愛鳥家さん達に話を聞くと実に様々な「かわいい鳥」の話を聞くことができます。
ヨウムを飼っている人ならヨウム、それがカナリアだったり文鳥だったり、すごいところではコンゴウインコだったりと実にいろいろです。
残念ながら、飼い主さんにとって「かわいい鳥」でも見る人みんなが同じように感じるとは限りません。
「すごい」「かっこいい」「キレイ」などという形容詞はもらえても、「かわいい」はない場合もあります。
ところが一方で、見る人みんなが「かわいい鳥」というまるでアイドルのような鳥達もいるのです。
文鳥
桜・白・シナモン・シルバーといろいろな羽色があり、人にも懐きやすく活動的で賢い文鳥は手乗り鳥としても代表格です。
丈夫で難しい飼育方法も大掛かりな設備も必要ありません。
飼い主の手の中で眠ってしまって「文鳥餅」などと言われている文鳥の写真を見たことのある人も多いでしょう。
飼い主に対して情熱的な愛情を示す鳥としても有名です。
好奇心旺盛なコミカルな仕草も見ていて飽きることがありません。
文鳥はスズメほどの大きさながら、気が強い一面もあり他の種類の鳥と一緒に飼育すると「いじめっ子」になることもあります。
寿命は約7~8年ほど、上手に飼育すれば10年ほど一緒に暮らすことができます。
ウロコインコ
代表的なのはホオミドリアカオウロコインコです。
他にも、頬と胸の部分にメタリックブルーの羽入りがあるアオシンジュウロコインコ、パイナップルカラーなどのバリエーションがあります。
目の周りが白いので、よけいに目が大きく見えるために愛嬌のある顔が可愛らしい鳥です。
好奇心旺盛で人懐っこい性格の個体が多く、身体全体を触られても平気な鳥も多いと言われています。
たくさんの人と上手に仲良くできる鳥です。
飼い主の手のひらであおむけに転がるいわゆる「ニギコロ」ができる鳥も多いです。
また、自分だけで遊んでいるときにもケージの底であおむけに転がってみたり、あおむけのままお昼寝するというような「鳥らしくない」様子も楽しむことができます。
尾羽をのぞく身体自体は手のひらにすっぽりと収まる小さいサイズですが、知能が高くいろいろな芸を教えることもできます。
寿命は約10年ですが、上手に飼育すると30年近く生きることができると言われています。
オカメインコ
頬っぺたにある赤くて丸い模様が愛嬌たっぷりのオカメインコは、インコという名前がついていますが「一番小さいオウム」です。
オカメインコにもノーマルカラー以外にルチノー、ホワイトフェイスといった羽色があります。
ホワイトフェイスは文字通り顔に赤い模様がなくて「白い顔」のオカメインコになっています。
オウムではあるものの、穏やかな性質・手頃なサイズ・甘えん坊になることが多い性格が人気の鳥となっています。
他の鳥と一緒に飼育してもいじめたりすることがありません。
神経質な部分もあり、真夜中に突然ケージの中で暴れたりする「おかめパニック」を起こすこともあります。
寿命は約15年から20年と言われています。
マメルリハインコ
基本のグリーン以外にブルーなどの色変わりもある小さいインコです。
ずんぐりむっくりした身体で尾羽も短く、丸っこいイメージが可愛い鳥です。
活発に動き回り、好奇心旺盛な性格の鳥が多いですが、臆病なくらいに用心深い性質の鳥もあります。
鳴き声も大きくなく、羽色も美しいので観賞用としても人気があります。
かわいい外観とは別に、気の合わない鳥同士はものすごいケンカをしたりすることがあるので、複数飼育するときには相性の確認をする必要があります。
根気よく教えればおしゃべりする鳥もいます。
寿命は約20年とされています。
コザクラインコ
英名はラブバードとされるくらいパートナーに示す愛情の深いことで有名な鳥です。
基本はグリーンですが、いろいろな色変わりの羽色があります。
愛情のパートナーが飼い主になると、自分と飼い主の間に入ってくる人・動物・他の鳥にすごい焼きもちを焼いたりすることでも有名な鳥でもあります。
愛情深さと飼い主にべたべたになるくらいの甘えん坊になること、丸っこい身体が魅力の鳥です。
しかし気の強い一面があって、ライバルと見なした人や動物に対し、攻撃的になることもある鳥です。
十分に時間をとって相手をしてあげないと、毛引きや大きな声での呼び鳴きなどの問題行動に走りやすいとも言われています。
寿命は約10~15年ほどです。
ペットとして人気なかわいい鳥たち
どの鳥も「誰が見てもかわいいと言われる鳥」ですが、一緒に暮らしてみるといろいろな個性があります。
気が強いとされる種類も多いので、他の鳥と一緒に飼育するときには相性を確かめる・放鳥時間を別々にするなどの工夫が必要になることもあるでしょう。
かわいくてもおもちゃではなく、生きた鳥です。
10年近く生活を共にする必要があること、世話の手間や費用がかかること、騒音対策、鳥に構ってあげられる時間がとれるのかどうかなど。
お迎えを検討する場合、これらを検討する必要があることを忘れないで下さい。