メダカにベストな水質や水温とは。自然環境に近い形で飼おう

最終更新日:2016年3月5日

メダカにとって水は、なくてはならないもの。

人間にとっての空気と同じです。

しかし、どんな水でも良いわけではありません。

水質も温度も大事です。

そこで今回は、メダカが安心して暮らすための環境をご紹介します。


1.メダカにとって快適な水とは

メダカにとって快適な環境とはどんなものでしょう。

それは野生のメダカがどんなところに生きていたかを考えれば、答えが出ます。

メダカは北海道を除く日本各地に分布して生息しています。

メダカが見られるところは、田んぼ、池、沼、流れの穏やかな河川。

海が近い河川の下流でもめだかを見かけることができます。

要するにメダカにとって快適な水とは、日本の自然水ということになります。

なーんだと言われてしまうかもしれませんが、この自然のままの水を作りだすにはちょっとした手間と労力が必要になります。


2.phは弱酸性から弱アルカリ性

高校の科学の時間に習うph。

水素イオン濃度のことで以前はペーハーと呼んでいましたが、今はピーエイチ。

これは水が酸性なのか、アルカリ性なのかを示す指標です。

phは0から6までが酸性、7が中性、8から14がアルカリ性。

日本の自然水はphが5から9ですから、メダカにとって快適なのは弱酸性から弱アルカリ性までということになります。

日本の水道水のphは5.8から8.6に保たれているので、メダカの飼育には問題なし。

ただし、メダカには急激な変化には弱い面があります。

水替えを長い間しないでいると、生物ろ過によって発生する硝酸塩が蓄積して、phがだんだん酸性に傾いていきます。

このとき水槽の水を全部変えてしまうと、水質が大きく変化して、メダカはphショックを起こしてしまいます。

これが体調を崩す原因になります。

そんなわけですから、phの変動には注意が必要です。

水槽の水は、ときどき三分の一ぐらいを入れ替えてください。

3.メダカには軟水

水には鉱物が溶けていて、1000mlの水に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を表した数値を「硬度」と言います。

硬度が0から60mg/lを軟水、60から120mg/lを中軟水、120mg/l以上を硬水と言います。

日本の自然水はほとんどが軟水です。

水道水も同じくほとんどが軟水なので、メダカの飼育に適しているのですが、ミネラルウォーターや井戸水は問題があります。

日本のミネラルウォーターは外国のものに比較すると、硬度は低くて、飼育に使えないことはないのですが、イタリアやフランスのミネラルウォーターは硬水のものがあります。

井戸水も関東ローム層や、九州の火山が多い地域では硬度は高い可能性があります。

硬水はメダカにストレスを与え、病気を誘発する要因になります。


4.メダカに塩素は有害

メダカには普通の水道水が一番手軽で問題も少ないことは間違いないのですが、そのまま使うことはできません。

それは水道には消毒用の塩素が溶けているからです。

魚はエラで水中の酸素を取り込みますが、塩素が血液のヘモグロビンと結合してしまうと、酸素を取り込むことができなくなってしまいます。

市販の塩素中和剤を使うか、バケツに汲んだ水を日当たりの良いところに半日置いて塩素を抜きましょう。

5.メダカにアンモニアは有害

アンモニアは魚にとって有害な物質です。

0.25mg/lで遊泳不能など、様々な障害が現れ、5mg/lでは生存することができなくなってしまいます。

水道水は塩素消毒されているので、アンモニアはほとんどありません。

しかし、魚のフンや食べ残したエサがアンモニアを発生させます。

これを分解する必要があるので、水槽飼育には濾過機が使われるのです。

大きな水槽に数匹のメダカでしたら、自然発生したバクテリアがその役割を担ってくれます。

理想を言えば、アンモニアは0であるべきです。


6.植物プランクトン

春から夏にかけて屋外でメダカを飼育していると、水が緑色になることがあります。

これは水の中にプランクトンが発生したからです。

植物プランクトンはメダカのエサになるので問題はありません。

ただし、植物プランクトンが大量発生すると、水が傷みやすくなります。

緑色が濃くなりすぎないように管理してください。

7.メダカに最適な水温

野生のメダカは冬の氷が張るような低水温から、夏の30度を超えるような水温まで、問題なく生きていけます。

もっとも、10度以下の低水温や35度を超えるような高水温ではエサを食べなくなり、活動も鈍くなります。

真冬で5度を下回ると、水底でじっと動かなくなり、冬越しの態勢になります。

しかし、ここで勘違いしていけないのは、このような温度の変化は一年間という長い時間をかけての極めて緩やかな変化であるということです。

水替えによる急激な水温の変化は絶対に与えるべきではありませんし、冷房暖房による温度の変化もメダカのストレスになります。

温度に関していえば、室外飼育の方が、メダカには快適です。

自然のままなのですから、当然ですね。

ただし、夏は日が当たるような場所のコンクリートの上は避けましょう。

冬はメダカを凍らせてしまう危険があるので、発砲スチロールで水槽の底を覆うなどして防寒対策をしてください

メダカの水質や水温は日本の自然に似たものに

身の回りの環境が適していなかったり、有害な物質があったりしたら、健康な暮らしはできませんよね。

それはメダカも人間も同じですよね。

メダカは日本人にとって一番身近な魚。

メダカを飼うことは、日本の自然を理解することにつながります。

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