さて、皆さんは犬の泥パックというのをご存知でしょうか。
犬の毛並みにツヤを出したり、皮膚のマッサージのために、泥パックによるトリートメントをするというのが徐々に広まってきています。
トリミングサロンだけでなく、自宅でできる泥パックもあり、今ではたくさんの製品が店頭に並ぶようになってきています。
そうした中で、愛犬にはどんな泥パックを使ってあげるのが良いのか、その選び方についてまとめてみました。
目的別に犬用泥パックを考える
まだまだトリミングほど一般的とは言えませんが、犬への泥パックも珍しいものではなくなってきました。
いまでは普通にペットショップやオンラインショップで、家庭用の泥パックが購入できます。
その一方で、いろいろなものがある中で、どれがいいのか迷ってしまうこともあると思います。
同じように見える泥パックの何が違うのか、よくわからずに困ってしまう人も多くいるでしょう。
まず、犬用の泥パックを選ぶときには大きく2つのポイントがあります。
一つは使用されている泥の種類です。
泥の種類によって期待できる効果や作用が異なるので、これはとても大切な要素と言えます。
もう一つは、泥以外に含まれている成分の違いです。
プラスアルファの効果や、犬の肌の刺激などを考えて選んであげる必要があります。
スキンケアにはガスール
ガスールというのはモロッコで取れる粘土のことで、とても多くのミネラルが含まれています。
泥と聞いてイメージするドロドロとした感じではなく、比較的マイルドなものが多いのが特徴です。
粉末状にしたものに水を含ませたガスールはとてもなめらかな手触りになります。
使用感か軽いということもあり、シャンプーに近い感覚で試せる泥パックです。
ガスールを使うと、皮膚の保湿効果や老廃物や汚れを落とす効果があります。
汚れを落としたり、新陳代謝を高める効果は、ほぼすべての泥パックに共通しています。
しかし、最大の特徴は洗いながら保湿ができることで、普段のシャンプーのプラスアルファとしての効果が見込めます。
皮膚への負担も少ないので、初めての泥パックデビューでも試しやすい泥だと言えます。
ハリがないときにはフレンチクレイ
フレンチクレイは、私たち人間の使う泥パックでもおなじみですよね。
とても細かい粒子のクレイで、低刺激で敏感な肌にも使いやすいというのが特徴です。
美容グッズとして馴染みがあることから、抵抗なく、安心して使うことができますよね。
先に紹介したガスールと比較すると、どちらかと肌質の改善に役立つ泥の種類です。
少し砂感が残るフレンチクレイは、使うことによって皮膚の代謝を促す効果が期待できます。
ときどき行ってあげることで、犬の皮膚への良いマッサージになります。
また、フレンチクレイを使うのは「ハリやツヤが衰えたかな?」というときがオススメです。
アンチエイジング効果があると言われ、健康な皮膚の状態へ近付けるのに役立ちます。
浸透を助けるケイ素
泥の種類以外では、ケイ素が含まれている泥パックを選ぶというのもポイントです。
というのも、泥パックの効果をさらに高めるために一役買っているのが、このケイ素です。
ケイ素は皮膚への浸透力が高いのが大きな特徴です。
これによってコラーゲンに優しく働きかけて、肌のハリや肌質の改善に繋がると言われています。
犬も人間と同じように、紫外線によって皮膚にダメージを受けています。
特に犬の皮膚はデリケートで、さまざまな皮膚疾患とは切っても切れない縁があります。
そうした紫外線によって、コラーゲンも失われてしまい、これが皮膚のダメージと成ってしまいます。
毛並みだけでなく、皮膚のハリツヤや健康な皮膚の維持のためにも、紫外線対策は忘れずにしておきたいものです。
添加物に気をつけて
たくさんある犬用の泥パックには、さまざまな工夫が凝らされているものが多くあります。
しかし、気をつけたいのは、あくまで犬のためにやってあげるトリートメントだということです。
着色料などを含んだものもありますが、こうしたものはアレルギーや皮膚へのダメージが心配されます。
犬の皮膚は人間以上にデリケートなので、添加物には注意してあげる必要があります。
添加物のアレルギーでは、着色料以外にも、保存料や香料にも気を付けたいものです。
なるべく余分な添加物が含まれていないものがよいというのは、人も犬も同じです。
パックと同時にアロママッサージのような効果ができるように、香料を使っているものも多く存在します。
しかし、犬は人の何倍も嗅覚が優れていることを考えれば、人工的な香料は避けたいものです。
犬用泥パックの選ぼう
次第に浸透しつつある泥パックですが、私たちのコスメと同じように、パック選びにはなかなか頭を悩ませそうです。
いくつもある中から、どれが良いのかを選ぶのも、ペットのことを思えば思うほど悩みが大きくなるのではないでしょうか。
しかし、大切なのは犬の皮膚はとても敏感であるという基本中の基本です。
「何のために泥パックをしてあげるのか」といことを念頭に、きちんと犬のことを考えたものを選ぶようにしましょう。
きちんと選んであげれば、その効果をきちんと実感できるはずですよ。