犬には換毛期という毛の生え変わるタイミングが定期的にあります。
そうしたときに一時的に、抜け毛が多くなったりするものです。
しかし、そうした毛とは別に、ヒゲはあまり抜けたりすることはありません。
では、犬のヒゲが抜けてしまうときには、どのような原因があるのでしょうか。
自然に犬のヒゲは生え変わる
人間にも同じことがいえるのですが、毛には抜けたり生えたりする周期があります。
毛が成長する期間、そして成長を終えて徐々に弱る期間。
さらには毛根から毛が離れて、抜けるのを待つ期間というのがあります。
このようなサイクルはもちろんヒゲにもあり、時間が経てばどんな毛も抜けてしまいます。
ヒゲは一本一本が太く、被毛に比べると圧倒的に本数が少ないです。
そのため、一本抜けてしまっただけでも「あれ?」と思ってしまいます。
しかし、こうしたサイクルがあり、抜けるのが自然です。
犬のヒゲも、普段はしっかりと根元でくっついているので、引っ張ると痛いものです。
ですので、抜けるものだからといって、むやみに引っ張るのはやめましょう。
犬がヒゲを掻いたりして抜けてしまう
当然、しっかりと生えているヒゲを抜けばとても痛いものです。
犬のヒゲも、根元はしっかりと繋がっています。
さらに毛根には感覚があるので、無理やり抜く痛みは想像以上の痛さのはずです。
しかし、ときどき、自分で顔を掻いたり、他の犬と戯れているときに引っ張られて抜けてしまうこともあります。
ふとしたときに「あれ、ヒゲが抜けてる」と気がつくこともあります。
こういうときには、他にケガがないかなど、犬に異変がないかを観察するようにしましょう。
ヒゲも毛の一種なので、やはり引っ張れば抜けてしまいます。
他の毛よりも、しっかりと生えているので、引っ張って抜けたときに炎症を起こしていないかが心配です。
また、バランス感覚が狂うこともあるので、歩いたり運動するときに異変がないかを見てあげましょう。
犬のヒゲの役割
そもそも犬のヒゲには、どんな役割があるか知っていますか?
猫のヒゲには平衡感覚や、ものを察知するレーダーのような機能があるといわれています。
そのため、猫のヒゲは切ってはいけないというのは、広く知られていますよね。
では、犬のヒゲはどうかというと、猫のヒゲと同じような機能はあります。
しかし、それほど発達しているわけではなく、ほとんど機能していないといわれています。
犬のヒゲの必要性はいろいろと意見が分かれますが、なくても困らない犬が多くなります。
しかし、ヒゲの根元にはちゃんと神経に繋がっています。
そのため、顔周辺にあるものを察知したりするのに役立っていることもあります。
ヒゲを触ると反射的に目を閉じる犬も多いので、そうした感覚器官であるのは変わりありません。
犬のヒゲが抜けても基本的に心配する必要はない
犬のヒゲが抜いていることに気が付いても、特に心配する必要はありません。
先ほど紹介したように、自然に抜けたり、ちょっとしたことで引っ張られて抜けることはあります。
しかし、抜けてしまったからといって、すぐに病気を疑うこともありません。
犬のヒゲは、トリミングでカットしてしまうこともあります。
ヒゲの役割については、簡単に紹介しましたが、あまり重要な機能があるわけではありません。
ですので、ないから困るというものでもないのです。
しかし、だからといって、抜いたり切ったりするのも問題がないわけではありません。
引っ張ればそれなりに痛いですし、毛穴が炎症を起こすこともあります。
また、犬によってはものにぶつかるようになったり、影響の出る犬もいたりします。
抜けたヒゲは生え変わる
結局のところ、自然に抜けたり、偶然抜けてしまったようなヒゲはあまり気にする必要はありません。
抜けることもあるし、抜けてもそれほど心配しないようにしましょう。
犬のヒゲの役割や機能を知れば、少しは安心できるのではないでしょうか。
また、こうして抜けたヒゲも、自然とまた生えてくるようになります。
毛の生え変わるサイクルがあるので、他の毛よりも時間がかかることがあります。
しかし、毛穴からしばらく生えていなくても、不思議なことではないのです。
加えて、高齢になってくると抜けたヒゲが、そのまま生えてこなくなることもあります。
これは老化現象の一つですので、深刻に考える必要はありません。
もともとヒゲの少ない犬もいるので、それほど重要なものではないのだと考えるようにしましょう。
犬のヒゲが抜けてしまった原因を知ろう
あまり普段から犬のヒゲを注視することもないでしょう。
しかし、一本一本が太めでしっかりとしているので、抜けたときにはちょっと気になるかもしれません。
ですが、ヒゲの毛の一つですので、自然と抜けたり、引っ張れば抜けてしまうものです。
抜けてもまたしっかりと生えてくるので、これといって心配することはなさそうです。
ただし、だからと言ってわざと引っ張ったり抜いたりすると、犬も痛がりますし、怒ったりするのでやめておきましょうね。