犬や猫を飼う人にとって避けて通れないのは「ノミ」の駆除・予防ですよね。
首にたらすタイプや飲み薬で対策をしている方が多いと思いますが、皮膚の弱い子やアレルギーのある子よっては使えない場合もあります。
やはり薬品なので不安もありますよね。
今回は薬品を使わずにわが子に安心な方法でノミを撃退する方法をご紹介します。
ペットを洗う
犬や猫を洗うのって意外に大変で、なかなか自分で洗うのをためらう方もいるかもしれません。
しかし、ノミを見かけたらまずはそのペット自身を洗いましょう。
よくシャンプーはあまり効果がないと見かけたりもします。
それは効果がないのではなく、シャンプーをしても洗いきれてない場所にノミが逃げたりと、完全に洗い落とすことが難しいからです。
ですが、その場にいるノミを少しでも駆除しなければ卵は次々に生まれ、大変なことになります。
まずノミを見つけたらペットを良く洗い、ドライヤー等でよく乾かし清潔に保ってあげるようにしましょう。
ノミ取り櫛を使う
こんな簡単な方法で?と思われるかもしれませんが、効果が抜群なのがこのノミ取り櫛です。
特にシャンプーをし、よく身体を乾かした後にすると効果的です。
ホームセンターやネット等で簡単に手に入る上に、値段も手ごろで、ただ櫛でブラッシングするだけでどんどんノミがとれるのが魅力です。
目でノミを確認できる頃にはかなりのノミがいると想定されるため、一度ではとても取りきれないですが、毎日続けることでかなりの数をやっつけることができます。
また、ノミがいない子でもお散歩後や外で遊んだ後に使用することで、もしその時ノミがついてしまったとしてもすぐに駆除できるため、ノミの予防にもなります。
ここで注意なのが、ノミは生き物なので取った際にぴょんぴょんと逃げてしまうことです。
これでは意味がないので、必ずノミをとったらガムテープやコロコロ等の粘着テープにすぐくっつけて絶対に逃がさないようにしましょう。
ノミ取りの仕掛けで夜中に撃退
こちらはノミが光に集まる習性を利用したものです。
よく夏の夜になると街頭に虫が集まりますよね。
あれと同じようにノミも光に集まるため、光にノミが集まったところを粘着剤で動けなくし、捕まえます。
室内で飼っている犬や猫にノミがいた場合、高確率で部屋の色々なところにノミが潜んでいます。
夜中にこちらを置いておくことで広範囲のノミを駆除することができます。
商品として売ってもいますが、厚紙の上にガムテープ等の粘着面を上にした状態で置き、そこに小さなライトや蛍光灯の光をあてておくだけで効果が期待できます。
近くに売っていないという方は手づくりすることも可能です。
ノミ撃退スプレーを作ろう
ノミには嫌いな匂いがあります。
それを使ってノミを寄せ付けないスプレーを作る方法をご紹介します。
・柑橘系のスプレー
柑橘系(レモン、グレープフルーツ等)はノミの嫌いな香りです。
500mlの水にレモン(半分)やグレープフルーツ(1/4程度)をスライスしたものをいれ一日置いたものをボトルに移し替えて使います。
カーペットの下のフリーリングやペットのケージの掃除に使いましょう。
ただし、猫は柑橘系が苦手なので舐めたり、身体についたりしないように注意して使用しましょう。
部屋の掃除・洗濯
上記のものと同時進行で行わなければならないのが、部屋の掃除・洗濯です。
恐ろしいことに目に見える成虫のノミはその約5%程度しかいないのです。
つまり、残りの約95%がサナギや卵という隠れたノミです。
これではいくら成虫をとってもイタチごっこになってしまいます。
ノミ1匹見つけたら約20匹は卵やサナギとして隠れていると思って徹底的に掃除機をかけます。
特にペットが良く過ごす場所や、絨毯・カーペットの下、掃除機を怠りがちなソファの隙間等を毎日ひたすら掃除機がけをします。
紹介したスプレーを使っての掃除もノミが嫌がるのでオススメです。
またペット用品の洗濯はもちろん、カーペットや絨毯もできれば洗い、無理ならとにかく乾燥させましょう。
これは乾燥状態では卵からふ化できないためで、ノミの増殖を抑制します。
冬場は必然的に乾燥しますが、夏場は湿気がたまるので、除湿器等で除湿をしたり、扇風機をうまく使ったりしてペット周りの風通しを良くしましょう。
ノミの居心地の悪い環境を作ることが大切です。
ノミ撃退は一日にしてならず
ノミはどこにでもいるもので、一度入り込まれるとなかなか撃退することは難しいです。
しかし毎日の掃除やお手入れで、ノミからの脅威を格段に下げることができます。
見つけたら駆除、見つける前に予防を徹底し、人間にとってもペットにとっても居心地の良い環境を作ることが大切です。
※2018年3月12日 内容を一部削除しました。ご指摘いただきありがとうございます。