最近ペットとして小鳥が大変人気があります。

犬や猫と違い広い飼育スペースや散歩の必要がなくお世話が簡単な上に、大変頭が良くトレーニング次第では様々な芸をするようになります。

では、実際に文鳥やインコなどの小鳥にクリッカートレーニングをするにはどのようにしたら良いのでしょうか?

1.まずは小鳥が健康であることを確認する

トレーニングを行うには小鳥が健康であることが大事です。

小鳥は自分が病気であることを隠す生き物です。

一見健康そうに見えても、実は病気で元気がない場合もあります。

病気の小鳥にトレーニングをすることで小鳥を弱らせてしまう場合もありますので、まず小鳥が健康であることを確認しましょう。

2.小鳥に信頼されている人が安心できる場所で行う

普段から小鳥と接し、信頼関係がある相手であればトレーニングはスムーズに進みます。

初めてトレーニングをする小鳥には、その小鳥が一番信頼している飼い主が小鳥が落ち着いて行動できる場所で行いましょう。

この為には日頃から色々な人や場所に小鳥を慣れさせておくことで、どんな場所や相手がいても落ち着いてトレーニングできるようにしておくことが大事です。

3.小鳥のご褒美を探す

トレーニングには小鳥が大好きなご褒美を使います。

小鳥がご褒美が欲しくてする行動=芸という認識をさせる為に、まずはご褒美になる大好きなエサやおもちゃを探しましょう。

使いやすいのは小さな粒状のフードです。

小鳥の種類に合わせて安全で食べても良いシードや乾燥させた果物や野菜、ペレットなど一口で食べられるおやつを用意しましょう。

おもちゃを使用する場合には、小鳥が喜んで夢中で遊ぶものを用意します。

エサやおもちゃよりも飼い主が大好きな小鳥にとっては、飼い主が撫でる行動そのものがご褒美になる場合もあります。

その小鳥にとって一番喜ぶものを探してください。

4.クリッカーを用意しよう

クリッカーとは手のひらに収まる小さなもので押すと音が鳴る器具です。

主に犬のトレーニングに使われるものですが、小鳥のトレーニングにも非常に有効です。

トレーニングではこのクリッカーを鳴らし、音が鳴るとご褒美がもらえるという経験を繰り返すことで小鳥にやって欲しい行動(芸)をさせるように誘導します。

クリッカーはペット用品専門店や通信販売で入手できます。

5.トレーニングを始めよう

小鳥が飛び回らずに落ち着いて側にいる時に、クリッカーを鳴らしてから即座にご褒美を与えます。

それを繰り返すことで、クリッカー音が鳴る=ご褒美がもらえる、認識させます。

ご褒美がフードの場合は、1日の食事量が増えることのないように与える量を調節してください。

またご褒美に飽きてしまう場合がありますので、長時間続けるのではなく小鳥の反応を見て「もう少し欲しいな」と言うタイミングで切り上げましよう。

クリッカー音に反応してご褒美を欲しがるようになれば、次のステップです。

6.クリッカーでして欲しい行動を誘導する

クリッカー音=ご褒美ということを覚えてくれたら、今度はして欲しい行動に紐付けしていきます。

例えば「箱の上に乗る」事を教えるには小鳥の側に箱を置き、コツコツと指で箱を叩いたり「乗って」などの言葉で合図します。

そして小鳥が箱の上に乗ったらすかさずクリッカーを鳴らしてご褒美を与えます。

最初は偶然その行動をするタイミングを待たなくてはいけないので根気がいりますが、繰り返してご褒美を与えることで、

その行動をする→クリッカー→ご褒美がもらえる

という経験を小鳥が覚え、人間がして欲しい行動をさせることができるようになります。

7.繰り返しトレーニングを続けましょう

大事なのは小鳥が疲れない程度の時間で、根気よく繰り返すことです。

少しでも小鳥が嫌がったりご褒美に飽きた時は中止して、時間を空けて再開しましょう。

ご褒美に飽きることもあります。

その場合は何種類か用意して変化をつけると良いかもしれません。

小鳥の性格や種類によってトレーニングのコツは違ってきます。

日本国内にも小鳥専門のトレーナーさんや相談を受け付けている店舗などもありますので、もしもやり方に迷った時には相談してみると良いでしょう。

8.間違えた行動をした時は?叱ってもいいの?

失敗や反抗した時は、クリッカーを鳴らさずに無視してください。

一度でもトレーニングで嫌な経験をさせると、それを忘れるまでには時間がかかります。

小鳥には嬉しい体験だけを続けさせることがトレーニングのコツです。

トレーニングは小鳥にとって「やりたいこと、嬉しいこと」でなくてはいけません。

クリッカートレーニングは小鳥が喜ぶ行動を強化させることです

小鳥をトレーニングするには力ずくでさせるのではなく、この行動(芸)をすると大好きなご褒美がもらえて飼い主が喜んでくれる、という経験を繰り返しさせることです。

その為には飼い主が小鳥の失敗や反抗に腹を立てず、暖かく見守って繰り返す根気が何よりも必要です。

トレーニングと言うと堅苦しいですが、小鳥と飼い主さんが一緒にできる楽しみの一つとしてチャレンジしてみてはいかがでしようか?