レッドビーシュリンプは名前の通り、体の一部に赤色を帯びているところが特徴的なエビであり、水槽レイアウトに向いています。
このエビは小さいですが、体の色が美しいという点が魅力的であり小さなサイズの水槽でも飼うことができます。
レッドビーシュリンプの特徴及び雄と雌の見分け方
レッドビーシュリンプは変異して生まれた赤いビーシュリンプが基となっている種類であり、大きさは数センチぐらいしかないとされています。
ビーシュリンプのビーは昆虫の蜂という意味であり、縞模様であるところが蜂に似ているという理由から名付けられました。
ただ、レッドビーシュリンプの模様はバラエティに富んでいて、道路標識のマークを思わせるような模様があれば、背中の上の部分に白点が付いている模様もあります。
また赤色が見られず全身が白に覆われている個体もいますし、模様のために映画のキャラクターの名前から取っている品種も存在します。
同じ名前の種類でもそれぞれ異なる模様を楽しむことができるところもレッドビーシュリンプの魅力だということができます。
雄と雌の見分け方ですが、雄は雌より尻尾が小さく、体が細めになっています。
雌は腹部が少し膨らんでいて雄より触角が短くなっています。
触角で判断できるので、長い方が雄で短い方が雌だと分かれば見分け方は難しくないと言えます。
レッドビーシュリンプを飼育するための準備
既に述べた通り大きさが数センチほどのエビなので、30センチ水槽などの小さな水槽で飼えます。
フィルターの設置などは熱帯魚を飼育したことがあるという人であればさほど苦労しないですが、水槽の中に水草を入れることが重要となります。
他には専用の冷房器具や底に敷く砂などもレッドビーシュリンプの飼育にとって必要だと言えるアイテムです。
それらのアイテムを設置して、水槽の中に水や水草などを入れたら準備完了ですが、いきなりレッドビーシュリンプを入れることは避けます。
レッドビーシュリンプを入れる前に、水槽にレッドビーシュリンプが入っている容器を浮かばせるようにします。
これは水温を調整するためであり、レッドビーシュリンプが水槽内で生きられるようにする上で欠かせないプロセスです。
水温の調整のみならず水の調整も必要であり、レッドビーシュリンプが入れられている水を別の容器に移し替えて、水槽内の水を少しずつその容器へ入れます。
それが終わってようやくレッドビーシュリンプを水槽に入れることができます。
レッドビーシュリンプと熱帯魚及び他のエビとの混泳
混泳において、まず熱帯魚の場合は同じぐらいのサイズの小型種であれば不可能ではありません。
しかし、注意は必要です。
その理由は子どものエビであれば食べられる場合があるからです。
もちろん、大型種の熱帯魚との混泳を行うのは止めるようにします。
レッドビーシュリンプを繁殖させたいというのであれば、熱帯魚との混泳は避けた方が無難だと言えます。
他のエビですが、これもほぼ同じサイズの個体であれば混泳は可能です。
ただし、レッドビーシュリンプが食べられる可能性があるので、ヤマトヌマエビを一緒に入れるということは止めておくようにします。
レッドビーシュリンプを飼育していると水槽内にコケが生えてくることがあります。
コケ取り用で混泳させたい場合はイシマキガイなどの貝類を選ぶのが適しています。
なぜなら、これらの貝類はレッドビーシュリンプを食べる心配がないからです。
レッドビーシュリンプの水温の調節は重要
レッドビーシュリンプを飼育する上で重要なポイントの一つに水温の調節が挙げられます。
レッドビーシュリンプは暑さに弱いエビだとされていて、温度が30度程度になると生存が危ぶまれると言われています。
生存するのに適した温度は25度前後なので、その水温になるように調整していくことが大切です。
特に夏は水温が上がりやすいので冷房器具を使って水温が上がらないようにします。
専用のファンを使用した場合でも水温の上昇を防ぐことができますが、水の体積が減るので必要に応じて水を入れる必要があります。
また水温が上がっているからといって、急に下げるとレッドビーシュリンプを弱らせることになります。
なので、水温を下げる場合は少しずつ下げていくようにするのが適切な方法です。
飼育の準備は特別難しいということはないですが、飼育の際は水温の調節を含めて気をつけておくべきことがあります。
それらを理解した上でレッドビーシュリンプを飼育するよう心掛けておきます。
レッドビーシュリンプのエサ
レッドビーシュリンプは水草をエサとしていますが、飼育している数が多いと水草だけでは足りなくなります。
一つの水槽にたくさん飼育しているのであれば、専用の飼料を与えるようにします。
しかし、エサの与え過ぎは水質を悪くさせることにつながりますので、与え過ぎないように気をつけます。
また飼育の準備を始めたばかりであれば、多く与えることは避けておきます。
頻度は場合によって異なりますが、少なめでも問題ありませんし、数日間飼料を与えていなくても生きるとされています。
ただ飼料以外にも食べているものがあるということを知っておけば、与え過ぎによる弊害を防ぐことができると言えます。
レッドビーシュリンプの飼い方を知ろう
レッドビーシュリンプは前に書いたように様々な模様がありますし、飼育のみならず繁殖の楽しみもあります。
小さな水槽で飼うことができるので、部屋のスペースを取らないところもメリットです。
飼育において注意すべきことを守れば長生きしやすくなりますし、増やすことができれば喜びも大きいですし、やりがいも感じられると言えます。