ドジョウは日本の水田や川などでよく見られる淡水魚です。
にょろにょろした姿が苦手な人もいますが、よく見ると猫のようなひげが生えていてなかなか愛嬌のある魚です。
今回はそんなドジョウの特徴についてご紹介します。/p>
シマドジョウについて
シマドジョウという名称のドジョウについては、いくつかの種類が存在します。
例えばヤマトシマドジョウは、九州と山口県のみに生息しています。
他にも同地方にはスジシマドジョウという種類もいます。
今回ご紹介するシマドジョウは、本州、四国、大分県などに分布し、川、湖、沼などを生息地としています。
ヤマトシマドジョウとシマドジョウの違いについては胸ビレの骨の形で区別するそうです。
また、これらは日本の固有種の魚です。
ちなみに田や川でよく見かける一番知られているドジョウは、マドジョウという種類です。
細かい分類の違いこそありますが、ドジョウに共通する点は、比較的キレイな水を好み、小さな虫の幼虫、藻などを食べる雑食の魚であるということです。
シマドジョウの性格、特徴
シマドジョウの性格はおとなしく、他の魚とケンカもしないので混泳も可能です。
金魚などと一緒に飼うなどしても、藻を食べて水槽内をキレイに保ってくれます。
しかし中型の魚などと、一緒に飼育する場合、捕食されないように注意が必要です。
習性としては集団行動を好む、夜行性の魚です。
丈夫かつ飼育しやすい魚ですが、警戒心や臆病な性格も持ち合わせており、振動や大きな音などに驚くと砂の中に潜り隠れます。
ストレスの少ない環境だとあまり潜らません。
エサ付けをすることもできます。
容姿は体長6~14cm、左右合わせて6本のひげがあります。
体は細長く、丸い尻尾、表面には黒い斑紋があるのが特徴です。
この模様は通常点列になっていますが、斑紋が繋がった直線模様の個体もいます。
シマドジョウの値段、購入
シマドジョウの値段の目安は、数百円から五百円ぐらいで比較的安価のようです。
しかし通常よく見かけるマドジョウなどよりは、珍しいので少し金額も割高でしょう。
購入に関しては淡水魚専門店などのネットの通販や直営店、または魚屋などで食用として売られているものを購入する、直接池や沼から捕獲してくるなどの方法があります。
もちろん、自分でシマドジョウを見つけて捕獲する場合は、お金はかかりません。
ちなみに淡水魚ショップでの直営販売は意外と取扱いが少ないようなので、通販やお店に取り寄せてもらう方が確実ようです。
シマドジョウの寿命、健康
シマドジョウの寿命は約1~2年ぐらいです。
健康に関しては、元来丈夫な魚であり、水温の変化などにも強いほうです。
飼育上の適温とされているのは、20℃~30℃です。
どちらかというと寒さの弱い傾向があり、外などで飼育する場合、冬眠してしまうこともあります。
水温よりは水質を気にした方がよい魚です。
水の入れ替えについては、週に1回行い、全体の3分の1ぐらいの水を入れ替えましょう。
全部一度に入れ替えると有益なバクテリアなどもいなくなり、逆にドジョウによくありません。
他にもドジョウは水面ではなく、底に沈んできたエサを食べるので、うまく食べられなくて痩せてしまう場合もあります。
また、水槽の高さにも注意が必要です。
ドジョウが飛び跳ねて水槽を飛び出し、死んでしまう時があります。
少なくても高さが40cm以上あれば、飛び出す事故の心配はありません。
シマドジョウの飼育
水槽は縦30cm、横30cm、高さ40cm以上のものを選びましょう。
水槽の底には砂利や砂を5cmぐらい入れてあげましょう。
川の砂を取ってくる場合は細かくて角のないものを選んでください。
尖っているとドジョウが傷つく場合があるからです。
水槽の中には水草を必ず入れましょう。
これらは、酸素を作りドジョウの呼吸を助けると共に、隠れ家にもなります。
この際は水草の根元を小石などで固定しましょう。
ドジョウが掘りかえすことがあるからです。
他には、ろ過装置、ドジョウが隠れる陶器の器などを入れます。
水については、水道水の場合、塩素を抜いて使います。
また、ベランダにバケツ等を置いておいてメダカなどを入れて放置しておくと、緑色に変化したグリーンウォーターができあがります。
一見汚れていますが、バクテリアや微生物が豊富で、魚にはとても良い水ですから、これを入れてもよいでしょう。
エサについては1日に1~2回、冷凍ミジンコ、冷凍赤虫、糸ミミズ、川魚配合飼料などを与えてください。
お豆腐や麩(ふ)なども食べるようです。
この際には、エサがきちんと沈殿しているか確認しましょう。
また、ドジョウはキレイな水を好みますから、水槽の底の食べ残しなどに気をつけて、まめに水換えをして、水槽を清潔に保ちましょう。
シマドジョウの特徴を知ろう
シマドジョウは黒い斑紋と猫のようなひげ、丸い尻尾がコミカルで意外に可愛い魚です。
砂や泥に隠れて顔だけ出している姿も愛嬌たっぷりです。
とても丈夫で飼育も難しくない魚なので、飼育初心者でも無理なく飼うことができるでしょう。
元々群れで生活する生き物なので、何匹か飼って、その生態を観察しても面白いでしょう。