チゴハヤブサってどんな鳥?性格・寿命・価格を知ろう

最終更新日:2016年8月18日

タカやワシと同じ猛禽類の仲間であるチゴハヤブサは、そのシャープな体つきや素早い狩りの姿が人気の鳥です。

しかし、猛禽類は一般の飼鳥とは異なり、扱い辛い一面も持っています。

チゴハヤブサとは、どのような性質を持った鳥なのでしょうか。

1.チゴハヤブサとは

チゴハヤブサは、ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属の鳥です。

猛禽類のハヤブサの仲間ですが、体が小さくてハヤブサの子供みたいに見えることから、和名では「稚児隼」と呼ばれるようになりました。

ハヤブサ属の中ではその種を代表する鳥として有名です。

成体の大きさはオスが約30cm、メスが約35cmで、メスのほうが大型です。

体重は130g~340g、翼を広げると80cm~85cmになります。

頭部や背中は茶色が基調で、黄色い嘴と足が目立ちます。

お腹や尾羽は茶色と白のまだら模様になった羽が特徴です。

メスのほうが茶色い部分の面積が広く、比較的地味な印象です。

アフリカ大陸やユーラシア大陸に幅広く分布し、暖かい地域へ移動して繁殖する「渡り」を行う鳥です。

日本には夏鳥として、東北や北海道などの北国に僅かに渡来します。

初夏から初秋ごろまで国内で繁殖活動を行います。

主に肉食で、小動物や小さな鳥、カエルやヘビ、昆虫や魚などを捕食します。

狩りがとても上手く、逃げる獲物も狙いを定めて鋭い爪で生け捕りにします。

食事をする場所を決めていて、その場所まで運んで食べる習性があります。


2.日本での繁殖活動

チゴハヤブサは北日本の山地や森林、民家の近くなどに住み、繁殖します。

見晴らしがよく、飛び立つために障害物が少ない場所を選ぶことが多いです。

自分たちで巣を作ることはあまりなく、主に子育てを終えて使われなくなったカラスや猛禽類などの古巣に住み着いて産卵場所にしています。

5月から6月の間に2個~3個の卵を産んで、メスが温めます。

卵が孵るまでに1ヵ月、雛が巣立つまでに、さらに1ヵ月かかります。

雛が孵ると、オスとメスが交互に巣を離れて狩りに出かけます。

基本的にメスのほうが、巣の近くにいることが多いです。

巣の中にエサの残骸が入ることを嫌うため、捕まえた獲物は、外でキレイに解体して運びます。

3.チゴハヤブサの性格・飼いやすさ・寿命

チゴハヤブサはハヤブサの中でも体が小さいため、ペットとして飼われることも多いです。

しかし基本的に野生の猛禽類であるため、気性が荒く飼い主にも慣れにくい性格をしています。

雛の時から育てていると、とても懐いて飼い主の指示にも従うようになります。

きちんと調教すれば狩猟にも活用できるほど指示通りに動きますが、飼い主側にも確実な技術と経験が必要になるため、飼育の難易度は高いです。

猛禽類にとっては人間とのスキンシップもストレスだと感じる場合が多いため、必要以上に構わずに、広くて静かな環境で飼育することが望ましいです。

音や激しい動きに敏感で、すぐに興奮する性格をしています。

動揺して暴れると羽を傷つけるなどの危険があります。

暗くて静かなところを好むため、落ち着きがない時には目隠しをして視界を遮ってあげると、リラックスした状態になります。

寒さに弱いため、できるだけ温かく過ごせる環境での生活が適しています。

チゴハヤブサの寿命は、約20年です。

飼育に適した環境でストレスなく生活させることで、長生きします。


4.調教することで人間の指示に従う

人は昔から、猛禽類を調教することで狩猟のパートナーとして飼育を行っていました。

狩りは、猛禽類の能力を最大限に生かすことができる天職です。

野生の成鳥を人間に慣れさせることは難しいですが、長く育てて互いの信頼感を高めることで、人間の指示に従って獲物を狙ったり、飛び立った後も呼べば手元に戻ってくるようになります。

上手く調教するためには専門的な知識と技術、経験が必要になります。

ハヤブサの仲間はワシやタカに比べて調教が難しく、同じ方法では思った通りに動いてくれません。

鳥との相性や絆も大切になるため、時間も根気も必要になります。

ハヤブサにどれだけ愛情を注げるかも調教を成功させる大事な要素になります。

5.チゴハヤブサの入手方法・値段

日本国内では野鳥の保護が徹底されているため、飼育目的での捕獲は禁止されています。

飼育や調教に用いられる個体は、海外から輸出されるものがほとんどですが、動物の輸入はワシントン条約で規制がされているため、流通量もとても少なくなっています。

チゴハヤブサは大型のペットショップや珍しいペットを取り扱っているお店などで稀に購入できます。

猛禽類のブリーダーや調教をしている人から買う、譲り受ける方法もあります。

猛禽類の魅力を広げるためのイベントでも出品されている場合もあります。

猛禽類は、ペットとしての希少さや飼育の困難さから、高い値段をつけられています。

最低でも10万円台、高いものは30万、40万円とする場合もあります。

飼いやすいように、調教や人に慣れる訓練を受けて販売される個体もいます。

その場合にはさらに値段が跳ね上がります。

逆に値段が安い個体は体のどこかに怪我をしている、病気をしている可能性もあるため、購入の際には注意が必要です。

チゴハヤブサの購入を考える場合には、実際に売り場に赴いて、自分の目で個体の状態を確認することが大切です。

特殊な飼育が必要なチゴハヤブサの特徴を知ろう

チゴハヤブサなどの猛禽類は、インコやオウムなど、人間に慣れ親しんだ鳥とは一線を画し、野生的で扱いの難しい種類です。

鳥類の飼育の中でも、中級以上、上級者向けのペットと言えます。

飼育をする場合には、猛禽類についての確実な知識を習得した上で飼育環境を整えて、真摯な気持ちで挑む必要があります。

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