タモロコの特徴とは。人気の淡水魚のことを知ろう

最終更新日:2016年8月20日

タモロコはペットとしてはあまり聞き慣れませんが、魚好きには飼育魚として人気のある淡水魚です。

昔から人々の生活環境のすぐ側で共存してきた魚でもありますが、その生態を詳しく知っている人は多くありません。

どのような特徴や性格をしているのでしょうか。

1.タモロコとは

タモロコは、コイ科カマツカ亜科タモロコ属に分類される日本固有の淡水魚です。

漢字では「田諸子」と記載します。

呼び方は生息地によって様々あり、東海地方ではカキバヤ、

関西ではジモロコやスジモロコ、中国四国ではミゾバエなどと呼ぶ地域もあります。

東海地方以西から中国・四国地方に分布する魚です。

近年では東北や九州にも持ち込まれ、生息地域が拡大しています。

流れの緩やかな湖沼や河川の下流域、用水路に生息します。

田植えの時期になると水路から水田に移動してきて繁殖します。

昔から田んぼでよく捕獲できたことが、名前の由来にもなっています。

専門家の研究によって、岐阜・三重・滋賀県の県境にある鈴鹿山麓を境界にして、

異なる遺伝子を持つ種類が棲み分けしていることが明らかになっています。

しかし現在では他地域への放流などによって遺伝子が混在し、分布が曖昧になってきてまいます。


2.タモロコの特徴・性格

タモロコの成体の体長は約10cm程度で、大きいものは12cm~14cmくらいに成長します。

少しずんぐりした笹の葉のような体形をしていて、銀色の細かい鱗がびっしりと体を覆っています。

エラの部分から尻尾にかけて伸びている、横一文字の黒い線が特徴です。

体の色合いは季節や生息環境、その時の体調や機嫌によっても変化し、

黒い線が消えたり、全体的に白っぽくなる時もあります。

鯉の仲間に分類されているので、愛嬌のある丸い口と髭が特徴です。

オスとメスの外見的な判断は非常に難しく、見た目では判別がほぼ不可能です。

臆病で、のんびりした性格をしています。

自然下では集団で群れを作り、水深の深い場所を泳いでいます。

水草や岩陰にもよく隠れて過ごしています。

あまり人に慣れる性格ではありませんが、毎日エサをやっていると飼い主の気配を覚えて水面に寄ってくる場合もあります。

雑食性で、昆虫や微生物、水草や苔など何でも食べます。

3.他の川魚との見分け方

タモロコを含む、淡水モロコの仲間やモツゴなどの魚は、

生息域も似通っていて、外見も一般的には違いが分かりにくいです。

モロコの仲間の中には絶滅危惧種として飼育が禁止されている種類もあるため、

誤って飼育しないように注意が必要です。

タモロコと最も間違えられやすい代表魚が、モツゴです。

大きさも生息地域も、体の模様もよく似ています。

この2種は、体型と一文字の模様で見分けます。

モツゴは別名「クチボソ」と呼ばれ、頭部が小さくて口に向かって細くなっている点が異なります。

また、タモロコの黒い模様は尻尾からエラの辺りまでですが、

モツゴはさらに突き出して目や口元にまで伸びています。

他にもホンモロコやカワバタモロコなど、色々な種類のモロコがいます。

タモロコと見分けるためには、体型の細さや口髭の有無、長さで見分けます。

タモロコは他の種類よりも体が太目で、口髭が長い特徴があります。


4.タモロコの成長と寿命・長生きの秘訣

タモロコは春から夏にかけて繁殖し、水草などに卵を産みつけます。

卵は一週間で孵化し、1年で大人と同じ体型・大きさに成長します。

タモロコの寿命は、平均3年です。

これは自然下での平均寿命で、飼育下では最長5年生きた記録があります。

比較的温暖な環境を好みます。

日本の季節の変化に適応しているため、ある程度の寒さには耐えられますが、

動きが鈍くなり、エサもあまり食べなくなります。

逆に水温が30℃を超えるほど熱くなっても弱る危険があります。

飼育水を清潔に保って水温が変わりにくい環境で育てると、長生きします。

市販の川魚のエサなどもよく食べますが、水草やミジンコ、アカムシなどを時々与えると健康のバランスを保てます。

5.タモロコの値段・入手方法

タモロコは一部のアクアリウムショップや川魚専門のペットショップ、ホームセンターなどで購入できます。

値段は一匹60円~80円程度です。

5匹や10匹など、まとめて売られています。

ネットショップやオークションでの販売も行われていますが、魚の状態を見ることが難しいため、

出品者の評価や信頼度をしっかり確認してからのほうが良いです。

配送先から自宅に届くまでの時間なども計算に入れて、

できるだけ短時間で水槽に移せる環境御整えておくことが好ましいです。

また、夏場は保冷処理をしていても配達中に暑さで弱ってしまう場合があるため、購入は控えたほうが無難です。

野生に生息しているタモロコを、釣りや網で捕獲する方法もあります。

その際には生物の採集を行っていい場所かどうかを確認して行います。

自然環境を荒らさないように必要な数だけ捕獲し、不要な乱獲を行わないことが最低限のマナーです。

淡水魚飼育ではポピュラーなタモロコ

タモロコは雑魚として扱われているだけあって、丈夫で飼いやすい淡水魚です。

水の手入れを怠らなければ、どんなエサでも食べて元気に育ちます。

水槽や室内を賑やかにしてくれる、ペットとしても適した淡水魚と言えます。

金魚やメダカの飼育経験に自信があれば、

自然で生きる魚の飼育にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

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