観賞用に熱帯魚やメダカなどを飼っている方も多いことでしょう。

そんなときに水槽の中にタニシなどを入れている場合もあります。

また、入れずに水槽を維持している方もいます。

メダカの水槽の中にタニシを入れるメリットはどんなものがあるのでしょうか。

水槽の壁面をキレイにしてくれる

水槽で魚を飼うと、どうしても壁面にコケなどの緑色が付着してきてしまう。

見た目にも、環境的にも問題があり、取ったり防止したりしたくなるのが本音です。

自分で頻繁に水替えをして、水槽全体の掃除をしっかりして、水槽内の水の状態の管理をしっかりしておけば、そう簡単にはコケが付着してくることもないと思います。

ところが、そうはいってもなかなか実行できないのが人間の弱さかなとも思います。

仕事で忙しかったり、まあいいいか、あとでなどと思っているうちに気づけば水槽の壁面は緑一色なんてこともあるのではないかと思います。

そんなときに助けになるのが、タニシです。

数匹入れておくだけで自分でガラス面に張り付いて、コケをしっかり食べてくれます。

食べるというよりはこそぎ取る、なめ取るといった感じでしょうが、結構キレイにしてくれます。

小さな水槽であれば、タニシ数匹で十分に効果が出ると思います。

あまり入れすぎると逆効果にもなりますので注意してください。

また、見えないところもどんどん食べてくれるので予防的なこともしてくれると思います。

しかし、欠点もあります。

すべてキレイに壁面をキレイにしてくれるかと言えばそうではありません。

よく見れば緑の筋が残っていたり、キレイにしてくれない面が出てきたり、すみっこや角の方はどうしてもコケがそのまま残ってしまいがちです。

ですから、タニシさえ入れておけばいつもピカピカということはあり得ません。

やはり、折を見てしっかり水替えをして、壁面をしっかり磨いていかなければ快適な環境は維持できません。

水槽内の余分なごみを処理してくれる

壁と同様に水槽全体のごみも食べてキレイにしてくれます。

魚の食べ残したエサやフンなどです。

多すぎないようにとエサはあげているつもりでも、ついついあげすぎて食べきれずに底に沈んでいることがよくあります。

それが腐敗して水の汚れにつながることも多いと思います。

また、魚のフンも同様に水の汚れにつながります。

これらの余分なごみもタニシが食べることで、ずいぶんキレイになっていると思います。

おおきなごみは分解され、小さくなり、それをさらに微生物が分解することでキレイな水環境につながる。

リサイクルの大事な部分を担っているわけです。

また死んだ魚や枯れた水草も同様に食べて、分解してくれます。

あっ死んでいるなと思って次の日になると、もうその死骸がなくなっているほどです。

ものすごい速さで捕食していくのだなというのがよくわかります。

水槽の中の掃除屋さんとして、タニシは活躍してくれます。

しかし、前述同様に完全にキレイにしてくれるものではありません。

過度に期待せずに、丁寧に愛情をもって世話を続けていくことが一番重要です。

特にエサの食べ残しはどんどんたまっていくもので、水草や水中の石などのかげにたくさんたまっていることが多いものです。

さらにタニシ自身が増えすぎて、水の汚れを助長してしまうこともあります。

タニシ自身も排泄をして、水の汚れの原因を作っているからです。

既定の水質をキープしたり、タニシそのものを取ることで数をキープし、環境を整えていきましょう。

気を付けないとタニシはあっという間に増えてしまいます。

水環境が少し変わっただけでも、数は1日で大きく変化することは肝に銘じておかなければなりません。

水質改善の薬物などを利用して、水質をキープ、改善していくことも大切になります。

自然の環境の象徴になる

これは好みの問題になりますが、タニシが水槽の中にいると、その水環境が整っているのだなというバロメーターになります。

過度に多くなったり、全滅したりというのはどこかその水槽の水環境に問題があります。

水の汚れ、水質、ペーハー、魚や水草の様子など原因を疑ってみなければなりません。

タニシがいいくらいの数水槽の中にいると、見た目にも自然に近い感じがして、いい気分になることも多いと思います。

しかし、メダカなどの魚を見たい、タニシが多いと気持ち悪いという人もいます。

個人の価値観なのでこれもデメリットと言えばデメリットなのかもしれません。

よくみるとかわいいとは思います。

メダカの水槽にタニシを入れてみよう

きわめて繊細なバランスの上に水槽の水環境は成り立っています。

浄水機、投薬などなどで汚れや酸素量などの管理は楽になったとはいえ、やはり気を付けて見ることで、汚れやちょっとした魚の変化に気をつけていかなければなりません。

それがメダカなどの魚やタニシ、水草などの命を飼う者のつとめと言えます。

そうしたことを気遣いながらメダカの水槽にタニシを入れてみましょう。