アクアリウムの始め方6ステップ

水の中を悠々と泳ぐ魚たちを見ていると癒されますよね。

癒し目的以外にも、生き物を飼うのが好きな人、水が流れる音が心地いい等、様々な目的でアクアリウムに興味を抱く人は多いと思います。

しかし生き物を飼うわけですから、躊躇してしまう方や、どの様に始めたらいいか分らない方も多いと思います。

ここではアクアリウムに興味がある方の為に、アクアリウムの始め方について書いていきます。

淡水か、海水かを決める

アクアリウムは大きく分けて2種類あります。

それは「淡水」か「海水」です。

どちらのアクアリウムにするかによって、用意する物も異なってきます。

アクアリウム初心者の方は、まず淡水から始めてみる事をオススメします。

淡水魚は海水魚と比べると飼育が楽なものも多く、手軽に始められやすいからです。

淡水のアクアリウムの魅力はやはり飼い易さとレイアウトの豊富さでしょう。

海水のアクアリウムと比べると、淡水は使える水草や石材などが豊富で、また淡水魚は取り扱っているショップも多いので安価で入手しやすいです。

水草と流木などでレイアウトされた水槽は、魚がおまけに見えるほど美しいものも数多くあります。

しかしながら海水のアクアリウムも負けてはいません。

海水のアクアリウムの魅力は何といっても色取り取りの魚や、淡水にはいないサンゴや無脊椎動物でしょう。

青いライトに照らされた水槽は、まるで海の一部を切り取ってきたかの様な美しさと雄大さを感じる事が出来ます。

色取り取りの魚とサンゴはあなたの心をすっかり虜にしてしまうでしょう。

淡水にしろ海水にしろ、アクアリウムには甲乙付け難い魅力が詰まっています。

アクアリウムでどんな魚を飼うか決める

アクアリウムの醍醐味と言えば「魚の飼育」です。

淡水にしろ海水にしろ、まず初心者の方は飼い易い魚を選んだ方が良いでしょう。

淡水魚ならばオススメなのは「ネオンテトラ」や「ベタ」等が丈夫で飼い易いです。

海水魚ならば「スズメダイ」や「ハゼ」の仲間が丈夫で餌付けもし易いです。

魚は基本的にアクアリウムショップで購入しますが、中には自分で釣ってきた、採集してきた魚を飼育するアクアリストも大勢います。

買った魚ではなく、自分で捕まえて来た魚であれば、確かに愛着も人一倍でしょう。

もしも自分で魚を採集した魚を飼育する場合は、近くの漁業組合などに問い合わせて、採集してもいいかどうかを確かめてからにします。

海にしても川にしても、漁業権と言うものがありますので、気を付けましょう。

アクアリウムに必要な機材を購入する

当たり前のことですが、水槽が無ければアクアリウムを始める事は出来ません。

水槽の他にも濾過フィルター、ライト、カルキ抜き等の薬剤など、揃えるものは結構あります。

初めの内は何を揃えればいいのか分らないでしょうから、「水槽セット」を購入する事をオススメします。

取り敢えずは水槽セットがあれば最低限のアクアリウム環境を整えることは出来ます。

また初めの内は分らない事が多いでしょうから、余り高い機材は買わ無いようにした方が無難です。

高い機材は、ある程度知識が付いて、慣れてきてから購入する事をオススメします。

水作り

水槽を購入したら、魚が住める環境を作ります。

まずは水槽の底に洗った砂や砂利を敷きます。

水草を育てるのであれば、砂利は厚めに敷いた方が育てやすくなります。

次に水槽に水を入れますが、水槽に入れる水は必ず「カルキ抜き」や「コンディショナー」などで有害物質を取り除くようにします。

水道水には魚に取って有害な物質が多数混ざっているからです。

海水のアクアリウムにするのであれば、海水の元を入れて海水を作ります。

中には海から海水を持って来て使う人もいますが、あまりオススメしません。

天然の海水の中には多くの雑菌が含まれているので、後々病気の原因になる可能性があるからです。

水槽に水を入れ終わったら、いきなり水草や魚を入れるのではなく、空のまま濾過フィルターを回して水を循環させます。

立ち上げたばかりの水槽の水には「バクテリア」がいません。

バクテリアのいない水で魚を飼育するとすぐに水が濁ったり臭いがしたり、最悪の場合は魚が死んでしまいます。

水槽の水にバクテリアが発生するまで、少なくとも1ヶ月程かかると言われていますが、待ちきれない方は市販のバクテリア剤を入れれば、早くにバクテリアが発生します。

水草、石材でレイアウト

水作りが済んだならば、魚を入れるより先に、水草などを植えて水槽をレイアウトしましょう。

レイアウトの仕方は、ネットなどで検索すれば画像が出てきますので、そちらを参考にします。

淡水のアクアリウムの場合は水草を多めにして、流木や石などで渓流風やアマゾン風にするのが多い様です。

また水草を入れる場合は、植物育成効果のあるライトを用いると良いでしょう。

海水のアクアリウムの場合は、「ライブロック」と呼ばれる石を積み上げて岩礁風にしたり、サンゴ礁風にすることが多い様です。

またライブロックはバクテリアを多く含むものがほとんどで、魚の住みやすい環境作りに役立ってくれます。

アクアリウムに魚の投入

ここに来ていよいよ魚を投入します。

魚を水槽に入れる際にも、いきなり入れてはいけません。

まずは「水合わせ」と呼ばれる作業を行います。

魚の入った袋を水槽に浮かべて、袋の中の水の温度と水槽の水の温度が同じになるまで放って置きます。

水温が同じになったら、袋の中の水を少し捨てて、水槽の水を同量入れて10~30分程待ちます。

その後魚が平気な様であれば、また少し水を捨てて、水槽の水を入れます。

これを2~5回程繰り返して、魚の体調が良い様ならば水槽に投入します。

水槽に入れたばかりの魚は、新しい環境に慣れるまでは大人しくしている事が多いので、あまり構わない様にします。

また、餌やりも少しの間は控えた方が無難でしょう。

慣れていない内は魚も餌を食べてくれず、残ったエサが水の汚れになってしまうからです。

アクアリウムを始めてみよう

少し難しいと思った方もいるかもしれませんが、アクアリウムは手間暇をかけた分だけ輝き、より一層の癒しをあなたに与えてくれます。

見た目の美しさは勿論の事、魚は慣れてくれば、あなたに懐いて餌を欲しがってくる事さえあります。

そうなれば可愛いと思わないはずが有りません。

これを機に是非とも魅惑のアクアリウムの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。