「猫にマタタビ」というくらいまたたびには猫の大好物というイメージがあります。
しかし、マタタビをあげる時にはいろいろと注意しなければならないこともあるのはあまり知られていません。
かわいい猫のためにも、きちんとマタタビのことを知った上であげるようにしましょう。
あげすぎない
マタタビに含まれる成分には、猫の中枢神経を麻痺させて、性的興奮を与える効果がある成分が含ませています。
なにやら怪しい感じがしてしまいますが、実はマタタビにはそれくらいの強い刺激があります。
ですので、麻痺の度合いによって呼吸困難になってしまったり、極端な例ではそれによって死に至る場合もあります。
なので、喜んでいる姿が見たくても、マタタビのあげすぎは絶対にNGです。
一度にあげる量をしては0.5〜1gくらいが目安になりますが、マタタビは部位によっても効果が異なるのて注意が必要です。
粉末状のもの、液体のもの、それから実、枝、葉の順に刺激は弱くなります。
なので、一概に量というよりも、30分くらいで効果が切れるくらいを目安にしておくというのがよいでしょう。
最初のうちは枝を袋に入れたりして、刺激が強くなりすぎないようにしてあげましょう。
好きではない猫もいる
猫がマタタビを好む理由は、先に書いたように中枢神経を麻痺させて性的興奮を覚えるからというのがすべてです。
なのでほとんどの猫が大喜びするのですが、中にはマタタビに興味を示さない猫もいます。
子猫や妊娠中にはそうした刺激に反応しませんし、避妊や去勢を済ませた猫の場合はあまり大きな反応を示しません。
こうしたこともマタタビをあげる時には考慮しておかなければなりません。
それから、性的興奮を与えるという性質上、小さい頃から与えることもあまり好ましいとは言えません。
それほど反応を示すわけではありませんが、子猫の場合には効果が過剰にならないように与える量にも注意が必要になります。
猫のストレス発散に一定の効果があると言われているマタタビですが、このように使用量や使うタイミングを考えなければなりません。
喜ぶからとたくさんあげても良いものではないことに注意しましょう。
栄養のあるものではない
あまりに大喜びする姿に大好物なのかと思ってしまいますが、マタタビがそれほど栄養があるわけではありません。
そもそも猫はもともと肉食動物なので、植物から栄養を摂取するのに向いているわけではありません。
食欲がないときにエサにふりかけたり、薬に混ぜたりしますが、マタタビ自体が体に良いものではないのです。
これはあげるときにしっかりと意識しておきたいものです。
マタタビをしつけのために使ったりすることもありますが、その効果をしっかり把握して使い時を選びましょう。
繰り返しになりますが、たくさんあげても栄養があるわけではなく、逆に猫の負担になったりするものです。
人間でいうお酒のような依存性はないものですが、お酒以上に刺激が強いものだというイメージを持ちましょう。
こうしたものの与え過ぎが良くないということは、しっかりと頭に置いておかなければなりません。
管理をしっかりする
マタタビの成分は猫の脳に直接作用するので、猫にとって刺激が強く、ある意味危険なものです。
しかし、猫にそんなことがわかるわけもなく、その興奮は自分でコントロールできるようなものではありません。
きちんとしまっておかないと、マタタビのありかや保管場所を見つけて近づいてしまう可能性があります。
きちんとボックスなどにしまい、自分で取り出せないようなところに置いておく必要があります。
マタタビは人間にとってのお酒や嗜好品のようなイメージにかなり近いものです。
あげれば大喜びではしゃいでくれるものですが、ただの大好物というのとはわけが違います。
我を忘れてしまうくらいの刺激があるので、勝手に猫が取り出せないように管理しておくようにしましょう。
小さなお子さんや、他の家族にもこれは徹底する必要があります。
アレルギーのある猫もいる
猫の大好物というイメージのあるマタタビですが、人間でいうアレルギーのように、マタタビが体質に合わない猫も中にはいます。
刺激が強すぎる一面もあるので、そうした体質に合わないような場合には、症状が深刻化しやすいものです。
急に呼吸困難を引き起こしてしまったり、それによるパニックを起こして死んでしまうこともあります。
初めてあげる時には量の他にも、こうした部分にも注意したいものです。
子猫にマタタビをあげる時には注意しよう
マタタビを与えた後に嘔吐していたり、ぐったりしたりしている場合には体質に合っていないということが考えられます。
与え過ぎの場合と見分けがつきにくいのですが、こうした症状が出た時にはくれぐれも注意が必要です。
心配な方はマタタビをあげる前に、近くの動物病院などで相談してみるのが良いでしょう。
こうした危険性もあることをしっかりと覚えておきましょう。