文鳥はインコに並んで日本で人気の小鳥です。
その愛らしい姿やなつきやすさから、手乗り文鳥の通称で知られています。
また、水浴びが好きな鳥としても知られているのですが、中にはなかなか水浴びをしない文鳥もいます。
そこで、どうやって水浴びを覚えさせればいいのかをご紹介します。
おびえていないか嫌がっていないか見極める
雛時代にはとにかくいろいろおっかなびっくりな反応をすることもあり、水浴びをなかなか覚えてくれません。
成長した文鳥であっても特に家に迎えたばかりで(環境が変わったばかり)であったりすると、環境に慣れるまで時間がかかります。
その期間中水浴びをしないということもありますが、無理に水浴びさせると強いストレスを与えてしまうので避けた方がいいでしょう。
まずは文鳥に環境に慣れてもらうことから始めましょう。
どんな生き物でもまずは信頼関係からです。
まずは水を入れて置ける器に水を入れてゲージに入れてあげましょう。
水に普段から触れたり慣れたりする環境を整えてあげてください。
部屋が寒すぎないか室温をチェックする
野生の文鳥はハワイやマレー半島、インドネシアなどの熱帯地域に生息しています。
暑い地域に住んでいるため、涼んだり体についたダニなどを取り除くためだったり、単に遊びだったりにと水浴びをします。
家の中で飼われている文鳥はよく熱で温められた電化製品の上などによくとまりますが、これは暖かい場所を探しているのです。
文鳥は日本には輸入されてきているため、自然に生息しているわけではありません。
日本にはどうしても寒い冬が存在するため、寒いとちょっと水浴びを渋るということがあります。
まずは室温が低すぎないかチェックしましょう。
親心を出してお湯で水浴びをさせてやろうとされる方がありますが、これは文鳥の体調を壊させてしまうので危険です。
お湯は文鳥が羽に塗っている自分の油を洗い流してしまうため、羽を必要以上に濡らしてしまいます。
長い時間水が付いた状態では体が冷えてしまいます。
冬の間でも水浴びはさせますが、昼間の暖かな時間に水浴びをさせてあげるととてもスムーズに水浴びができるでしょう。
水浴びはまず霧吹きから始めてみよう
文鳥も他のペット同様性格がいろいろ出てきます。
そのため、その性格によっては水浴びを拒否されてしまいます。
まずは霧吹きをかけてみて様子を見てみましょう。
100円ショップにあるような霧吹きで十分です。
霧吹きに水を入れて、少し遠くから文鳥の上から降り注ぐように吹きかけてあげましょう。
この時、入れるのは必ず水にしてください。
真横から強く吹きかけたりすると嫌がられるので、上からふりかかるようにかけてあげてください。
回数は7~8回ぐらいをめあすに上からふきかけます。
初めての場合は、ほんの数回から様子を見てください。
水浴びの好きな文鳥ならばもっとしてほしい仕草を見せます。
自分で浴びに来るかどうかがで水浴びが好きかどうかがわかります。
霧吹きによってくるようならば、もう少ししっかりした水浴びができるかどうかが判断できます。
この時点で水浴びを強く嫌がられるようならば、霧吹きでの水浴び程度までにしてあげましょう。
ただ、霧吹きに対してストレスを感じている場合もあるので、霧吹きに慣れさせてあげることも必要になります。
ご主人の手の中なら安心できる子もいる
飼われてご主人様に慣れてきた文鳥の中には甘えん坊の子もいます。
ご主人様と一緒にキッチンや洗面所に行ける文鳥さんなら、まずはご主人が誘ってみましょう。
文鳥を飼っている環境によって違いますが、キッチンに近い場所で文鳥を飼っている場合はキッチンの方が文鳥が慣れている可能性があるので、キッチンで水浴びをさせてみましょう。
もし他の場所でも平気そうなら、お風呂のシャワーや洗面台での水浴びを試してみるのもいいでしょう。
文鳥を飼っている方の中には、ご主人のお風呂の時間にシャワーをしてあげていらっしゃる方もいます。
手の中で水を出し手の中に水を貯めながら、水浴びは怖くないよと話しかけてあげましょう。
褒めてあげたり話かけることでストレスを減らせます。
その際、ゆるいシャワーをだして水を出す場合と、普通に水を出す場合とありますが、まずは普通の水を出してあげましょう。
文鳥の様子を見ながらシャワーにしたりして、水のバリエーションで楽しませてあげるのもいいですね。
洗面器に水を入れて目の前でという手も
ゲージの中に入れられた水浴び用の器では水浴びしない文鳥もいるかもしれません。
そういう文鳥の場合、広い場所での水浴びを望んでいるかもしれません。
お部屋の中に水浴び場所を作り、御主人が見守ってあげるという手もあります。
まずは広いバスタオルなどを敷いて水しぶきが飛んでも問題ないようにしましょう。
洗面器に文鳥が入って体の3分の1も浸からない程度の水を入れてあげましょう。
およそ底から2~3センチほどです。
それ以上は文鳥が動きにくくなりますから、少し少ないかな?と感じる程度に水を入れてあげてください。
後は思い切り文鳥に水浴びをしてもらってください。
バードバスをつけてあげる
ゲージの中に入れるタイプのお風呂に全く入らない文鳥でも、ちょっと嗜好の違うタイプのお風呂になら入る文鳥もいます。
そんな文鳥には、ゲージの外に飛び出している外付けのバードバスがいいかもしれません。
上半分が透明になっているものも多いので、文鳥が中からご主人がいるか見られるので安心できたりもします。
また、自分のいる場所をビショビショに濡らすことを嫌がる文鳥もいるので、バードバスを活用する可能性もあります。
飼い主が一緒に好みの水浴びの仕方を探してあげよう
鳥に性格があって、そんなに好みに違いがあるのだろうかと思う方もいるかもしれません。
しかし、ご主人が文鳥の好みを一緒になって探ってあげることが、文鳥にとっては水浴びを覚える最も良い方法です。
信頼関係を築くこともできるので、気長に見守りながら水浴びを覚えてもらいましょう。