【ダルマメダカ】飼育・繁殖方法を知ろう

最終更新日:2016年8月26日

昔から日本人が慣れ親しんできた可愛いメダカ。

近年では特殊な交配を繰り返して、在来のメダカ以外にも、様々な色や形の飼育用メダカが生み出されています。

中でもダルマメダカは希少なメダカとして高い人気を集めています。

ダルマメダカの飼育方法や特徴についてご紹介します。

1.ダルマメダカとは

ダルマメダカとは、従来のメダカに比べて体の長さが短く、お腹が突き出た形状をしています。

その名前通り、ダルマのようにコロコロした見た目が可愛いメダカです。

別名「縮みメダカ」とも呼ばれます。

健常個体とダルマメダカの中間にあたる「半ダルマメダカ」と呼ばれる個体も存在します。

遺伝子分類上は普通のメダカと同じ仲間であるため、新種や別種としての扱いはされていません。

ダルマメダカは、生まれた時から少し体長が短い個体同士を掛け合わせ続けて生まれてきたメダカです。

俗にいう「奇形」と呼ばれる、劣性の形状と体質を持っています。

背骨が変形・癒着して収縮しているため体が短くなり、その分内臓部分が収縮されているため腹部が大きくなっています。

そのため、内臓が圧迫されて体に負担がかかりやすい構造をしています。

その体型のため、動きが鈍くて泳ぎが苦手です。

金魚のようにヒレを一生懸命左右に動かして進みます。

自然界ではまず生き残れない個体ですが、そののんびりとした動きが飼育魚として好評です。


2.ダルマメダカの種類

ダルマメダカは、あらゆる色のメダカから生まれる可能性を持っています。

親となるメダカが希少であればあるほど、珍しいダルマメダカが誕生します。

・青ダルマ:クロメダカと白メダカの交配によって生まれた青メダカを親として生み出されたダルマメダカです。
白に近い薄い青色の鱗が光に反射する姿が美しいです。

・楊貴妃ダルマ:ヒメダカよりも濃い赤色の体色を持つ、人気の楊貴妃メダカから生まれたダルマメダカです。
美しい色合いはそのままに、ゆったりとした動きを見せてくれる人気の観賞魚です。

・アルビノダルマ:劣性遺伝を持つメダカから生まれる、体が半透明で目の赤いアルビノ種から誕生したダルマメダカです。
アルビノ自体が生まれる確率が低く、繁殖も難しいため、非常に希少な個体として扱われています。

・パンダダルマ:目が黒く、特徴的な様子がパンダの目に似ているために名付けられたパンダメダカを親として生み出されたダルマメダカです。
親の特徴そのままに短くなったボディが、とても愛らしいメダカとして大人気です。

・ヒカリダルマ:メダカのお腹を光らせている「虹色細胞」が背中に移動したものをヒカリメダカと呼びます。
そのメダカが変形したものがヒカリダルマです。

キラキラと輝く背中の鱗が、体を動かす度に煌きます。

3.上級者向けの飼育魚

メダカはとても丈夫で、初心者でも飼いやすいという印象の魚です。

ただ、掛け合わせによって生み出された特殊な色や形のメダカになるほど虚弱な体質になりやすく、飼育が難しくなります。

ダルマメダカもデリケートな体を持つため、ある程度一般のメダカ飼育に慣れてから飼うほうが無難です。

ダルマメダカは普通のメダカと比べて泳ぎが遅く、エサを食べるのも上手ではありません。

そのため、通常体型のメダカや他の泳ぎの早い魚と混泳させると、いじめられたりエサを食べられずに死んでしまう危険があります。

ダルマメダカを飼う際は単体か同じダルマ同士を集めて一つの水槽を用意するのが適切です。

また、水流が強いと泳ぎ疲れて弱ってしまうため、流れのあるろ過装置は使用しないほうが無難です。

エアレーションのみか、投げ込み式のろ過装置が良いです。

病気になりやすく水質の悪化にも敏感なため、清潔な水槽作りを心掛ける必要があります。

飼育場所も、屋内より室内のほうが安全で適しています。

冬になって水温が下がると、「転覆病」と呼ばれる病気を起こしやすいため、ある程度の水温を保つ必要があります。


4.ダルマメダカの繁殖

ダルマメダカを繁殖させる方法に確実なものはなく、環境を整えて確率を上げ、メダカの卵を根気強く孵化させ続ける必要があります。

ダルマメダカや奇形のメダカは繁殖率が低く、あまり卵を産みません。

そのため、親メダカは基本的に健常なメダカを使用します。

半ダルマメダカを親として使用することでも、ある程度の繁殖が期待できます。

通常通りに飼育を行い、生まれた卵を清潔で温度の高い水に隔離して孵化させます。

温度は大人のメダカが弱ってしまう程度の温度が良く、33℃くらいが良いです。

高い水温の元で孵化したメダカの稚魚は奇形として生まれてきやすく、ダルマ体型になりやすいとされています。

それでもダルマメダカが生まれる確率はとても低く、繁殖させるためには長い時間と諦めない努力が必要です。

また、ダルマメダカを生み出す過程において、体がグニャグニャに曲がったメダカや、

うまく泳げない短命のメダカなどをたくさん生み出してしまうことを念頭に入れておかなければなりません。

ダルマメダカは人が作り出した観賞魚

ダルマメダカは、自然界には存在しない、あくまで観賞用に生み出された存在です。

厳しい環境を生き抜く機能を排除することで作り出された個体である以上、人間がしっかりと最後まで面倒を見る義務があります。

きちんとダルマメダカの特徴や生態を知った上で、責任をもって飼育や繁殖を行うことが大切です。

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