見た目の小ささや可愛さから、近年、ペットとしての人気が高まっているコキンメフクロウ。

犬や猫のように簡単に飼える生き物なのでしょうか?人間になついてくれるのでしょうか?

コキンメフクロウの特徴や飼い方をご紹介します。

コキンメフクロウの特徴

コキンメフクロウは、鳥綱フクロウ目フクロウ科の鳥です。

全長20センチメートルくらい、体重は150~200グラム、フクロウの中では小型です。

目が金色で小型なことから、日本では漢字名で「小金目」と呼ばれています。

コキンメフクロウの寿命は10年~20年くらいだと言われています野生では、ヨーロッパ、アジア、アフリカ北部に広く生息し、主に夜明けと夕方にネズミや昆虫、小鳥などの小動物を狩ります。

性格は、見た目の可愛さと相反して、やや頑固、攻撃的になることもあります。

また、警戒心が強く、臆病な面もあり、スキンシップは苦手です。

コキンメフクロウの入手方法

ペットショップやブリーダー、または猛禽類を専門に扱うショップから購入します。

日本では、国内のフクロウは鳥獣保護法の対象となっていますので、正規に輸入されたフクロウ、またはその子孫などを正規ショップで買うようにします。

ショップで買えば、特別な手続きなどはしなくてもかまいません。

平均的な価格は、15万円~30万円程度です。

輸入数や繁殖数が少ないことや、飼育に技術が必要とされるため、犬や猫に比べると比較的高額に設定されています。

購入の際は、何軒か実際に足を運び、購入後も相談に乗ってもらえそうか、アフターケアは万全か、など考慮の上、納得のいく店で購入するようにします。

コキンメフクロウのエサ

コキンメフクロウのエサは特殊です。

肉食のフクロウですので、基本的には生の肉をエサとします。

コオロギ・ウズラ・マウス・ヒヨコなどをエサとして与えます。

生きている必要は無く、これらの形そのままを冷凍したものが猛禽類ショップや爬虫類ショップで購入できます。

骨や筋肉などのついた形のまま「丸ごと」与えることが重要です。

フクロウが体調を崩してしまいますので、スーパーなどで購入した人間の食べる肉を与えるのはやめましょう。

このようなエサを、健康な成鳥なら1日1~2回、与えます。

量は、体重の15%~20%くらいが良いでしょう。

エサをあげる際には、一口大にカットしたものを、ピンセットで与えます。

食事は毎日同じ時間に与えます。

いつもきちんと食事を与え、しっかり食べているフクロウなら、1日くらいならエサをあげられなくても十分に耐えることが出来ます。

コキンメフクロウの飼育環境

フクロウの中では小型のコキンメフクロウですが、ゲージで飼う場合は、羽や骨を傷めたりしないように十分な大きさのケージが必要です。

羽を大きく広げて飛び移る事の出来る大きさのゲージに入れて飼います。

猛禽類は飛ぶことで健康を維持していますので、ケージ内だけでの飼育はオススメできません。

出来れば、コキンメフクロウ専用の部屋で自由に飛ばせてあげられる環境が理想的です。

止まり木は、フクロウの足の大きさにあったものを選ぶようにします。

まっすぐなタイプのものよりも、自然木のような、不規則な形のものや、縦型の細い丸太のようなものが良いでしょう。

コキンメフクロウは、神経質なのでケージの中や飼育部屋の中に、部分的に隠れられるスペースを作ってあげるとよいでしょう。

コキンメフクロウを飼う時に必要なもの

まずはピンセットです。これはエサをやる時に使います。

先が曲がっているものがオススメです。

素手でエサをやると、手をエサだと勘違いされることもありますので、ピンセットや箸でエサをやるようにします。

温湿度計も必要です。フクロウの健康管理のためにも、飼育部屋はいつも快適な温度・湿度に保ちます。

室温は人間が快適だと思う温度で大丈夫です。

他にも水飲み場として深すぎない大きめの器に水を張っておきます。

時には水浴び場となる場合もあります。

爪きり/やすりも自分で爪やクチバシのお手入れをする場合に必要です。

新聞紙/ペットシーツはフクロウはしつけや訓練で糞をする場所を決めたり出来る生き物ではありませんので、糞が落ちそうなところに敷いておきます。

体重計代わりのキッチンスケールがあると毎日体重を計って健康管理をすることができます。

そして忘れてはいけない移動用のケージ。小型犬用のキャリーバッグで代用も出来ます。

コキンメフクロウの鳴き声

コキンメフクロウの鳴き声は大きく、訓練やしつけで小さくなることや鳴かなくなることはありません。

飼育する場合は、同居人や近隣住民への配慮も忘れてはなりません。

コキンメフクロウの飼い方をしっかりと学んで家族に迎えよう

このように、コキンメフクロウを飼う際には、エサや性格を充分に理解し、飼育に適した環境を用意してあげることが必要です。

同居する家族の同意も得なければいけません。

「かわいい」だけではなく、これらの注意点をクリアした上で、可愛いコキンメフクロウを迎え、共に楽しい毎日が過ごせるといいですね。