メダカの水槽の選び方4つ

童謡にもなっており、日本人にはなじみ深い魚のメダカ。

ペットとして水槽で飼うということも、よくありますよね。

しかし、もしメダカを水槽で飼うとなったら、どのような水槽に入れてあげればいいのでしょうか。

そこで、メダカを飼う水槽の選び方についてご紹介します。

鑑賞用の水槽にする

鑑賞目的ですから、無色透明な入れ物を選びます。

大まかに分けると ガラス製品のものとアクリル製品のものがあります。

まずガラス製品のものですが、コケが繁殖したとしてもごしごし洗っても傷がつきにくいので、観賞する上では問題なく楽しめると思います。

ただガラス製なので、ぶつけてしまったり落としてしまったりすると割れてしまうので、小さい子どもがいる家では注意が必要です。

一方のアクリル製品のものですが、最近ホームセンターなどで売っているものは、ほとんどこの製品といっても過言ではありません。

アクリルなので壊れにくいということや、単なる四角い角張った製品だけではなく湾曲しているものもあるので、観賞用としてまたはオブジェとしても良い製品が多いのではないでしょうか。

多少ぶつけたとしても割れにくいので、お子さんがいても安心して飼育できます。

最近は浄化装置や照明などもセットになってお買い得なものもあるので、初心者の方にはこちらをオススメします。

水槽の大きさ

どこに設置するかで大きさは変わってきますが、それほど細かな気を配らなくても良いでしょう。

金魚蜂のような小さなものでもそれほどたくさんの数を飼育しなければ、水草を入れておくだけで酸素も十分確保できるでしょう。

基本的な目安で言うと、1リットルの水に対して1匹と考えると、酸素などの問題も十分解決できます。

一般的な商品で45cm幅、高さは30cm、奥行きは24cmの小型の水槽があり、水量は約32リットルです。

簡単に考えると32匹まで飼育することが出来ます。

初心者の方には60センチの水槽をオススメします。

奥行き30cm、高さ36cmのものですが、水量は約65リットルです。

この水槽だと単純に考えて65匹まで飼うことが出来ます。

そんなに要らないと思われるかもしれませんが、手間と環境の変化を考えると、この大きさが初心者にはベストです。

小さい水槽だと確かに水換えなどの手間はかかりませんし、持ち運びも簡単だと思われるかもしれません。

しかし、実は水が少ないと外の環境を強く受けてしまうので、魚に負担をかけてしまう可能性があります。

春や夏の時期だと置く場所によっては気温の変化を強く受けてしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。

また水量が少ない水槽だと、うしても水換えをしたときに水温が急激に変わってしまうというリスクがあります。

その点60cm規格の水槽だと水を総取替えしない限り、急激に温度が変化することは少ないので初心者の方にはオススメです。

レイアウトするにもとてもよ良い大きさです。

熱帯魚のように流木を入れてみたり、土や石、砂などを入れて楽しむにもとても良い大きさではないでしょうか。

手間をかけない

メダカを飼育する際にやはり気になるのは、手間がどのくらいかかるかということではないでしょうか?

忙しくてなかなか水を取り替えてやれない、また急な出張もあって餌をあげられないこともある、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方は、自然に近い環境を整えてあげれば、後はそれほどまめに水買えなどをしなくても飼育することが出来ます。

水鉢ビオトープという飼育方法です。

水鉢の中に自然な環境を作り出してやることで、それほど手間をかけず光さえよく当たるところに置いておけば生き生きと成長していきます。

少し大きめの水鉢の中に水生植物を鉢植えごと入れます。

その中にメダカ、貝やえび、どじょうなど入れてやることで、より自然に近い環境でお互いに共存しながら成長していきます。

見た目にも良いので、ベランダや軒先においてオブジェとして楽しめるのではないでしょうか。

メダカを繁殖させる水槽

自然に繁殖させようとすると親に食べられてしまい、なかなか増えないとお困りの方もいらっしゃるかもしれません。

気づいたときには卵はどこかに産み付けられていて、いつの間にか稚魚が泳いでたなんてこともあるのではないでしょうか。

メダカを繁殖させなおかつ成長を観察したり、違う種類を掛け合わせたりしたいという方には、やはり透明なアクリルやガラスの水槽がオススメです。

毎日観察できますし、卵を採卵するにも作業しやすいと思います。

子供を別に取り分けてそれぞれ飼育したり、種類別にメダカを飼育したりするには、小型の水槽をいくつか用意するとよいでしょう。

子供のメダカはどうしても水流があると弱ってしまうので、酸素を供給するための装置は特に必要ありません。

もし採卵するのであれば、水槽の中に生みつけるための水草なども必要ありませんし、むしろ無い方が採卵しやすく、お腹の大きなメダカを網ですくおうと必死に追い掛け回すということもなくて魚にとっても良い環境かもしれません。

メダカにとっても飼い主にとっても良い水槽を選ぼう

60リットル水槽をオススメしましたが、それだけで単純に考えると60キログラムあるということになります。

置く場所に気を付けなければ、怪我につながることもあるのです。

置く場所や温度のことを考えながら、メダカにとっても飼い主さんにとっても都合の良い水槽を選びましょう。