猫が外から帰ってこない時に考えられる理由【迷子、事故、家出】

家で飼っている猫が脱走した、または自由に外で飼っている猫がいるなどして猫が外に行ったきり帰ってこない、という経験をしたことがありますか?

猫が外から帰ってこないと心配になりますし、普段は外に行ったことのない猫が脱走してしまうと様々な心配が付きまとってしまうものです。

そこで今回は、猫が外に行って帰ってこない時に考えられる理由をご紹介します。

遠くに行きすぎて帰れない

オスの猫だと縄張りを広げたり、繁殖期になると大きく移動をしたりして普段の行動範囲よりも大きく行動をすることがあります。

そのため、オスの猫というのは時期がくると大きく行動をして、家に長く帰ってこないことがあります。

このように、遠い場所に行くと自分の縄張りから出てしまうと、自分がどこにいるかわからなくなって家への帰り方を忘れてしまうのです。

そうなると猫が家に帰るのはかなり困難になってしまうので、長い時間帰ってこないことになります。

繁殖期だけでなくても、猫がトラックなどの荷台で眠っていて、そのトラックが遠くまで走ってしまうことも十分に考えられます。

猫が自分のテリトリーから出てしまうと迷いやすくなるので、長期間帰ってこない場合は猫の縄張りの外を探してみる必要があります。

他に心地の良い場所を見つけた

外へ自由に出している猫は、自分の家以外にも多くの居場所を持っていることがあります。

例えば、テリトリーの端と端にエサをくれる居場所を持っていることも…。

そうなると、外に出てふらふらしているときに、良いエサをくれて、心地の良い静かな場所のある他の家に猫が居付くこともあるのです。

すると、元の家に戻らずにずっと居心地のよい場所で猫は過ごします。

特に外に出している猫は、人間のように一つの家を家と考えておらず、猫にとって居心地のいい場所を探し続けているというだけです。

そのため、猫が長く帰ってこない場合は別の、良い場所を見つけてしまったという可能性もあると考えておきましょう。

家の居心地が悪くなった

猫は家につく生き物です。

そのため、家の居心地が悪くなると家出をしてしまうことがあります。

その原因として挙げられるのは後輩猫を飼った・猫の嫌いなものが家に来た…などです。

特に、外に出している猫は家を出て行きやすく、他に良い居場所を見つければ家に帰ることはなくなります。

そのため、猫が家を出て行ってしまうのには飼い主に原因があると言って良いでしょう。

猫が嫌がるようなことをしたり、猫が嫌がるようなものを置いたりと、猫にとってその家が「いるべきではない」場所になってしまったのなら、猫はもう帰ってくる可能性が低いので注意しましょう。

外でパニックを起こしてしまった

室内で飼っていて普段は外に出していない猫が脱走してしまった場合、室内飼い猫にとっては見慣れないものがたくさんあるでしょう。

他の猫や動物、車や人間など…猫が驚いてしまうようなものが溢れているのです。

そういったものに、室内から脱走して敏感になっている猫が触れてしまうと、パニックを起こして遠くに逃げてしまいます。

猫は遠くに行きすぎるとテリトリーを過ぎてしまって、帰る道が分からなくなってしまうのです。

パニックを起こすと猫は夢中で走って逃げるでしょう。

そうなれば帰る道などを覚えていることは少ないですし、気が付いたら知らないところに来てしまった…状態になってしまうのです。

そのため、室内だけで飼っている猫がいなくなってしまった場合は、すぐに保健所や動物病院などに探しに行って猫の所在を確かめてあげる必要があります。

事故にあってしまった

野良ネコの死亡原因で一番多いのが交通事故です。

車の運転手が良心的な人であれば動物病院に駆け込んで治療をしてくれる人もいますが、ほとんどの場合猫が即死しているなどの理由でひき逃げをされてしまいます。

そうなると、近所の人が保健所などに連絡をして猫の死がいを回収しに来てくれます。

そのため、猫が外に出たきり帰ってこない理由の一つとして、「交通事故にあってしまった」ということが考えられます。

首輪などに連絡先があれば保健所や動物病院などから連絡が来ますが、首輪をしていなかったり連絡先がないとそのまま火葬されてしまいます。

猫が二日以上帰っていないようでしたら、動物病院や近くの保健所などに写真を持ち込んで、迷い猫として探してもらい、連絡を待ちましょう。

特に、近くに大通りがあったり車が頻繁に通る場所があったりする場合は、交通事故に遭う可能性が高いので注意しましょう。

猫が帰ってこない理由から居場所を推測しよう

猫にとって外に出すというのは危険がいっぱいです。

できるだけ猫の脱走対策をしたり、外飼いをするのを控えた方が良いでしょう。

猫にとっても飼い主にとっても幸せな暮らし方は、外に出ないことなのかもしれませんね。