小さくてかわいいメダカたちをじっとそばで観察していると、もっとたくさん増やしたいなあと思うこと、ありませんか?
そこで、どなたでも比較的簡単にメダカを繁殖させることができるコツについてご紹介します。
オスとメスを両方とも水槽に入れる
当然のこととお思いでしょうが、繁殖させるためには、オスとメスの両方が揃っている必要があります。
それぞれ最低数匹、できれば5匹ずつ以上、一緒の水槽に入れておくとよいでしょう。
一般的なメダカでは、背びれに切り込みがある方がオスで、背びれに切り込みがない方がメスです。
具体的な切れ込みの様子については、インターネットや書籍の写真や図をご参考にしてください。
もし、いずれかのメダカの数が不足する場合には、ペットショップで買うか、あるいは、ご近所さんからお譲り頂くことで、不足する方のメダカを増やすと良いでしょう。
水草を植える
次に、水槽の中に水草を植えましょう。
メダカのメスは、水草に卵を植え付ける習性があるため、繁殖さえるためには必ず必要です。
特別な水草を用意する必要はなく、卵が絡みやすい水草であれば特に種類は問いません。
ペットショップにはメダカ用の水草が各種そろっているので、見た目が気に入ったものを選んでもよいかと思います。
オススメは、マツモ、ビオトープです。
詳しいことやわからないことは店員さんに聞くとよいでしょう。
水草の緑が映えて、水槽の中が明るくなるので、鑑賞用としても最適です。
水草を別な容器に移し卵を移す
メダカの卵は半透明で大きさが数ミリと非常に小さいです。
そのため、卵を大人と一緒の水槽に入れたままにしておくと、そのうち、大人のメダカに食べられてしまいます。
できるだけたくさんの卵を孵化、成長させるため、水草に卵が付いているのを発見したら、水草毎別な容器に移し、周りをそっとほぐしてあげて卵を別な容器に移し替えましょう。
卵をほぐし終わった水草は、再度メスのメダカが卵を生みつけることができるよう、元の水槽に戻してあげましょう。
今回ご紹介する中でも、別な容器に移し替える、というこの点が最も大事なポイントです。
移す容器のポイント
発泡スチロールやプラスチック等のちょっとした容器で構いませんので、水槽とは別の容器を用意しましょう。
プラスチックの場合であれば、ホームセンターや100円ショップ等で販売されている透明のケースでも十分です。
できるだけ大き目の分を選びましょう。
また、発泡スチロールの場合であれば、りんご用のフタ付きのものがオススメです。
スーパーに行くと譲っていただける場合がありますので、ご参考にしてください。
もちろん、普通の水槽でも構いませんが、一時的に育てるための容器のため、特別なものを用意する必要は決してありません。
持ち運びできる程度のサイズをお選びください。
暖かい環境に置く
別な容器に移し替えたら、20度前後の比較的温かい場所で育てましょう。
初夏から夏にかけての気温であれば、特に温度管理をする必要もありません。
ほどよい明るさの日光が当たる場所におくと、ちょうどよい水温になります。
気になる方は、温度計で水温をチェックするとよいでしょう。
なお、軒下等に別な容器を置く場合には、日中の気温によっては水の量が大きく減ってしまう場合がありますので、こまめに水の状態を確認しましょう。
気温の変化が小さな場所を選ぶと、不在の間であっても安心かもしれません。
大きくなるまでそのまま育てる
目安として、10日ほどで小さなメダカが次々を生まれてきます。
初めて繁殖を行う場合には、なかなか孵化しないので心配になるかと思いますが、ここはじっと我慢して待ってください。
生まれたてのメダカは2~3mmのサイズで、よく目を凝らして観察しないと始めは見つけきれないかもしれません。
一生懸命泳いでいる姿がとってもかわいらしいので、頑張って探してみてください。
1cm程度の大きさになるまでは大人のメダカに食べられてしまう危険性があるため、そのまま、別な容器の中で育て続けましょう。
大きくなり次第、順次、元の水槽に移してあげてください。
うまくいけば10倍以上に繁殖する
以上6つのポイントに気をつけてうまく行えば、10匹程度のメダカであっても、春から夏の一シーズンで100匹から200匹へとたくさん繁殖させることができます。
上手に繁殖させれば、誰もがびっくりするぐらいたくさん増やすことができますよ。
メダカたちも水槽の中にたくさんの仲間がいた方がきっと喜ぶことでしょう。
ぜひ、ご家庭や職場でのかわいいペットとして、トライしてみてください。