水槽のライトの選び方【種類、数、色から選ぼう】

水槽で魚や水草を育てる際に必要になってくるライト。

様々なタイプのものがありますが、飼育している魚や水草、サンゴなどの種類によって必要な物が変わってきます。

そこで、水槽用のライトの選び方をご紹介します。

水槽のライトの種類をまず把握する

水槽用のライトといっても色々な形や種類があります。

大まかに分けて、「蛍光灯タイプ」「LEDタイプ」「メタルハライドランプ」この3種類が代表的なライトの種類になります。

それぞれの特徴としては、下記の様になります。

●「蛍光灯タイプ」
こちらは価格的には安いものから高いものまで幅広くありますが、熱帯魚などの飼育においては、最も一般的なタイプです。

蛍光管の違いにより光量や色に違いはありますが、普通の魚や水草などの飼育では蛍光灯のものを使用しておけば間違いありません。

細かく分けると蛍光灯の中でも3種類あります。

●「グロースターター式」
水槽用ライトではもっとも一般的でホームセンターなどでも手軽に手に入るタイプです。

特に光量を必要とする水草などを水槽に入れないのであれば、このタイプで問題ありません。

対応する蛍光管にFLという表記があります。

●「インバーター式」
グロースターター式と同じ消費電力で、より明るい光量のものです。

水草の飼育などには向いていますが、価格が高く手に入りにくいというデメリットはあります。

対応する蛍光管にはFHFという表記があります。

●「ラビットスタート型」
最近はあまり使用されていませんが、対応する蛍光管にFLRという表記があるものです。

●「LEDタイプ」
このタイプはLEDの特徴である、電気代が安く済む、長持ちする、といった特徴があります。

ただ、光量の少ない物も多く、水草の飼育用で選ぶ際には製品の特徴などを調べてから慎重に購入した方が良いです。

最近ではメーカーも水草生育に向いたものをたくさん開発してきているので、デザインや維持費などを重視したいのであれば、LEDタイプのものはおしゃれなものが多いのでオススメです。

●「メタルハライドランプ」
サンゴなどの飼育ではほぼ必須となる大光量のランプです。

光量が蛍光灯などと比べると圧倒的に強いため、水草の飼育などではとても重宝されるランプです。

光が直線的に落ちて行くタイプのため、太陽光に近い自然な演出ができます。

ただ、熱量が激しく直接水槽に設置すると温度が上がってしまったり日焼けしてしまったりするため、水槽上空に吊るしたりの対策が必要になるため、スペースが必要などの問題があります。

価格が高く維持費も掛かるため、最初は手がだしづらいかもしれません。

こうした水槽のライトごとの特徴を知っておきましょう。

水槽に必要なライトの数

通常魚の飼育だけの水槽であれば、そこまで光量のあるライトは必要ありません。

生体の健康状態の確認、見栄え、などの目的だけであれば蛍光灯やLEDのライトが1つあれば問題はありません。

ライトの数を増やしすぎると、苔が発生したりするデメリットもあります。

水草を取り入れた水槽の場合、最低でも蛍光灯2本。

できれば3~4本はあった方が生育がよくなります。

蛍光灯とLEDランプの組み合わせなどでもある程度の光量が確保できれば大丈夫です。

珊瑚を飼育する海水水槽の場合最低でも蛍光灯4本程度の光量は必要になってきます。

可能であればメタルハライドランプを設置できれば問題ないのですが、購入が厳しい場合は蛍光灯やLEDなどを出来るだけ多く設置した方が良いです。

ライトの色

ライトの色は色温度(ケルビン・K)という単位で変わってきます。

ケルビンの数値が高くなるにつれて、黄色~青というように色が変化して行きます。

基準としては、下記の3種類になります。
5,000K黄色
6,000K~8,000K白
10,000K~12,000K青

蛍光灯の種類により多少の違いはありますが、おおよその目安の数値になります。

色の選び方は自分の好みで選んでも良いのですが、通常は白を選んでおけば問題ありません。

熱帯魚や金魚、水草の水槽であれば、黄色や白のものが使われる事が多いです。

海水魚飼育の場合は青が使われる事が多いのですが、これは海の深い場所では光が届きにくく、白い光よりは青い光の方が自然化の状態に近いためです。

色を選ぶ時に数本のライトを全て同じ色にしても良いのですが、白と青など様々な色を組み合わせる事でより好みの色に近づける事が可能です。

また、LEDタイプのライトは色を切り替える事が可能なタイプもあるので、気分や状況によってさまざまな演出ができるものもあります。

好みに合わせて水槽用のライトを選ぼう

様々な種類がある水槽用のライトですが、鑑賞目的、水草の生育用などいろいろな観点で選んで行くのは難しいとは思います。

しかし、結局は自分自身が見ていて満足ができ、水槽の生体にとって快適な空間であればどんなものを選んでも問題はありません。

水槽用でなくても、インテリア用の通常の照明を使っているレイアウトなどもあるので、まずはいろいろなライトを使ってみて、ご自身のイメージに合う水槽を作ってみて下さい。