ドジョウというのは比較的丈夫な生き物のために初心者でも飼いやすい生き物です。

水質や水温も特に気にすることもありません。

ドジョウ自体は田んぼや小川に生息していますので、捕まえるのも簡単です。

しかし簡単に飼えるからと言って、捕ってきてそのまま水槽にいれたまま放置しておいてもダメです。

飼育が簡単なドジョウでもいくつかの特徴があるので、それを知ったうえでドジョウの飼育を楽しみましょう。

水槽の底に敷く底砂を準備する

ドジョウを捕ってきた環境を再現したいのであれば、捕ってきた場所の泥を持ち帰って水槽の底に敷くのがベストです。

しかし田んぼで捕ったのであれば農薬が散布されている恐れがありますのでおすすめできません。

もしその水槽でドジョウと同時に他の生き物を飼うつもりなら、その農薬で死んでしまう恐れがあるからです。

それに田んぼは私有地ですので、勝手に持ち帰ることができません。

観賞用として飼うつもりであれば、ペットショップやホームセンターなどで売っている、粒の小さい砂を購入して敷き詰めるのがベストです。

見た目もキレイですし、泥だとドジョウが潜ってしまうと見えなくなってしまいますが、砂だとそういうことはありません。

泥が砂に変わってもドジョウ自体は影響はません。

エサを食べる時も砂ごと食べて、砂だけをエラから出すので、見ていてもとてもキレイです。

おまけに泥の場合は、泳いでいるうちに泥を巻き上げてしまうためにすぐ水が濁ってしまいますが、砂の場合は巻き上がってもすぐ沈むために濁ることはありません。

水はかならずカルキを抜いたものを使う

水道水にはカルキという消毒する物質が入れられています。

これは水道水には必ず入れなければいけないという法律があり、日本全国どこの水道から出てくる水に入っています。

水道水に入っているカルキは微量のため人体に影響はありませんが、ドジョウやメダカなどの生き物にとっては劇薬となりそのまま入れると死んでしまいます。

そこで水道水を使用するときにはカルキを抜く必要があります。

カルキ抜きの方法ですが、まず一つが市販の「カルキ抜き」を使用することです。

ペットショップやホームセンターなどで売っていますので、購入して適量を入れてカルキを抜くことです。

そしてもう一つの方法は日光に当てて自然にカルキを抜くことです。

水道水をバケツに入れ、日がよく当たる場所に丸一日置いておけばカルキが抜けます。

こちらの方がカルキ抜きを使用しないで済むので経済的でオススメです。

時間に余裕があるのであればこちらの方法を試してください。

水槽の大きさやフタに注意

ドジョウは種類によっては成長すると15cm程まで成長しますので、できるだけ大きい水槽で飼育するのがオススメです。

幅が60cmほどの水槽であれば、10匹ほど飼育することができますので、なるべく大きな水槽で飼育した方がいいと思います。

そして水槽で飼育するときには必ず上部にフタをしてください。

ドジョウは比較的に泳ぎ回る性質があり、特に夜間は活発的に動き回ります。

フタをしていないと勢いあまって水槽の外に飛び出してしまい、そのまま死んでしまいます。

そのため水槽にフタを装着するのは必須です。

また飛び出さないようにするため、水槽の深さは30cm以上のものを使用することをオススメします。

それぐらい深ければ飛び出すことはないと思います。

水草や流木などの隠れ家を入れる

水槽の中に入れるものが泥や砂だけだと、ドジョウを複数飼った場合隠れたりするところがありません。

そこで流木を入れることで隠れ家をつくることができます。

流木はペットショップやホームセンターなどで売っていますのでそれを買ってきて入れるといいと思います。

流木がなければ石や塩ビ管を入れるのもいいと思います。

流木や石を入れるのは隠れ家を確保するだけではなく、本来住んでいた自然の環境に近づけることができ、さらには観賞用として見た目もよくなります。

また、より自然の環境に近づけるために水草を植えてやるのもいいです。

ただし、水草を植える時に注意する点があります。

それは、ドジョウは砂や泥に潜るときに掘り起こして潜るので、植えてある水草が抜けてしまう恐れがあること。

抜け落ち防止用のおもりをつけるなどして、簡単に抜けないようにする必要があります。

エアレーションをつける

ドジョウも生き物ですので当然呼吸をします。

水中の酸素がなくなると、息ができなくなり窒息してしまいます。

それを防止するためにエアレーションを準備してドジョウが住みやすい環境にしてあげてください。

さらには水草も光合成で酸素を作り出しますので、一緒にあったほうがいいです。

見ていて楽しいドジョウを正しく飼育しよう

ドジョウは愛くるしい姿でいつまで見ていても飽きることがないぐらいかわいいです。

しかし飼いやすいと言っても注意する点がいくつもあります。

自然に暮らしている生き物を捕ってきて飼うわけですから、無責任な飼い方をして死なせてしまってはかわいそうです。

注意する点をしっかり守って特徴を知り、楽しく飼育していきましょう。