を受診する必要が出てきます。
悪化してしまうと治りにくくなるため、早めに発見をし、速やかに治療に移れるよう、日ごろからお口の中をチェックする習慣をつけておくと良いでしょう。
次に便秘症です。
猫はグルーミングといって手足や体を舐める習慣があり、毛質によってはお口の中に入った猫の毛が毛玉状になり、腸でウンチに絡まることによってなかなか排泄されず、便秘になることがあります。
その際は腸にどんどんウンチが詰まっていくため、常にお腹はパンパンになり、食欲も湧きません。
その際は動物病院を受診してウンチを緩くするお薬を処方してもらったり、そういった状態にならないように、腸に毛玉が詰まりやすい子用のフードが市販されているのでそれを食べるようにしたりすることが必要です。
お腹を触ってみて張っていたり、嘔吐があったりする場合、毛玉をはく場合は要注意です。
さらに悪いケースでは、悪性の腫瘍ができていて食欲がないというケースもあります。
ご飯の種類や場所、容器などを変えてみてそれでも依然食べないという状況が続いた場合、早めに動物病院を受診されることをオススメします。
猫が餌を食べない原因を見つけよう
これらは考えられる原因のごく一部です。
ご自身の猫の性格やライフスタイルなどを良く思い起こして頂き、いろいろと試してみていただくのが良いのではないでしょうか。
場合によっては、獣医さんなど専門の方に相談して不安を解消することも大切です。
猫との生活をストレスフリーに楽しめたら良いですね。