水槽の砂利の種類5種。ソイルからサンゴ砂までその特徴や性質まとめ

アクアリウムを始めると、細かいインテリアにこだわりたくなってきますよね。

アクアショップ等のデザインを参考に、床は灰色にして、水草を植えたいなど、色をイメージして配置するのではいないでしょうか。

色だけではなく、それぞれの砂利の特徴を知っておくと、見た目の美しさだけではなく、機能も優れた水槽ができあがるかもしれませんよ。

そこで、水槽にぴったりな砂利をご紹介します。

ソイル

名前を聞いただけでは、ピンとこないかもしれませんが、これはアクアショップ等で、キレイに飾られている水槽のほとんどで利用されている素材です。

ソイルは土を固めて、つぶつぶにしたもので、土と良く似た茶色をしています。

ほとんどの生き物と相性が良いですが、ナマズなど、砂をかきまわすタイプの魚には向いていません。

ソイルには、栄養を多く含んだタイプと、有害物質を吸着することに優れたタイプがあります。

栄養を多く含んでいるタイプのソイルは、水草の飼育に向いています。

ですので、水草を育てたい場合には、最もオススメな材料です。

また、有害なものを吸着することに優れたタイプのソイルは、シュリンプ等のエビを育てるときにも、かかせません。

エビは水の変化に敏感なので、アンモニア等の有害物質を吸着してくれるソイルを入れることで、快適に暮らすことができます。

とても便利なソイルなのですが、半年もすると、つぶつぶが無くなり、効果も薄れてくるので、交換しないといけません。

つぶつぶが無くなったソイルは、泥状態になります。

泥状態でも問題無いという場合には、そのまま使い続けても、水草は順調に育ちますが、見た目は汚くなっていまいます。

砂は、見た目が美しく、お手入れが簡単なので、金魚等の飼育に人気があります。

砂はサイズがいろいろありますので、飼育する生き物の性質に応じた選択ができるのも魅力的です。

ですが、砂を床にした水槽で、水草を育てるのは難しいです。

砂には、ソイルのように養分が含まれておらず、微生物が住みにくい形をしています。

また、砂の種類によっては、貝殻等が含まれていることがあります。

貝殻が含まれた砂の場合には、その砂からカルシウムが溶けだし、水がアルカリ性になってしまいます。

人気のある水草は、弱酸性を好むものが多く、プロでも避けてしまいがちです。

優れている点は、砂は洗えば何度でも使用できるので、経済的な点です。

また、長く使えば使うほど微生物が住み着き、水の調子を整えるのに優れた砂になるのも、オススメポイントです。

セラミック

セラミックはソイルのように土を固めた物なのですが、焼き固めてあるので、定期的な交換は必要ありません。

商品によって大きさは異なるのですが、土のような雰囲気を出すことができるものが多いです。

ソイルと雰囲気が似ており、掃除の手間がかからないということで、ソイルの代わりに利用される傾向があります。

ですが、ソイルと異なり、栄養があまり無いので、水草を育てるのには向いていません。

生き物によって、アルカリ性が良いものと、弱酸性が良いものがあります。

その調整機能に優れているので、水の変化に敏感な、デリケートな生き物を育てる場合に好まれます。

また、小さな穴がたくさんあり、水をキレイにする役割があることも、オススメポイントです。

溶岩石

溶岩石は、大きくドカンと配置されている、穴がたくさんあいた石です。

穴がたくさんあいているので、微生物が住み着きやすく、水草の栽培も可能です。

ですが、水草を育てる場合には定期的に肥料を与える必要があるので、慣れていない場合には、まずソイルから始めましょう。

もちろん、両方を併せて利用することも、オススメです。

溶岩石は、表面がザラザラしているため、床を動き回る生き物を飼う際には、向いていません。

また、形が一定ではないので、ものによっては、とがった溶岩石もあります。

とがった溶岩石に魚がぶつかると怪我をする可能性があるので、水槽に入れる前に、危険が無いかを手で触って確認しましょう。

危険だなと感じる場合は、古くなった布や紙やすり等で表面を削っておくと安心です。

サンゴ砂

サンゴ砂は、サンゴ礁を砕いて砂状にしたものです。

サンゴ礁を元に作られており、塩分を含んでいますので、淡水魚には向いていません。

一方、海で暮らしている生き物とは相性が良いです。

レイアウトとして大きめのサンゴ礁を入れておくと、生き物の隠れ家や産卵場所となります。

また、鮮やかな種類も多いので、水槽が華やぎます。

水草の緑も良いですが、色鮮やかなサンゴも心が和みますよね。

水槽の中身によって砂利を使い分けよう

部屋に水槽を置く際には、生き物だけではなく、インテリアにもこだわりたいですよね。

アクアショップにある水槽を参考に、飼育する生き物に合わせて、床の材料を選んでくださいね。

自分で考えるのが難しい場合には、水槽とインテリアがセットになったものも販売されているので、チェックしてみてください。