水と水槽、この2つが無ければ金魚の飼育は出来ません。
水なら後から変える事は出来ますが、水槽は一度買ってしまうとそうはいきません。
折角お金を払って飼うのであればこれから先もずっと使える水槽が欲しいですよね。
そこで今回は水槽を選ぶ際のポイントをまとめました。
取り敢えず大きいものを
初心者は水槽を購入する際にはどうしてもコンパクトな物を選んでしまいがちです。
小型水槽もお洒落でインテリアに合う物も多いですが、金魚を飼う際はなるべく大きな水槽を購入する事をオススメします。
何故なら金魚を飼っている内に欲が出てきて、数や種類を増やしていってしまう事が多いからです。
また小型水槽より大型の水槽の方が魚には住みやすいですし水質や水温が変化しにくいので管理も後々楽になります。
初めての方は取り敢えず大きい水槽を検討してみては如何でしょうか。
金魚鉢か、水槽か
金魚と言えば金魚鉢を連想する方は多いと思います。
金魚鉢の中を泳ぐ金魚は優雅で、昔からの日本の風物詩とも言えるでしょう。
しかし金魚鉢には酸素供給の機材が取り付けられない事が多いです。
また金魚鉢の容量は大体2リットル前後が多いと言われています。
勿論大きい物を買えばそれだけ水量は入りますが、大きい金魚鉢は珍しい様です。
金魚1匹に必要な水量が約1.5リットルと言われているので、金魚鉢には1匹しか入れられないでしょう。
水替えがし易いというメリットもありますが、水質の悪化や水温の変化が大きい等のデメリットもある為、金魚を長生きさせたいなら水槽で飼育する事をオススメします。
勿論金魚鉢にしか無い魅力もありますので、金魚鉢での飼育を試されるのも良いでしょう。
水槽は金魚の数と大きさで
水槽に入れられる金魚には限りがあります。
小さな水槽に金魚を沢山入れれば過密状態になり酸欠やストレスの原因にもなります。
また数匹だけでも、大きな金魚ならはやり酸欠になってしまいます。
ではどの水槽にどの位の数の金魚を入れれば良いのでしょうか。
その目安としては、25リットル水が入る水槽なら3~4㎝の小型金魚なら6~8匹、7~8㎝前後なら3匹で、水槽サイズは45㎝程度です。
60リットル水が入る水槽なら小型金魚なら15匹前後、10㎝以上の金魚でも5匹ほど入れられ、水槽サイズは60㎝程度です。
金魚は丈夫で酸欠にもなりにくい魚ですので、多少多くても良いかもしれませんが、気になる様でしたら熱帯魚ショップの店員さんに相談してみましょう。
置き場所ごとの水槽の選び方
水槽を家のどの位置に置くかによっても選び方は異なります。
水は1リットル1kgの重さになります。
60㎝や90㎝の水槽になると総重量100kgを超える水槽も珍しくありません。
そんなに重い水槽を築50年以上の床がミシミシ鳴る家の2階に置いたりしたら床が壊れてしまいます。
そこまでいかなくても、洗面所まで遠い場所に水槽を置いてしまうと水替えの際に苦労します。
水がたっぷり入ったバケツを持って洗面所まで往復、途中で転んでしまったら大惨事です。
洗面所まで遠い部屋に水槽を設置するなら小さなものが無難です。
大型水槽は給水・排水がし易い場所に設置する事をオススメします。
セットか単体か
最近では水槽単体ではなくセットで販売しているものも見掛けます。
セットですと値段も安くてすぐに飼育を始められますので初心者の方にはセットがオススメです。
しかしセットですと自分で機材が選べない為、後々になって機材を揃えて余計にお金が掛かった、何て事も有り得ます。
本格的にアクアリウムを勉強していこうとする方やコダワリが有る方は、セットよりも単体で購入して機材も揃えていった方が良いかもしれません。
アクリルとガラスは大きさによって
水槽には大きく分けて2種類あります。
アクリル水槽とガラス水槽です。
両者にはどの様な違いがあるのでしょうか。
まずアクリル水槽ですが、一番の特徴は「軽さ」です。
ガラス水槽の様な重さが無くて、かつ丈夫で耐久性がある造りをしています。
欠点としては変形し易く傷が付き易いと言った傾向が有りますが、大型水槽の購入を検討されている場合はアクリル水槽がオススメです。
次にガラス水槽ですが、一番の特徴は「変化しにくい」事です。
傷が付き難く、年数が経っても変色や透明度の変化がしにくく、また膨張や変形もほとんど無いです。
欠点としては割れ易くて重いと言った点がありますが、小型や中型水槽を検討されている場合はガラス水槽をオススメします。
水槽の選び方としては飼う数と場所と値段の3点がポイント
水槽を購入する際の選び方として「どの位の大きさの金魚を何匹飼うのか」「何処に置くのか」「値段」の3点を基準に考えます。
また水槽は仕舞う際にも場所を取るので、長く使うかどうかも考えて購入を検討した方が良いでしょう。
キレイで優雅に泳ぐ金魚でも、入れる水槽と合っていなければその魅力を最大限引き出す事は出来ません。
水槽は適当に選ぶのではなく、是非一考してから購入してみましょう。
それだけで貴方と金魚との生活はより快適なものとなるはずです。