猫が猫砂を食べてしまうとお腹の中で猫砂が水分を吸収し、膨らんだり固まってしまい排出できなくなってしまうため、病気の原因になります。
猫砂を食べてしまう原因は様々です。
ここで紹介する色々な方法を試して猫砂を食べさせないようにしましょう。
猫に十分なエサや好物をあげる
猫が猫砂を食べてしまったら、まずいつも与えているキャットフードをチェックしましょう。
猫砂を食べてしまうのは、年齢や体重に対して十分な栄養が与えられていないからかもしれません。
猫は不足している栄養を補うために猫砂を食べてしまうことがあります。
栄養が不足していないか、また偏りはないか一度キャットフードを見直してみましょう。
成長期の子猫は成猫より多くの栄養を必要とします。
子猫によってはフードに記載されている適正な量では栄養が足りていないこともあります。
成長期の子猫には記載されている量よりすこし多めにフードを与えてみましょう。
キャットフードはカロリーだけでなく鉄分やミネラルも適切に摂取できているか確認してください。
好き嫌いが激しく決まったキャットフードしか食べない猫なら、好物やおやつを与えて足りない栄養素を補足してあげましょう。
猫砂の種類を変える
猫砂は、固まりやすい鉱物系やそのままトイレに流せる紙製など特徴に合わせて色々な素材から作られています。
自分の生活に合った猫砂が利用できるのは大変便利ですが、素材によっては猫にとって香りや噛み心地が良く、猫砂を食べてしまう原因になっている場合があります。
おからからできた猫砂は、鉱物系などの他の猫砂より食べてしまっても比較的安全なため、異食癖のある猫にはオススメの猫砂です。
しかし、香りのよいパルプやおから系の猫砂は、猫によってはかえって誤食してしまいやすい猫砂でもあります。
パルプやおからのような有機的な猫砂を使っているなら、鉱物系の猫砂に変えてみましょう。
紙製や鉱物系の猫砂に変えるだけで誤食をやめさせられる場合もあります。
また鉱物系からおから系の猫砂に変えても、噛み心地が変わり、同様に効果的です。
猫砂の噛み心地が変わるだけでも、抑止効果があります。
警戒心の強い猫によっては、猫砂の種類を大きく変えてしまうとトイレをしなくなってしまうこともあります。
その場合は同じおから系の猫砂でも、猫の口に入れにくい粒の大きなものに変えるだけでも効果的です。
猫のストレスを発散させる
猫砂を食べてしまうのは、心の病気が原因の場合もあります。
猫の生活を観察してストレスになっている要因はないか探してみましょう。
ストレスの原因を放置して悪化させてしまうと猫砂の誤食だけでなく他の問題も増えてしまうかもしれません。
トイレ以外でウンチをしてしまったり、気が荒くなったり、グルーミングしすぎて禿げるなど問題が増えてしまう前にストレスを解消してあげましょう。
家に一匹でいる寂しさや遊びが足りないことによる運動不足、環境の変化など猫のストレスの原因は様々です。
子猫のうちは特に部屋に自分だけの状態が長く続くと不安を感じてしまいます。
普段一匹にさせていることが多いなら、できるだけ一緒に過ごす時間を作ったり、一緒にいる時間に思いっきり遊んであげるようにしましょう。
部屋の模様替えや引っ越し、新しい猫を迎える時など、大きな環境の変化も猫にはストレスになります。
できるだけ環境を変化させないであげることが一番ですが、難しい場合は猫用のちぐらやケージのような、猫が安心して落ち着ける空間を用意してあげると良いでしょう。
獣医さんに相談する
猫砂を食べてしまうのは、糖尿や回虫症等の病気の兆候も考えられます。
たくさん食べるのに痩せていたり、ウンチやオシッコの状態が悪いなど他にも気になる点があるなら、できるだけ早く獣医さんに診てもらいましょう。
猫の罹る病気には、他の猫だけでなく人に感染するものもあります。
自分で判断せずにきちんと診てもらうことが大切です。
猫砂を食べてしまう原因は、他に老化も考えられます。
年齢を重ねて突然猫砂を食べるようになってしまったなら認知症が始まったのかもしれません。
認知症の場合、早めに対策することが進行を遅らせるためには重要です。
早め早めに獣医さんに相談しましょう。
認知症が原因の場合、猫自身に異食をやめさせることはほとんど不可能だと考えましょう。
猫砂を使わずにペット用のトイレシートを利用したり、猫の口にトイレ砂が入らないよう猫砂の上に網を敷く等の対策をとりましょう。
猫砂を食べてしまっても叱らないことが大切
猫に猫砂を食べることをやめさせたい時、最もしてはいけないことは猫を大きな声で叱ったり犬のようにしつけようとすることです。
猫は犬と違い叱られてもそれを理解することができません。
ストレスになるだけでなく飼い主との信頼関係を悪化させてしまいます。
猫が猫砂を食べてしまうのをやめさせる時は、猫砂を食べなくても良いように猫に合わせた環境を作ってあげるという意識で挑みましょう。