犬の安楽死を判断するポイントやタイミングとは

最終更新日:2018年9月28日

あまり考えたくないと思う人もいるかもしれませんが、犬の安楽死を選択するのはどのような状況なのでしょうか。

そうした状況というのは、本当にさまざまなシチュエーションが考えられます。

長くいっしょに過ごしてきた愛着のある犬であれば、する・しないを簡単に決めることはできませんよね。

ですが、もしそういう状況に置かれたときに、どういったことをボーダーとして考えればよいのでしょうか。

今回は、安楽死を選択するときのポイントについてご紹介します。

1.医師に勧められたとき

安楽死という選択肢が出るのは、犬の命がとても重篤な状態にあるときです。

例えば、大きなケガをしてしまったり、病気がかなり進行してしまったり…。

多くの場合には、動物病院にかかり、医師の診察を受けているようなときになるでしょう。

まず基本的なことではありますが、実際に投薬をして安楽死の処置ができるのは獣医さんのみです。

ですので、獣医さんから犬の状態や回復の見込みなどの説明を受け、その中で提案されることになるでしょう。

飼い主が安楽死について真剣に検討するのは、このタイミングと言えます。

獣医は、きっと私たちよりもたくさんのペットたちの最期を見てきています。

医療の知識や技術だけでなく、経験からそうした提案をしてくれることもあるでしょう。

では、実際にはどのような状況になると、安楽死の選択が視野に入るようになるのでしょうか。

2.手の施しようがないとき

一つのポイントとしては、治療による回復が見込めないような状態のときです。

ペット医療も日々発展や進化を遂げていますが、それでも手の施しようがない状態というものもあります。

そうしたときには、どうやって死を迎えるかということに着目されるようになります。

場合によっては、治療することが、犬にとって大きな苦痛になったりすることがあります。

自由に動かない体や、看護や投薬なしでは生命活動を維持できないような状態になることもあります。

このような状態で、ずっと生き続けているのが犬にとって良いのかどうか、考えることになるでしょう。

痛みや苦痛を感じながら長い時間を生きることが、飼い主と過ごす時間よりも犬にとって大きな幸せになるかどうか…。

このまま病状が進行すれば、そうした状況になることが考えられるときにどうするか…。

犬にとって、生きることが辛くないのはどんな状態か考えてみるとよいでしょう。

また、最終的には医師の判断を聞いてから考えましょう。

3.自力で食事ができなくなったとき

犬の体が自由に動かなくなったり、体の機能が著しく損なわれたときには、人の手を借りなければ生きていけない状況というのも起こりえます。

程度によってどう判断するかは違ってくるものですが、何を基準に考えるべきかは悩ましいものです。

そうしたときのボーダーとして、自分でエサを食べることができなくなったときというのが一つの指標となることがあります。

家族のように思って、普段は犬を野生動物として意識することはあまりないかもしれません。

しかし、野生の世界では「エサが食べられない」ということは「死」を意味します。

自分で食事ができなければ、飼い主による介護や点滴などの看護が必要になりますよね。

あなたは、動物として自力で生きていけない状態を犬をどう考えますか。

どのラインでまだ生きていける命か、そうでないのかを判断するべきかは意見が分かれるところです。

しかし、自力で食事ができるかできないかというのを、一つの参考にしてみるのも良いでしょう。

これも、最後には獣医師に確認をとりましょう。

4.家族や周囲に負担をかけるようになったとき

例えば、とても重い病状で、24時間の監視や介護が必要な場合を考えて見ましょう。

こういうときには飼い主にも大きな負担がかかり、また病院などで過ごす必要が出てくるかもしれません。

長く続けば飼い主が疲労してしまったり、高額な医療費になるということも考えられます。

また、最近では長生きの犬も増えてきて、痴呆を発症する犬も見られるようになりました。

痴呆が進行すると、昼夜を問わず吠えたり、急に攻撃的な行動に出ることもあります。

そうなると、飼い主だけでなく、ご近所などにも大きな迷惑をかけるようなこともあったりします。

このように、飼い主や周囲にとって、犬の病状が非常に大きな影響を持つ場合にも、安楽死という選択肢が出てくるでしょう。

「生きていてくれれば、それだけで…」と思っていても、人に危害を加えたりする場合には保健所からの指導も入ります。

もし自分が犬と同じような状態になったときに、他人にそうしたストレスや負担を求めるかどうか考えてみましょう。

ただ、これは飼い主のエゴと言えるので、最後には獣医師に確認をとりましょう。

5.じっくり考えて、じっくり獣医師に相談

犬の安楽死については、決して簡単に決断できるものではないでしょう。

愛犬が愛犬らしく生きられないときには、どうするのがいちばん良いかを考える場面も出てきます。

希望を伝えられない犬だからこそ、飼い主がじっくりと考えていく必要があります。

ですので、まずは獣医さんとよく相談するようにしましょう。

安易に安楽死を勧めることはないと思いますが、今後の病状などを把握するのも大切なことです。

正しい判断ができるように、きちんと説明を受けることや、疑問を解消しておくのが良いでしょう。

いくつかの基準となるポイントを紹介しましたが、状況は人や犬によってまちまちでしょう。

正解を見つけることはできなくても、よりよい答えが導けるように考慮を重ねるようにしましょう。

答えを出すまでに思い悩むことも、愛犬への愛情と言えるかもしれません。

犬を安楽死させたほうがいいタイミングとは

愛犬は尊い存在だからこそ、安楽死の選択にはきっと多くの迷いが生じることでしょう。

何がよいのかわかっていても、思うように気持ちの整理がつかなかったりすることもあります。

しかし、忘れてはならないのは、犬にとって何が幸せなのかを考えることです。

納得のできる答えを探して見てくださいね。

また、必ず事前に獣医の方と相談をしましょう。

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