子猫にとってくしゃみは生理現象でもあり、病気やアレルギーなどの兆候かもしれない大切なサインです。

人間の風邪の兆候と同じように軽く考えていると、気づいたら重症になってたということも考えられます。

子猫のくしゃみが続く時に考えられる原因にはどんな理由があるのでしょうか。

生理現象

子猫はくしゃみを生理現象ですることがあります。

猫は暗いところや狭いところが大好きなので、必然と埃っぽいところに入り込んでしまうことがあります。

鼻に入った埃などをくしゃみで取り除こうとしているので、時々くしゃみをする程度ならば生理現象だと言えるでしょう。

しかし何日も続くくしゃみの場合には、感染症や病気の疑いもありますが、まずは子猫が遊んでいる場所の環境をチェックしてみてください。

子猫でもソファーの下やベッドの下などに潜り込んで遊んでいるので、普段掃除をしていなければ相当な埃が溜まっているところで遊んでいます。

子猫は抵抗力も弱いので、なるべくキレイな場所で遊ばせることをオススメします。

鼻炎

埃っぽい部屋の中では、子猫が鼻炎になっているかもしれません。

普通の明かりでは見えませんが、日光などの日差しが入ると、部屋の中に埃がたくさん舞っていることがあります。

飼い主にとっては大丈夫でも、抵抗力の弱い猫の場合には鼻炎になっているか、またはアレルギー症状になっているのかもしれません。

狭い所を好む猫ですが、まだ子猫の時にはそれ程抵抗力もないですし、花粉やハウスダストなどのアレルギーがあるかもしれません。

できるだけ埃の舞っている部屋の場合には、空気清浄機などを使用しておく方が無難です。

また、くしゃみをした時に鼻水も出てくるので、人間で言う風邪の症状に近いかもしれません。

しかし、猫にとってはアレルギーなどの病気かもしれないので、早期治療をオススメします。

副鼻腔炎

鼻炎の症状を放置しておくと、さらに症状が悪化して副鼻腔炎になってしまうかもしれません。

鼻の奥の方にあるところが炎症を起こしてしまっていて、悪化すると膿が溜まってしまうことがあります。

鼻水の中に血が混ざっていたり、膿と一緒に鼻水が出てくるなどの症状がでるので、すぐに病院に行く必要があります。

風邪の症状だと思っていると、猫にとってはかなり重い症状になってしまうことがあるので、早期発見の早期治療を心掛ける必要があります。

言葉が通じないのでなるべく猫の様子を観察し、いつもの様子が違えば相談する事が大切になります。

単発のくしゃみは生理現象でも、続いてくしゃみをしているとかなり重い症状になってしまうので注意しましょう

クリプトコッカス症

クリプトコッカス症は感染力が強いので、猫を多頭飼いしている時には他の猫にうつらないようにすることが重要です。

クリプトコッカス症は副鼻腔炎と同様に、鼻水が出た時に血や膿が混ざっていることがあります。

また子猫はよく寝ることで知られていますが、寝ている時にいびきをかくことがあります。

呼吸器系にも影響を与えることがあるので、子猫が寝ている時にいびきをかいていたら要注意です。

クリプトコッカス症はとても重症な病気で、感染力も強いので多頭飼いをしている猫にうつらないように隔離したり、すぐに病院に行って調べてもらう必要があります。

放置しておくと視神経に影響を与えるので目の病気になったり、失明をしたりすることがあります。

また、いびきなどの症状にも表れますが、呼吸器系に影響を及ぼすので、最悪なケースでは呼吸器系から死に至ってしまうケースもあります。

猫クラミジア感染症

結膜炎などを起こすことがある猫クラミジア感染症は、目やになどが多く出るので、その症状はすぐに発見しやすいです。

子猫は1日のほとんどを寝ているので、目やにがついて当然と考えている人もいますが、目やには猫クラミジア感染症の兆候かもしれません。

大量に目やにがでることで結膜炎になって、目が赤く炎症を起こしてしまいます。

子猫でもよく感染しますし、片目だけ赤くなって感染することがあるので注意が必要です。

くしゃみがたくさん出ていれば、何らかの感染症や病気だと思って間違いないので、猫の様子をよく観察することが大切です。

猫ウイルス性鼻気管炎

目やにが多く出る所は猫クラミジア感染症と同じですが、くしゃみの他にも咳や鼻水、発熱などの症状が出るのが特徴です。

そのまま放置しておくと、目が充血してきて結膜炎になることもあります。

この猫ウイルス性鼻気管炎は非常に感染力も強いので、多頭飼いをしている時にはすぐに他の猫に感染してしまう恐れがあります。

また飼い主がウイルスを持っている猫を触ると、そこから二次感染を起こす場合もあります。

ウイルス性なので清潔な環境や手洗いなどが必要ですし、空気の入れ替えなどを行なうことも必要です。

子猫の場合はみんなで一緒に遊んだり、親猫にくっついてたりすることが多いため、すぐに感染してしまうので注意しましょう。

子猫のくしゃみの原因をつかもう

子猫のくしゃみが続く場合には、かなり多くの病気やアレルギーになっている可能性があるので、早期治療が大切になります。

厄介なのは他の猫にも感染しやすいということなので、できるだけ早い段階で病院に連れて行った方が良いでしょう。

子猫はまだ感染力も弱いので、できるだけ清潔な環境で育てるなど、子猫の周りの環境を改善させてあげることも大切です。