カワコザラガイの駆除・対策する方法

最終更新日:2016年9月16日

カワコザラガイは、2-3mmの小さな巻き貝で、日本の淡水域にも生息します。

この貝はアクアリウムに混入しやすく、状況により大繁殖してしまって問題となります。

少量なら魚や水草にこれといった害はないですが多量の繁殖でアクアリウムの美観を損ねるのが厄介です。

どんな駆除・対策法があるでしょうか。

1.水を酸性よりにしてカワコザラガイを駆除する

淡水性の貝全般に、PHが高く(アルカリ性)、硬度が高い水を好む傾向があります。

ということは、酸性は苦手ということ。

流木を入れる、フィルターにピートモスを使う、水換え頻度を下げる、弱酸性の水を作る添加剤を使う、二酸化炭素の添加をしているならそれを増す、といったことで水は酸性よりになっていきます。

水草がメインであれば、PH5台などでしばらく保つことで死滅が狙えます。

このPHが適さない魚は移動します。

観賞用の貝もPHが低いとダメージを受けますので移動させます。

PH6を切るぐらいになると魚・エビなど他の生体に負担がかかってきます。

レイアウト水槽では魚を隔離できない場合もありますが、そういう場合カワコザラガイが「全滅はしなくても、繁殖が起きない」ぐらいのところで調整しても良いでしょう。


2.水質チェックをしてカワコザラガイ対策をする

PHメーターや試験紙で定期的に水質チェックをすると、無用なカワコザラガイの繁殖が防げます。

PHメーターも近年では安価に入手できます。

日本の水道水は5.8~8.6です(H27年基準値)。

便宜上PH6~7までを弱酸性、7以上~8までを弱アルカリ性と考えた時、かなりアルカリに傾いた水道水もあります。

PHメーターでカワコザラガイの繁殖に適さないレベルまで水質を調整しましょう。

3.トーマシィ&フグで対策する

アノマロクロミス・トーマシィという小型シクリッドは、貝をよく食べます。

カワコザラガイのみならずスネール対策に有効です。

地味めですがそれゆえ景観に大きく影響しません。

水質対応もPH6-8ほどまでOKです。

また小型のアベニー・パフィーをはじめ淡水フグ類も貝をバリバリとよく食べてくれます。

ただしこれらの魚は、トーマシィでは攻撃性が強い、フグは全般に気が荒く他魚のヒレをかじるなどの癖があります。

混泳水槽では注意して使いたい魚です。

セパレーターや別タンクで隔離飼育し、必要なときだけ活躍してもらう方法もあります。


4.コイの仲間で対策する

チェリー・バルブなどコイ科の「プンティウス」というジャンルの魚は貝を食べます。

ただしサイズが3-5cmほどで外側に歯がないので大きな貝には効きません。

小さなカワコザラガイの駆除には適しています。

このタイプの魚は上層から底までよく動きまわり、岩やガラス、底砂などをつつく習性があります。

プンティウスを入れておくと「なぜか、カワコザラガイ発生を見難くなる」状況も多く、稚貝のうちから食べてくれるなどの「予防」効果も高いようです。

この他コイ類ではボティア、クラウンローチなどが貝対策になります。

バルブは小型・温和で飼いやすく混泳に適しますので、カワコザラガイ繁殖の予防措置として入れておくのも良いでしょう。

ダニオ、ラスボラ類では効果は望めません。

意外ですが「金魚」もカワコザラガイ駆除に使えます(水草を食べること、エビ捕食には注意)。

実際にプンティウス(バルブ)の体型・動きと金魚のそれは似ています。

5.その他の魚で対策する

バジス・バジス、グーラミィ各種なども貝対策になります。

ペンシルフィッシュはあまり効かなかったとする例が多いです。

魚ではありませんが「キラー・スネール」という貝を食べる貝もいます。

しかしキラー・スネールだけでカワコザラガイを駆除できたとする例は少ないです。


6.手や器具で駆除する

さほどの量でないカワコザラガイは、手でも駆除できます。

「カワコザラガイがいるにしても、ごく稀にしか見ない」といった水槽ならこれのみでも構いません。

多い場合では潰すと水も汚れますし、そもそも取りきれない場合もあります。

また、カワコザラガイは光のある方に集まってくるので、夜間に部屋の一部だけを明るくするなどし、光に集まる習性を利用すると手での作業に効率的です。

市販の「ホイホイ」的商品も試す価値はあります。

7.どうしようもないときは水槽をリセット

もはや手がつけられないほどカワコザラガイの繁殖が起きてしまい、飼育魚種や水草の関係から有効な対策が打てないときもあります。

こういう場合では水槽を丸ごとリセットするよりほかありません。

一旦魚などを避難させられる「サブの水槽を作っておく」ことも、丸ごとリセットの際に有効です。


8.混入そのものを防いで対策する

カワコザラガイは特に水草を買った時に混入しやすいです。

また、自然環境で自生している水草を使う人では、採集によってカワコザラガイを持ってきてしまうことも。

これらを防ぐには、良く水草を洗い、袋などもチェックすることです。

丈夫な水草なら水道水で洗うことで万が一付着しているカワコザラガイをより効果的に除去できます。

また、チェックしきれない時は水草の葉を切り、茎・株の根元のみ残して育てる方法があります。

なお、観賞魚や水草、ビオトープ愛好家の世界では、魚や水草の購入、あるいはユーザーどうしでの生体・水草のやり取りに際し「多少、生物や植物が混入してくる」のは仕方がないこととされます。

余程のことでない限りは許容する文化です。

購入していない高価な水草が生えてくる(種や胞子の混入)など、ラッキーなこともあります。

カワコザラガイの対策方法を知ろう

カワコザラガイは、少数いる程度なら特に害がない生物ですが、大規模な繁殖を繰り返しやすいことと、それによって美観を損なうことがアクアリウムで問題とされます。

カワコザラガイが苦手とする水質について知っておくと、ある程度繁殖の予防もできます。

適宜生体による駆除・対策、手による駆除などを行い、常日頃から思わぬ混入に気をつけることが大切です。

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