猫といっしょに生活していると、爪とぎの床や壁へのダメージとは切っても切れない縁になります。
賃貸住宅や新築のお家では、とても悩ましい問題ではないでしょうか。
爪とぎをする猫の気持ちになって、なるべくフローリングにダメージを与えない方法を考えてる必要が出てきます。
こまめに爪切りをしてあげる
猫が爪とぎをするのはみなさんご存知かと思いますが、爪とぎをするのにはいろいろな理由があります。
どんどんと伸びてくる爪を削って短くしたり、仮の武器として鋭くキープしておくといった意味合いもあります。
爪とぎができないことは猫にとって大きなストレスにもなるので、爪とぎは必要なこととして考えて、そのための対策を考えてあげることがまず第一です。
猫といっしょにうまく生活していくには、爪とぎをしても大丈夫な環境をつくってあげる必要があります。
そんな猫の爪は案外早く伸びてしまうので、こまめにお手入れをしてあげれば、フローリングへのダメージも軽減できます。
普段は隠れている爪ですが、肉球を押してあげるとにゅっと出てくるので、市販の爪切りでときどき切ってあげるようにしましょう。
ただし、切り過ぎてしまうと血が出たり痛がったりして、爪切りを嫌がるようになってしまう子もいます。
爪切りをするのが不安な方や、なかなかそこまで手が回らない方は、獣医さんにお願いするという方法もあります。
爪とぎを設置してあげる
猫が爪とぎをするのは気に入っている場所をマーキングするというの意味もあり、どこでも爪とぎをするわけではありません。
よく観察するとわかるのですが、爪とぎをする場所や素材にはこだわりのある猫が多いので、その修正を把握しておきましょう。
その上で、猫の好む場所や居心地の良い場所に爪とぎを置いてあげて、床や壁ではなく、きちんと爪とぎを使ってもらうようにしましょう。
きっとお気に入りの場所や爪とぎがあるはずなので、最初のうちはいろいろと試してあげるようにします。
爪とぎは爪に引っかかる感じがあるものを好むようで、段ボールや麻の素材などいろいろなものがペットショップなどで売られています。
爪とぎをしたカスが散らかりにくいものや、クッションやボール型のものもあるので、お気に入りのものを見つけてあげましょう。
爪とぎしづらいと感じると使わなくなってしまうので、固定するか重たいもののを選んでとぎやすさにもこだわりがあります。
また、使っているうちにどんどんボロボロ担ってしまうので、爪とぎは消耗品と考えておくようにしましょう。
フロアコーティングしてあげる
そうはいっても、なかなか飼い主が思うような場所ではなかなか爪とぎをしてくれませんので、いちばんベストなのはフロアコーティングしてしまうことでしょう。
どこでも爪とぎができる状態にしておいた方が、もちろん失敗することもありません。
フロアコーティングは、内装屋さんがやってくれたりもしますが、ホームセンターなどで購入して自分で行うこともできます。
ビニール素材のシートでハサミでカットできるものなので、安く済ませたり、自分好みのものを選んだりして楽しむこともできます。
フロアコーティングのデメリットとしては、せっかくのフローリングの素材感が台無しになくなってしまうことです。
少し高めですが、ビニール素材のシートではなく木のフロアタイルなどもあるので、見た目が気になる場合はそういったものを利用する方法もあります。
しかし、どこで爪とぎをされても傷がつかないので、この方法が猫にとっても飼い主も安心できるのではないでしょうか。
フローリングを覆っておけば、粗相をしたりした時のシミも気にする必要がなく、いろいろな面でメリットが大きい対処法です。
コルクマットやジョイントマットを使う
フロアコーティングよりももっと手軽に、安く済ませる方法として、コルクマットやジョイントマットを敷き詰めてあげるという方法があります。
すごく安く購入でいるものですし、フロアシートを敷くよりももっと簡単にフローリングを覆うことができます。
柔らかくクッション性があるので、集合住宅など騒音を気にするような部屋の猫の足音対策にもなります。
フローリング対策でもありますが、固いフローリングよりも猫の足腰に掛かる普段も少なくなるというメリットもあります。
欠点としては、少しチープな感じが否めず、せっかくのフローリングが安っぽくなってしまうのが残念なところです。
他に、粗相をしたときや嘔吐してしまった時に、継ぎ目の部分から下に水気が染みてしまったすることもあります。
コルクマットの場合は、爪とぎをしていくうちにボロボロとカスが出たり、湿気でうねったりすることがあるので注意が必要です。
これもある意味では消耗品と捉えて、ある程度の期間で買い換えてあげたりする必要が出てきます。
カーペットを敷く
フロアコーティングやマットを敷くという方法以外に、すぐにできるものとしてはカーペットを敷いてあげる方法があります。
手っ取り早くフローリングが覆えるとともに、床のクッションにもなるのでマットを敷くのと同じような効果が狙えます。
ジョイントマットなどよりも引っかいても傷が目立ちにくいですし、いろいろな種類や値段の選択肢が多いので導入しやすいものです。
部屋に敷いてあってもチープ感や不自然な感じがなく、インテイリアの一部として楽しむこともできます。
カーペットを使うことで気になるのは、やはり臭いや汚れが付いてしまったり、衛生面の部分ではちょっとマイナスポイントが多いです。
気軽に洗濯したり買い換えたりするものではないので、ずっと同じものを使うというのはあまり現実的ではありません。
爪とぎをすると次第にほつれたりやぶれてしまったりしてしまうのですが、そこはもう割り切って考えた方が良いでしょう。
部屋のコーディネートとしても楽しめるので、定期的にカーペットを買い換えてあげたりして楽しむようにしてみましょう。
猫の爪からフローリングを守ろう
猫にとって爪とぎは大切な習慣なので、それ自体をやめさせることはできません。
大々的に傷つけられてしまっても困るのですが、予算や手間を考えて爪とぎ対策をしておくことが必要になってきます。
いまではいろいろ便利な爪とぎグッズやフロアシートがたくさんありますが、爪切りをしたりお気に入りの爪とぎを見つけてあげることも大切です。
猫にとっても飼い主にとっても、暮らしやすい部屋を心掛けたいものですね。