小ぶりながらキレイな色合いと丸っこい身体つきがなんとも愛嬌に溢れるボタンインコ。
手乗りにして可愛がる人も多い鳥です。
英語では「ラブバード」と言われ、ペアと決めた相手には深い愛情を注ぎ続けることでも有名です。
コザクラインコもラブバードと呼ばれるのでややこしいのですが、
ボタンインコには目の周りに白いアイリングがあります。
今回はアイリングのあるラブバード、ボタンインコの特徴をご紹介します。
ボタンインコの性格
英名はラブバード、一途で愛情深い鳥として有名です。
同じくラブバードと呼ばれる小桜インコよりは「クールでドライ」ですが、ペアを作ると仲がいいことで有名です。
パートナーとなるのは同種の鳥ばかりとは限らず、飼い主さんであることも珍しくありません。
一羽だけの飼育だと、飼い主さんにベタ慣れ状態になることも普通です。
オンリーワン状態になりやすい鳥と言えるでしょう。
そのために十分に相手をしてあげないと毛引き症を起こしたりすることも多いです。
一羽では寂しいだろうから、と安易に2羽目をお迎えすると
相性の悪い場合にものすごいケンカをするので、慎重に検討する必要があります。
運よく相性のいい者同士だと、鳥同士で仲良くなってしまって、
人間はお世話係・ラブラブの様子を見るだけで満足するということにもなります。
ですから2羽目のお迎えを検討する場合には、
「自分と愛鳥がラブラブでいたいのか」「鳥同士が仲良くしている様子を見ていたいのか」まで考えましょう。
縄張り意識が強く、侵入者とみなされると攻撃されます。
身体の大きさの割にクチバシの力が強いので、興奮して噛まれると流血することもありますから用心しましょぅ。
鳥によく慣れていない小さいお子さんなども、不用意に指を出すと噛まれたりすることがあります。
また、鳴き声も体から想像するよりもはるかに大きく、よく響くので、
集合住宅に住んでいる人や家族と同居している人はその点も考慮しましょう。
ボタンインコの寿命・価格
約10年~15年が寿命という説が一般的です。
20年近く生きた例もありますので、上手にお世話すれば一生のコンパニオンバードとして
一緒にいられることも可能な鳥だと言えるでしょう。
もともとはアフリカ原産の鳥ですから、寒さに弱い一面があるので寒さ対策は長寿にとって大きなポイントになります。
ボタンインコは様々な色変わりがありますが、珍しい羽色のものほど高価になります。
平均として約1万円から探すことが可能です。
珍しい羽色のペアとなると5万円以上の値段がするものもあります。
ボタンインコのエサ
他のインコ類と同じく、ボタンインコのエサも色々な種や穀物を配合した、
「シード」と総合栄養食としての「ペレット」があります。
シード食のみでは栄養の偏りの心配がありますから、
青菜やフルーツなどを副食として与えることを忘れないようにしましょう。
ペレットは完全栄養食で基本的にはこれだけ食べていればいい、というものです。
ただし、食べる楽しみがありませんし、初めから鳥がよく食べるというわけではありません。
ペレットもA社のものはよく食べるけれどB社のものは食べない、ということがよくあります。
複数の会社のものを混ぜたり、フルーツ風味・ナッツ風味などの違いをあわせたりと工夫をしてみてください。
もちろん、ペレット食にする場合もおやつとして野菜や果物を与えたほうがいいでしょう。
飼い主さんと遊べないときの退屈防止にもなりますし、
クチバシや爪を使って掴んだりすることで手入れの一環にもなります。
ボタンインコの飼育のために用意するもの
ケージやエサ・水入れなどの他におもちゃも用意してあげてください。
飼い主さん大好きになってしまっている鳥は、自分だけケージの中にずっといることがとても苦痛になります。
退屈すると毛引きをしたり呼び鳴きがひどくなったりという問題行動にもなります。
おもちゃは木製・プラスチック製・かじって遊ぶもの・鈴などがついていて音を鳴らして遊ぶものなど色々な種類があります。
クチバシの力が強いので、しばらく遊ぶと壊してしまうことも多いですから、
破片がギザギザになったりしている場合は新しいものと取り換えてあげましょう。
また、プラスチックの破片など飲み込んでしまったりすることも考えられます。
糞のチェックもして、破片を飲み込んでいることがあれば、与えるおもちゃの種類も再検討してください。
オスの場合、おもちゃ相手に発情行動をすることがあります。
過発情を繰り返すと病気の原因にもなりますから、
傾向が見られたら対象となっているおもちゃは取り除いてください。
放鳥中は、電気コードやリモコンなどかじられて困るものは隠しておきましょう。
ボタンインコの特徴を知ろう
懐くと飼い主さんべったりになるのがボタンインコです。
どこにでもついてきたがって、常にそばにいる姿は本当に可愛いものです。
ラブバードと呼ばれることもわかるくらい身体いっぱいの愛情でぶつかってきますから、
うまく応えてあげる・うまくかわす方法を人間の方で考えておきましょう。