猫が大好きなのになぜか猫に嫌われるとお悩みの方もいるでしょう。
猫が特定の人を嫌うのには、それなりの理由があります。
そこで今回は猫が特定の人を嫌う理由をご紹介します。
猫をしつこく構いすぎる
猫が好きな方は、往々にして猫を構いすぎて嫌われる場合が多くあります。
そもそも猫は、群れを作らずにマイペースで生きている動物であり、その生き方も魅力の一つです。
その猫の性格にもよりますが、あまりしつこく構いすぎると猫も当然嫌がります。
猫が大好きで、ついつい撫でたり抱いたりしたいという気持ちはよく分かりますが、猫には猫のペースがあるのです。
人間だって、一人でいたい時や眠い時に、それを邪魔されたらどうでしょう。
猫も同じです。
触れたい、抱きたい気持ちをぐっと我慢して、さりげないスキンシップに抑えておくことが大切です。
猫は、犬と違って、一定の距離感を持ちながら接することが必要です。
猫自身が信頼した相手であれば、甘えたくなったら猫の方から寄ってくるようになります。
密なスキンシップをしたいのであれば、その瞬間を楽しみにしながら、猫の方からすり寄ってくる時を待ちましょう。
その猫が今どういう状態で、何を望んでいるかが感じられるようになったら、互いに良い関係が築けているということです。
猫の目を直視する
人間同士のコミュニケーションでは、互いに目を見て話をするのが大切なことですが、猫の場合は違います。
猫が相手の目を見る時は、相手に攻撃や威嚇をしかける場合です。
このため、猫は、まっすぐに自分の目を見られると、相手から攻撃を仕掛けられている、威嚇されていると感じてしまうのです。
だから、猫の目をじっと見ていると、猫は落ち着きがなくなったり、逆に威嚇を始めたりします。
猫と目があったら、威嚇や攻撃をするつもりはないことを猫に知らせるために、すぐに目を逸らすか、しばらく目を閉じて、敵意がないことを示すようにしましょう。
猫が嫌いなニオイがする
誰しも苦手なニオイがあるように、猫にも嫌いなニオイがあります。
嫌いなニオイを発散しながら近づいてくる人間は、当然猫に嫌われてしまいます。
猫は、たばこのニオイが嫌いです。
このため、たばこを吸った直後には、猫に嫌がられる可能性も高くなります。
また、ミカンやレモンなどの、柑橘系の果物の匂いも嫌います。
強い香水の香りも苦手。
湿布やかゆみ止め、ミントのガムなどの、スース―するようなニオイも嫌いです。
猫はマーキングをする動物なので、自分の匂いが消されてしまうような強いニオイも嫌います。
猫に近づく時に、たばこを吸ったり、香水がきつかったりしていませんか?
猫に近づく前に、猫に嫌われるニオイがしないか、チェックしてみましょう。
大きな物音をたてる
猫は、誰もが知っているように、ネコ科の動物です。
いってみれば、トラやライオンの仲間。
本来は肉食獣で、狩りをする性質があります。
優れた聴覚を持ち、猫の五感の中で、一番優れているのが聴覚だとも言われています。
犬の聴覚が優れているのは知っている人も多いかもしれませんが、猫の聴覚も非常に優れていて、小さい物音にでも敏感に反応します。
人間にとってはごくごく小さな物音であっても、猫にとってはとんでもない騒音になっている場合も少なくありません。
そのため、騒がしい場所や、突然の大きな物音や大声は特に苦手です。
大声を出しながら猫に近づいたり、大きな足音を立てながら猫を追いかけたりするのは厳禁です。
猫に近づく場合には、足音を立てずにそっと近寄ることが大切です。
猫は、成人女性の声を好むとされています。
怒った口調や早口も、得意ではありません。
猫に声をかける時は、優しい声で、静かに話しかけるようにしましょう。
猫の気持ちを理解しない
猫は、自分の欲するものを与えてくれる人を、ちゃんと認識しています。
それは、食べ物だけに限らず、居心地の良い環境であったりもします。
お腹が空いた時にエサをくれる人、甘えたい時に甘えさせてくれる人、遊んでほしい時に遊んでくれる人。
猫の気持ちを理解して、猫の望むような状況を提供できる人は、猫からも信頼されます。
逆に、猫の気持ちを考えずに構いたがる人や、全然世話をしてくれない人、嫌がることをする人は、当然のことながら猫に嫌われます。
人間同士でも同じことですが、相手の気持ちを理解して、相手が望むようにしてあげられるように、気持ちの余裕を持って猫にも接してあげてください。
猫に嫌われる理由を知ろう
猫は、単独行動を好むマイペースな生き物です。
あまり一方的に近づき過ぎても嫌われます。
猫も人間も、信頼関係が大切なのは同じです。
互いの信頼関係を築くには、ある程度の時間も必要です。
猫の習性やその猫の性格をよく知って、猫に嫌われる原因を作らなければ、猫の方も少しずつあなたを認めてくれるはずです。
気長に根気よく、調度良い距離感を保ちながら猫と付き合って、良好な関係を築いてください。